安倍政権は長続きするか?

皇紀2673年(平成25年)12月27日

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131226/plc131226……
 ▲産經新聞:首相が靖国参拝、「御英霊に哀悼の誠」「恒久平和の誓い」 安倍首相談話

 昨日記事に午前十一時、速報を追記しましたように、安倍晋三首相は靖國神社(東京都千代田区九段北)への参拝を決め、午前十一時四十分ごろ、小泉純一郎元首相以来約七年四カ月ぶりに現職の首相が参拝しました。

 安倍首相は午後、談話を発表し、その中で「私が(第二次)安倍政権の発足した今日この日に参拝したのは、御英霊に政権一年の歩みと、二度と再び戦争の惨禍に人人が苦しむことの無い時代を創るとの決意をお伝えするためです」と述べています。

 朝日新聞社の記事には「市民の気持ちを踏みにじった」などの記述が散見されますが、私は何度も申してまいりましたように、安倍首相が言及した「今の日本の平和と繁栄は、今を生きる人だけで成り立っているわけではありません」という真実を前提に、現政府が現世国民の生命や財産を守ることに責任を持つという覚悟がなければ、首相は靖國神社に参拝出来るはずがありません

 靖國神社に参拝した首相は、むしろ私たち国民の政府に対する気持ち、願い、いや、要求に応えなければならないのです。その上で、靖國神社の合祀が(鎮霊社もそうだが)あくまで体制側の視点でなされている現状の改善とともに、麻生太郎元首相(当時 現副首相兼財務相)が騒がしい報道に対して怒りを込めて述べた通り、天皇陛下の御親拝を賜れるよう努めてもらわなければなりません。

 中韓二カ国からの誹謗中傷など大きく取り上げる価値もなく、彼らは安倍首相が靖國参拝を口にしなくても首脳会談すら拒否してきました。以前に申した通り、中韓はいわゆる「靖國カード」と言われる対日外交上の駆け引きに、既に失敗していたのです。

 問題は在日米国大使館の「失望した」という声明ですが、これは靖國参拝そのものに対して発せられたものではなく、米政府が態度を保留し続けている対中韓外交に於いて「日本が事態を進行させた」と思い違いをした上での強い表現でしかありません。

 米CNNでは「visit to World War II shrine」といった靖國神社に対する誤った表記で報じられていました(但し、アナウンスでは「Yasukuni shrine」と言っている)が、韓国人慰安婦問題などと同様、このような「反日」工作が浸透しているものの、米政府は参拝することを否定していないのです。

 しかし、安倍首相は慎重に参拝するか否かを決めたはずであり、小泉元首相のように米政府に許された「参拝劇」ではなかったとすれば、ジョー・バイデン副大統領の来日時によほど米国側の対中姿勢に不満を抱き、占領憲法(日本国憲法)が有効なままでどこまで出来るやら分かりませんが、在日米軍に関する日米交渉を新たに始める機と重ねたことからも、自身が参拝したことすら対米外交の切り札に用いるつもりなのかもしれません。

 ところで、中曽根康弘元首相が靖國参拝を問題化させて以来、参拝しなかった首相は在任期間がいずれも短く、一度参拝した橋本龍太郎元首相が約三年、六度参拝した小泉元首相が約五年の任期を誇った以外は、海部俊樹元首相を例外として皆二年以内に政権が潰されています。

 安倍首相は消費税率の引き上げという失策が祟って来年中にも政権の危機に堕ちると思っていましたが、同じ経緯を辿った橋本元首相ほどには内閣を維持出来るのかもしれません。

 それほど神神を怒らせると怖いのです。

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『安倍政権は長続きするか?』に5件のコメント

  1. 一般ピープル:

    米国へのメッセとしても使う覚悟がなければ、昨日の参拝はできないし、それは米国(というよりもオバマ民主)からの反応を見ても推測される。

    それにしても、参拝を批判する論者たちの前提とする仮定(中韓は大切なパートナーとか国立慰霊所とか)は本当に子供っぽくて嫌になる。

    いい大人が、本当に女々しいし、理屈にならない理屈を展開する様は、滑稽を超えておぞましくさえ見える。

  2. passerby:

    なんか奥歯にモノがはさまったような記事ですね。
    もっと素直に喜べばいいものを。。。。

  3. :

    靖国参拝は、良くも悪くも愛国心があるかどうかのリトマス試験紙になっていますね。
    愛国心を持った総理には、英霊も力を貸してくれるということでしょうか。
    というか、勇気と覚悟を貰えるのかもしれません。あの戦争で亡くなった英霊たちは孤独で
    辛い戦いを続けていたのですから、それを思えばまだまだ自分は戦えると・・・。
    マスコミに叩かれようが、米中韓にコケにされようが、野党に邪魔されようが、死ぬことはない、と。

    A級戦犯が合祀されていることが反対派の理由(こじつけ)と聞きますが、そもそもA級戦犯
    というインチキな罪名が未だに有効だという認識をそろそろ改めても良いのでは、と思います。
    東京裁判が戦勝国によるリンチ裁判であったことは明白だし、全くのでっち上げで戦犯にされ、
    「それで日本が救われるのならば」と、刑を受け入れた日本人もいたと聞きます(涙)
    真実を知れば、靖国が軍国主義復活と関係が無いことが理解できるでしょう。

    米は、日本の自虐史を作った張本人なので、日本がそれをひっくり返すことを危惧しているでしょう。
    しかし、そもそもあの戦争で、一番のA級戦犯は日本を戦争に巻き込んだルーズベルトだと思うし、
    一番のC級戦犯は広島長崎に原爆を投下したトルーマンだと思うのです。
    過去の汚点をごまかし続け、内政干渉するような米国は正義の国ではないと強く思います。

  4. miku:

    246万という御英霊のご加護がなければ
    シナ・朝鮮などという「闇」のエネルギーには
    到底勝つことなど出来ないでしょう

    後は4月以降の景気のダメージをどうするか?
    ここで支持率が落ちたら危ない

    あるいは景気が失速したタイミングで、
    南海トラフが起きて首都圏壊滅

    来年は大袈裟じゃなく
    経済的にも肉体的にも日本人が
    「生き延びられるか_?」
    の大事な年になると思います

  5. 橋本勝彦:

    舞さんのコメントに大いに同感です。
    アメリカの「当惑?」のベースには、東京裁判史観への懐疑が生まれる事への危惧があることは間違いありません。中韓の騒ぎにのみ眼を奪われずにこのことに対する注意をおろそかには出来ません。