バイデン副大統領の過ち

皇紀2674年(平成26年)1月31日

 本日は旧暦の元日です。改めまして、新春のお喜びを申し上げます。

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 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140130/plc140130……
 ▲産經新聞:「失望」の伏線、米副大統領の電話「『安倍氏は参拝しない』と朴氏に言った」

 日米両政府関係者の証言で既に判明したこととして、米国のジョー・バイデン副大統領は昨年十二月十二日夜、安倍晋三首相に電話し、「韓国の朴槿恵大統領には『安倍首相は靖國神社に参拝しないと思う』と言っておいた。あなたが不参拝を表明すれば、朴氏は会談に応じるのではないか」などと述べていました。

 安倍首相はこの申し出に対し、「参拝は国民との約束だと思っている。いずれかの段階で行くつもりだ」と返し、バイデン副大統領も「行くか行かないかは当然、首相の判断だ」と答えたといいます。

 これは、決して産經新聞社だけが書き立てた「飛ばし」の類いではありません。私の感覚で申して、ほぼ間違いのない内部情報です。しかも、産經新聞社は控えめに、安倍首相が困惑したかのように表現してますが、私の聞いたところでは、安倍首相はバイデン副大統領に対して「なぜ勝手なことを韓国に言うんだ」とかなり怒っていたということです。

 私は昨年十二月二十七日記事で安倍首相の靖國神社参拝を論評した際、「(安倍首相は)ジョー・バイデン副大統領の来日時によほど米国側の対中姿勢に不満を抱き」と指摘し、さらに一月十三日記事でロバート・ゲーツ元国防長官の回顧録を取り上げた際にも、バラク・オバマ大統領だけでなくバイデン副大統領もとんでもなく無能だと書かれていることをお伝えし忘れませんでした。

 また、「(安倍首相は既に)彼の無能ぶりにも直面しています。そもそもバイデン副大統領には論文などの盗作疑惑がつきまとってきたほど、ワシントンD.C.でも政治家として不評でした」と言及し、彼が対中韓外交に於いて「反日」の火を消すどころか、火に油を注ぎながらわが国に注文をつけてくる間違いを予見しています。

 ゲーツ元国防長官は自身の回顧録で、バイデン副大統領は過去四十年間、全ての重要な外交政策と安全保障に関する判断で過ちを犯してきたとまで指弾しており、今回の勝手な朴大統領への「ささやき」も、定めしその一つに加えられることでしょう。

 二十八日夜(日本時間二十九日午後)に行なわれたオバマ大統領の一般教書演説も酷いものでした。上下両院議員を前にして、議会を無視し大統領権限であらゆる政策案を実現させると述べ、外交については「亜州(アジア)」の文言がただの一度しか登場しませんでした。

 これは内政が行き詰まり、支持率の下落が止まらないことを、まるで議員たちの責任に転嫁するような態度であって、太平洋防衛が脅かされている現実にも全く目を伏せています。何度も申しますが、中韓の「朝貢関係」反日連合に手を貸すことは、米国の自滅を招きかねないのです。

 安倍首相はこのような中、民主党政権でこじれた日米関係を修復してきたのであり、これまでわが国政府がオバマ政権を困らせてきましたが、今はまさにその関係が逆転しています。

 目下の外務省は、占領憲法(日本国憲法)下の行政という強烈な制約に苦しみながらも、齋木昭隆事務次官と千葉明駐米公使のはたらきで対米工作を充実させており、オバマ政権とまだ暫く対峙していかなければなりません。ここに必要なのは、私たち国民の「後押し」なのです。

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『バイデン副大統領の過ち』に3件のコメント

  1. matu:

    >彼が対中韓外交に於いて「反日」の火を消すどころか、火に油を注ぎながらわが国に注文をつけてくる間違い
    >中韓の「朝貢関係」反日連合に手を貸すことは、米国の自滅を招きかねないのです。

    これが間違いとか無能とか思うのは、もっともなことだとは思いますが、彼が解っていて計画に基づいて動いている可能性は大いにあると思います。
    歴史を考えれば、米国政府が、米国家や米国民のために動くものと単純には考えられません。
    むしろ自滅をも恐れない(望んでいる)可能性があります、日本の真の独立を阻むためならば・・。
    当然、同盟国など欺瞞にすぎません。日本は奴隷のままでおいておかねばならないのですから。
    そもそも中韓は成立の時から、反日の役回りをするよう仕立てられていた(OSSのドラゴンプラン)ともいえます。

    マッカーサーがマーシャル将軍・国防長官の無能を言い、朝鮮戦争で勝とうとして、だから解任された。
    米政府が米政府の意思で動いていないと察して、だから解任された。

    米国政府に我々のいう道理も正義も元々ないと思っています。我々の敵はその奥にあるのではないでしょうか。

  2. ゆき:

    政治の話題を離れますが、米国の強欲ぶりを懸念しています。STAP細胞の件、米国放送PBSを見ていたら、まるで
    ハ‐バ‐ドの関連病院の医師が発見したような報道ぶりで、アナはいつから応用が始まるのかと聞いていました。見ていた限りでは日本の名前は一度も出てきませんでした。
    こういうド厚かましい米国は嫌いです。日本人が発見した功績はたたえてこそ紳士の国。報道では米国の発見のように聞こえました。彼らは実用化に向け、一歩踏み出しています。日本は何を一番に発見、発明してもその後の動きが鈍く、他にとられてしまう。そして悔しがらない。特許も米国の方に有利のようだ。日本のメディア向けにその医師は○○のおかげと言うものの、米国では初めから自分たちの功績のような報道の仕方だ。

  3. noga:

    >知日派として知られるアーミテージ元米国務副長官は「下手をすれば、(4月に想定される)オバマ大統領の訪日にも支障が出かねない」と説いた。
    >ある米政府高官は「韓国は関係改善の材料を欲しがっている」と述べ日本側に進んできっかけをつくるよう促した。

    無哲学・能天気の特亜三国は、低次元の争いに終始してきた。
    今回の北東アジアの騒動は、日本がアメリカの力を借りてアジアの指導者になれるか、それとも烏合の衆の中にとどまるかの分かれ道である。

    待ちの政治では困る。我が国の指導者は自ら行動する政治家であってほしい。
    我が国は、高い理想を掲げることが必要である。
    理想の内容の言語的に存在しない特亜三国には、未来に関する話し合いの余地は当面ないかもしれないが、少なくとも我が国はアメリカと理想を共有し、深い信頼関係を築くことが何よりも大切である。わが国の安全のために、米国にとって話の通じない相手になっては困る。相手の困惑の原因を理解できる友人であってほしい。
    我が国は、常に中・韓からの批判の原因除去に努めることも必要である。我が国の戦死者の追悼は、アメリカ並みにするのが良い。さすれば、万世のために太平を開くことになる。

    わが国民の被害者意識は大きくても、加害者意識 (罪の意識) は小さい。中・韓とても、これは同じことである。
    だが、中・韓の被害者意識は、我が国の加害者意識 (罪の意識)のなさを罪の意識のある国際社会で訴えている。
    彼らがこれに拘るのは、これ以上に拘るものがないからである。我々の場合はどうかな。

    http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/d/diary_view.phtml?id=684979&y=2013&m=11&o=&l=30

    >日中対立は「国家エゴのぶつかり合う世界的広報合戦」 米紙社説、解消求める2014.1.28 15:23 [米国] 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は27日、沖縄県・尖閣諸島をめぐる日本と中国の対立が「国家エゴ」のぶつかり合う世界的な広報合戦に陥っていると強調し、対立解消に向け、具体的に取り組むよう両国へ呼び掛けた。同紙は、安倍晋三首相が昨年12月、A級戦犯が合祀された靖国神社に参拝し、中国がこれを軍国主義復活と非難するに及び、対立が深刻化したと指摘した。また、日中の駐英大使がハリー・ポッター・シリーズの闇の帝王に相手を例えたのを「子供っぽい」などと批判。日中の国家エゴの争いで、どちらかに味方する国はないといさめた。(共同)