日経のアベ批判提灯記事

皇紀2674年(平成26年)12月2日

 映画俳優の菅原文太さんが先月二十八日午前三時ごろ、亡くなられていたことが分かりました。衷心よりお悔やみを申し上げます。

 先月十日、高倉健さんが亡くなられましたが、その際にも申した健さんの仁侠映画における一種の様式美とは逆に、菅原文太さんの代表作『仁義なき戦い』(故・深作欣二監督作品)は、いわゆる「実録もの」と呼ばれ、登場人物たちの自由でドロドロとしたやり取りが「ワレ何さらしとんのじゃ」といった台詞回しで描かれています。

 菅原さんは、多く演じられた役柄から受けるイメージとは違い、とても「きっちりした人」だったらしく、台本の読み合わせの段階で台詞はすべて頭に入っており、大変まじめだったそうです。

 東日本大震災にショックを受けて「俳優引退」を宣言されてからは、主に東北地方の耕作放棄地をよみがえらせるため、農業を営んでおられました。「命を大切にしろ」とおっしゃったり、時には「増税なんてとんでもない」と政治的発言もされたほど、純粋な人だったようです。

 歌手の中島啓江さんの訃報にも驚きましたが、季節の変わり目は、些細なことが体に堪えます。皆さんも何卒お体ご自愛ください。

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 http://www.nikkei.com/article/DGKKASFS26H42_X21……
 ▲日本經濟新聞:ドル換算GDP、中国の半分に 円安進行で縮む日本 訪日客は増えたが…

 このような記事が出回るから、政治家も国民も経済が分からなくなるのです。安倍晋三首相の経済政策を批判すべきは、異常な円高を是正しにかかったことではありませんその先がほとんどないことです。

 実質国内総生産(GDP)をドル換算した数値は、内需(国内景気)とはまったく関係ありません。簡単に申しますと、わが国の輸入品購買力を表していると申せましょう。

 独国と同様に産業立国のわが国が、円高とはいえ長く続いたデフレーション(給与・物価下落)状態で過剰に輸入品を購入してきたことを考えれば、実は内需を回復するにふさわしい状態になっていることが、この数値の「縮み」からこそはっきりしました

 あとは圧倒的多数を占める中小企業やその経営者、社員・従業員、顧客にまで行き渡る減税策を断行し、資源採掘の商業化、本当は値が下がっている原油の輸入価格交渉のやりなおしなどを併せ、経済の歯車を回すエンジンをかけることです。

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