大阪ダブル選と官邸の思惑

皇紀2675年(平成27年)11月23日

 http://www.sankei.com/politics/news/151122/plt151122……
 ▲産經新聞:【大阪ダブル選】松井氏、自民支持層の5割近くに浸透…維新候補、自・民を切り崩し 出口調査分析

 大阪府知事・大阪市長両選挙の投開票が二十二日、行われ、現職を含むそれぞれ「おおさか維新の会」候補がともに制しました。

 しかし、前回より大きく下げた投票率は、いかに両選挙とも自民党候補者が地味で「(特に府知事選の栗原貴子候補は)聞いたこともない人」だったかを如実に表しています。

 よって(公明党が自主投票になったことも含めて)九月十四日配信動画で予想したことがほとんど当たってしまいました。あとは橋下徹氏が国政選挙に出るか否かのみです。

 ともすれば、これも当たってしまうのではないかと思います。首相官邸側は、何度も申しますが本当は大阪都構想など眼中になく、憲法問題や公務員労組問題で橋下氏が大きな味方になって国会内をかき回してくれることに期待しているようです。

 一方、橋下氏のいわゆる「カリスマ性」は、既に全国規模で失墜しているとの指摘もあり、もともと一部省庁から「大阪は変な選挙結果ばかり。中央で修正する」という声(独自情報ですから信じていただかなくても結構ですが)を直接聞いていますから、いずれまさに「地方」をひけらかす橋下氏と東京との闘いになるでしょう。

 その時、あまり橋下氏に肩入れしていると安倍晋三首相まで潰されかねないので、どこかの時点で内閣のほうを守らなければいけません。かつての田中眞紀子元外相と橋下氏は少し違いますが、抱き込むと厄介なことになる政治家というのは必ずいます。

 橋下氏は時に至極真っ当なことも言う人物ですから、本当ならもう政治家にならず意見を発信する人でいてほしいと願うのは、私だけでしょうか。

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『大阪ダブル選と官邸の思惑』に2件のコメント

  1. きよしこ:

    今回の選挙の投票率は、多くの大阪府民・市民の「選挙疲れ」を示している気がしてなりません。
    先の住民投票でさえ散々「大阪の将来を決める」「歴史的選挙」などと先導された挙句、何事もなかったかのように再び都構想の是非を問われ、選挙運動が始まれば、何一つ反省していない両陣営の罵倒合戦を見せられた有権者には「気の毒」以外に言葉が見つかりません。

    ある自民党幹部曰く「1勝1敗で行ける」らしかったのですが、ならば何故、日本共産党や民主党、さらにはSEALDsなどの支援を事実上容認したのでしょう。右も左も莫迦ばかりでは、投票に行けというのが無理な話です。

    恐らく橋下氏は、また何事もなかったかのように国政に進出するでしょう。「2万%無い」などと平気で口にできるのですから、政界引退宣言も「国政をかき回してほしいとの声があった」など適当な理由をつけて覆すのも想像に難くありません。ただし、「カリスマ性」が失墜したとはいえ、橋下氏は現政権にとっては「まだ使える」人間であるわけですから、この辺りは政府の手腕が問われるところでしょう。

    先生の仰るとおり、橋下氏はごく稀に真っ当なことを語る(特に教育・公務員関係)ので、朝日や毎日の記者と喧嘩しながら、数字の取れるコメンテーターとして政策提言でもしてもらえればよいのです。自分の身の丈以上の仕事をしようとすれば足元を掬われることぐらい、政治家時代に嫌というほど痛感したはずです。

  2. 高谷 昌行:

    大阪自民は、迷走していると言わざるをおえないでしょう。
    反天皇・反安倍を掲げる共産党に、協力を願うなど言語道断です。
    橋下氏も、韓国に謝罪し続けるべきだと主張する腰抜けです。
    橋下氏は、極東裁判史観に塗れる卑しい存在です。
    橋下氏は、改憲に乗ってこないでしょう。