不信任案は財務省に好都合

皇紀2683年(令和5年)12月17日

尖閣食堂あすオープン 関係者、アカマチに舌鼓 石垣市美崎町

 尖閣諸島周辺の海域で捕れた高級魚、アカマチ(ハマダイ)の定食が味わえる「尖閣食堂」が2日、石垣市のカラオケ居…

(八重山日報社)

 直近では十月二十三日記事後段でも取り上げた沖縄県石垣市の仲間均市議会議員らのご活躍に関わる話の途中で、石垣市の地図を見ながら思い出したのが尖閣食堂の開店です。八重山日報社が記事にしていました。

 前出記事でご紹介した八重山記事の末尾にも尖閣食堂のことが書かれていましたが、今月二日に無事開店しています。石垣市尖閣諸島沖で獲れた「わが国の海産物」をいただくことができるそうなので、市を訪れた際にはぜひお立ち寄り(地図)ください。

与党、税制大綱を決定 定額減税や賃上げ税制拡充明記 防衛増税時期決定見送り

自民、公明両党は14日、令和6年度の与党税制改正大綱を決定した。所得税と住民税を合わせ1人計4万円の定額減税を6年6月から実施し、年収2千万円超の富裕層は対象…

(産經新聞社)

 さて、沖縄県をはじめとする国家国民防衛(国防)の策を話していても、どこか自民党の政治資金パーティーの話で霞が関も浮足立っているのが分かります。財務省を中心とした「霞が関暴力団」の意向は、岸田文雄首相の「次に積極財政派に出てこられたら困る」ので、安倍晋三元首相の暗殺で「財務省とのこと(安倍晋三回顧録・中央公論新社刊)」が表に出てしまったため、清和政策研究会がこのまま消えてくれることを望んでいるのです。

 そんなこととは露ほども知らない「パー券を買ったこともない人びと」が騒ぎに騒いで、緊縮財政路線を突っ走るよう自民党を操る「特定危険指定暴力団・財務省」に手を貸してしまっています。その結果、私たち国民の多くがさらなる生活困窮へと堕ちていくのです。

 令和六年度与党税制改正大綱は現在、自民党税制調査会の宮澤洋一会長(宏池会、参議院広島県選挙区、旧大蔵官僚、宮澤喜一元首相の甥、岸田首相の従妹)を頂点として決められました。旧大蔵省の対米通訳にすぎなかった宮澤元首相と同じく、財務省の完全な代弁者にすぎません。

 自民税調は、扶養控除を縮小し、生命保険料控除について「子供がいれば額を引き上げ」という生保業界だけが喜ぶ「いらない控除」ばかりを拡大して見せかけの子育て支援策を盛り込み、そもそも二重課税になっているガソリン代に係る税の一部を軽減するいわゆる「トリガー条項」の凍結解除について、当初の目論見通りに削除しています。

 パー券をめぐる混乱に国民民主党が釣られず、大局を見て「凍結解除のためなら内閣不信任案否決に回る」と言い出していたら、最も宮澤氏らが困っていたでしょう。野党による(どうせ可決しないと分かり切っている)不信任案の提出は、これを削除するために時機も何もかも極めて好都合でした。

 旧民主党政権がトリガー条項を凍結させられたのも財務省の意向でしたから、これがそう易やすと解除されるはずなどありません。財務省の「下僕」にすぎない岸田内閣と党税調では無理なのです。

 それでも十二日記事で申したように、さんざん財務省の言うことを聞いてなお岸田内閣は捨てられます。ならば初めから聞く必要などありません。

 それを理由にして自民党は、目下党を襲っている荒波を乗り越え、強い積極財政の意志を持った女性初の首相を選択するほか道はないでしょう。自己に何の政策もない「ただの解説者(御用政治家)」、「偉そうに国民排除(ブロック)」や「国際会議の詩人(ポエマー)」を選んでいられるほど私たち国民の暮らしに余裕はないのです。

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