やっと新聞社が書いた事件

皇紀2673年(平成25年)1月2日

 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121229/crm121229……
 ▲産経新聞:【from Editor】 切腹した大学生

 当時金沢大学四年生の杉田智氏が平成二十三年十二月八日、石川懸護國神社にある清水澄法学博士の碑の前で割腹自決しました。この件について、ここでは同年十二月二十一日記事で言及しています。正直なところ、この時の私は自分が二十二歳だった頃を思い出して恥ずかしさのあまり居たたまれなくなったのです。

 あれから一年以上が経ち、やっとのことで産経新聞社の大野敏明編集委員が記事にしました。これまで一度たりとも、どこの新聞社も、杉田氏の想いとともに事実を報じなかったのです。

 地元紙などはあったことだけを書いたようですが、全国紙の編集部は取り扱いに困ったか、或いはその思想を黙殺したかったのでしょう。インターネット上だけで情報が拡散され、しかしながら中には杉田氏の想いと行動に心ない書き込みをする者がいたと聞いています。

 私は昨年十一月十一日に占領憲法(日本国憲法)の衆議院請願を提出する際、東京都日比谷野外音楽堂の寒空の下で何度も彼のことを思い出していました。私を来賓に招いてくださった吉水神社の佐藤素心宮司も同じだったようです。今、彼と共に戦列にいる、ああ彼と一度でいいから話がしたかった、本当は生きていて欲しかった、と。

 しかし私が思うに、今や杉田氏は護国の鬼神となってわが国を見守っています。占領憲法の無効を訴えたわが国最初の法学者として、清水博士も私たちを見守っているのです。

 現世個人に過ぎない私たちではありますが、必ずや彼らの想いに応えなければなりません。杉田氏を心の底から幻滅させた三年間の民主党政権は終わりました。そして、自民党内で再登板は難しいとされていた安倍晋三元首相がもう一度政権を奪還した背景には、わが国を取り巻く周辺の危機が文字通り難局を迎え始めたことにあるでしょう。

 大野編集委員は、清水博士についての説明まで記事に加えることを忘れませんでした。それでも産経新聞社は、占領憲法をなぜか占領統治軍にでもなったつもりで改正してしまう論陣の腐りきった根性と(一報道企業ですから)決別はできないに違いありません。にもかかわらず、よく書かれたと思います。

 私たちが成すべきは、わが国を天皇陛下にお返しすることです。昭和二十七年四月二十八日に占領憲法が無効となり、皇室典範が正統のものに復原されていたことを今確認しなければ、わが国は「日本」ではありません。私たちは「日本民族」とは呼ばれないのです。

 二十二歳の青年が国難と見切って自決するような恥ずかしい国から、彼の御霊と共に、わが国が「スメラギの祭祀の国」であることを取り戻しましょう。そうして初めて私たちは、大東亜戦争以前よりももっと祭祀に根ざした美しい暮らしを実践できるに違いないのです。

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『やっと新聞社が書いた事件』に3件のコメント

  1. 読者:

    大野編集委員も良くぞ書いてくれたと思いますよ。
    ともあれ杉田青年の自決は、間違いなく警察がメディアに徹底的に圧力をかけたのでしょうね。
    政権交代によって狂喜している能天気なネット保守は気づかないかもしれませんが
    この状況は自民公明政権下でもおそらく殆ど変わりませんよ。
    なぜなら自民党は完全に創価学会に篭絡されてしまっていますから・・・。
    真正保守の真価が試される一年になりそうです。

    杉田智烈士、我々をお見守りください。

  2. 篠の目:

    謹賀新年。本年もよろしくお願い申し上げます。

    一年間封印されていたのですね。
    拙ブログに書いたら批判的な言辞を吐く右翼を標榜するブログに誘導するコメンターがいて当時相当に混乱したのを思い出します。

    小泉元首相や外務省に代表される東京裁判史観はまだまだ広く「保身」のために維持されていて、それは保守系や右翼と自認するブロガーにおいてさえ無意識裡に巣食っているのだと痛感しています。

    だから新世代のために教育内容を改善すると同時に、旧世代多い左翼系とロスの多い戦いを強いられる事態は相変わらずだろうなと覚悟を決めて臨むことになりましょう。

    少しずつ良くなるのがベターですから同じ営みですが、今年もえっちらおっちらがんばらなければ(笑)

  3. KEISUKE2925:

    若い世代の人々が反日日教組教育がはびこる中で日本に愛国心を持ってくれる事は喜ばしい事であり大賛成です。
    先祖先人を敬い評価されるべきものが評価され健全な精神を持つ正直で正義感ある者が馬鹿を見る社会だけは今後絶対に是正しなければなりません。

    政治は生き物です、反対者を黙らせ自分の意見を通すには民主主義の欠点である多数決が災い必ず反対派から交換条件が提示されます。独裁者でなく指導者も一人の人間ですから限界もあり完璧な思想道理には事は運べない事も事実です。

    私達は理想に近づける為に何を重視すべきか考えると知識をつけるほど限界も見えてきますがその人物の愛国心の強さである「正義感」や「国民を思う惻隠の心」の強さを測るしかありません。

    その点、「天皇」は私利私欲でなく尊く純粋な御心で国民の幸福を願い案じ思い生涯国民に思いやりと勇気をたむけてくださる日本の象徴であり伝統ですから日本人の大きな支えであり道徳です。
    戦勝国の戦後体制で天皇から国民を引き離したツケが反日政党や宗教が蔓延る原因なのです。公明党等も反日要素が強く日本にはそぐいません!

    純粋な物にも必ず不純物が混じるものです、不純物が混じるものを真っ向から嫌わずに不純物を省きながら丁寧に純粋な部分をすくい上げて行くしかないのです!

    日本を守るには目的である最終到達の型に嵌る物を最初から探さず、必要な者を含み、なるべく簡単に加工できる素材を選んだ結果が自民党政権であった事実。

    自民党に国家国民の生命財産の防衛を完全に任せた後に、党に存在する不純物を地方の各選挙区から排除していくしか今のところ目的への手段はありません。

    自民や公明党に属する反日売国政治家に関しても日本人の「志」のない売国奴を地元で地道に個人個人がシャットアウトするしかありません!理想を実現させる為には途中で騒がず結果をあせらず目的を見失わず地道に反日売国思想の指導者をあぶり出し直進する事だと思います。