はぃ?テメェの投票で寝るかね

皇紀2684年(令和6年)11月12日

石破首相、指名選挙で居眠りか うつむき目つぶる 「著しく緊張感に欠ける」野党苦言

石破茂首相が11日の衆院本会議での首相指名選挙中、しばらくうつむき、目をつぶる一幕があった。X(旧ツイッター)に関連の動画が投稿され「よく寝ていられるな」とい…

(産經新聞社:産経ニュース)

 衆参両院の本会議は、半分以上「形式」ですから、その形式が重要なのは承知の上で、特に高齢の議員でなくてもついウトウトしてしまうのも仕方がありません。石丸某のような誹謗中傷目的の態度をもって、議員の居眠りのみを切り取って非難するつもりはありません。

 しかし昨日は、第五十回衆議院議員総選挙で連立与党が大敗を喫したのちの首班指名選挙です。そこで指名される候補が一人、議場で完全に居眠りしているというのは、私たち国民を莫迦にしているとしか申しようがありません。

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 自民党評論家の石破茂氏は、まさに「だらし内閣」の頂点です。「どうせ俺が選ばれる」と余裕があったのか、いやそれにしましても、首班指名で与党の総裁(または代表)が居眠りをしたというのは、過去に聞いたことがありません。

 まして昨日は、事前の予想通り第一回投票で決まらないほど石破票が少なく、決選投票にもつれ込みました。自民党から見てそのような惨状にしたのは、いわゆる「岸破森進次郎政権」のせいではありませんか。

 その責任者の一人が居眠り、こののち「風邪薬のせいだったみたい」などと弁明した内閣官房長官の林芳正(リン・ファンヂャン)氏が「这个人正在睡觉(寝てるよ、この人)」みたいな顔で眺めていますが、その左隣の最後列から麻生太郎元首相(党最高顧問)が石破氏を睨みつけ、呆れたように首を傾げていました。

 定めし「はぃ? テメェの投票で寝るかね」と石破氏の神経を疑っていたに違いありません。まさに私たち国民と同じ心境でしたでしょう。

 それに、体の具合が悪いのは、見たところパーキンソン病を患ったような元首相の菅義偉氏であって、石破氏が居眠りを許されるほどではないはずです。

 決選投票では、無効票が八十四票もありました。これもほぼ前例がない結果であり、それだけ「石破も嫌だし立憲民主党の野田佳彦代表も嫌」という代議士が多かったせいでしょう。

 現に決選投票でさえ石破票が過半数を獲得しておらず、安泰だったのは、連立与党が過半数(百二十五議席以上)の議席を得ている参議院(石破票:百四十二票)でした。

 その八十四票の内訳は、恐らく「早速財務省経由で醜聞記事を書かれた」可哀想ではあるが以前から軽薄な国民民主党の玉木雄一郎代表の票(二十八票)と、ほぼ引きずり降ろされるのが確定している日本維新の会の馬場伸幸代表の票(三十八票)が入っていると思われますが、そこへ極左異常行動集団・れいわ新選組の痛い票(九票)を加えたとしても、まだほかに独特な行動をとった代議士がいたことを示唆しています。

 岸破森進次郎政権は既に、衆議院予算委員会委員長の座を立民に奪われており、石破氏が居眠りなどしている場合ではありません。予算委員長が野党の手に下るのは、三十年ぶりの体たらくです。

 国会対策委員会の主導権すら立民の笠浩史国対委員長に奪われており、石破氏と同じように(地方議員時代から)自民党を出たり入ったりした坂本哲志国対委員長では、全くの交渉力不足でしょう。

 この状況で、まぁよく「ごはんが喉を通りますね」「眠れますね」と。多くの自民党議員、党員の不安と怒りを、石破氏がまるで意に介していないように見えます。

 きつい表現で恐縮ですが「どうせなら政治的永眠して(政治生命を断って)ください」と石破氏に言いたい。言いましょうよ!

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インチキ報道で投票誤らないで

皇紀2684年(令和6年)11月11日

 東京と大阪を移動中、やたらと咳き込む人びとに出くわします。いつまでも残暑が続いたかと思えば、急に寒くなり、また少し暖かくなるようですが、あまりに激しい季節の変わり目に、体調を崩している方が多いように思います。

 政策提言の場でも「少し風邪気味で」とか、或いは酷い風邪を罹患し、お会いできなくなったことがありました。皆様も何卒、お身体ご自愛ください。

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 高市早苗前経済安全保障担当相も、閣僚の激務の中で受けられなかった総合健康診断(人間ドック)を、衆議院議員解散総選挙ののちにようやく受けられたようですが、とにかく健康第一です。

 米国のドナルド・トランプ次期大統領は、米民主党のジョー・バイデン大統領よりも就任時(来年一月二十日)の年齢が高くなり(最高齢記録を五か月上回り)ますが、あのころからヨロヨロしていたバイデン氏に比べて遥かに健康に見えます。

 何か事を成そうとする者はことのほか、健康管理に留意し、国家・国民のために判断力(気力と体力)を維持しなければなりません。安倍晋三元首相も苦慮したように、それが政治家の務めです。

 八日記事で申した自民党の両院議員懇談会を高市前担当相が欠席した理由について、さまざまな邪推が飛び交っていますが、自らの健康管理を怠ってまで出席しなければならないような体制に、現下の自民党「岸破森進次郎政権」はないのです。

【スクープ】齋藤元彦事件「優勝パレード協賛金キックバック疑惑」渦中の信金理事長が実名告発「前知事を陥れようとする思惑が…」(週刊現代) @gendai_biz

内部文書告発問題をめぐり、齋藤元彦前兵庫県知事が失職したことを受けた知事選が混迷を極めている。編集部は、齋藤氏が関与したと言われている昨年の阪神・オリックスの優勝パレードをめぐる「協賛金キックバック疑惑」について、片山安孝前副知事や疑惑をかけられた信用金庫理事長に実名で独占インタビューを行い、真相に迫った。…

(現代ビジネス|講談社)

 さて、十七日投開票の兵庫県知事選挙ですが、四日記事に続いて講談社の週刊現代が紅い兵庫県の正体を記事にしました。

 くどいようですが、突然始まった報道権力による齋藤元彦前知事への攻撃は、ほとんど筋違いです。西播磨県民局の渡瀬康英前局長は、真紅の井戸俊三前知事派による「選挙で選ばれた齋藤知事を引きずり降ろす官製革命」を試み、失敗しました。

 県議会に於ける井戸派がこれに積極的関与し、まんまと齋藤知事を「極悪人」に仕立て、旧民主党から自民党へ乗り移っていた松本剛明衆議院議員(兵庫十一区)は、街頭で挨拶しようとしただけの齋藤知事を払いのけるような態度までとったほどです。

 官製革命に失敗した渡瀬氏が自殺したのは、その罪が発覚した上に、怪文書を作成した役所のPC(個人のものではない)にあろうことか複数の女性とのやり取りが残されており、それまでもが世間に知れ渡って家庭が崩壊するのを恐れたためでしかありません。

 一方的誹謗中傷にさらされた齋藤知事は、何も関係がないのです。にもかかわらず、未だに一番の対抗馬とされる稲村和美候補(尼崎市元市長)およびその陣営が「齋藤前知事のやったこと」などと吹聴して回っています。

 報道権力と左翼・極左公務員、それに一部の県議会議員までもが共謀してバラ撒いた「齋藤知事は極悪人」という出鱈目に騙されて、おかしな投票行動をとってはいけません。

 私が「彼の再選に興味はない」と申したのは、もう一度お断りしますが昨年八月二日記事で指弾したようないい加減なことをしているからです。貝原俊民元知事から続く「紅い県政」を「刷新する」といって当選したのに、北韓(北朝鮮)運営の非一条校に自治体が補助金を出し続けるのは間違っています。

 恐らく齋藤知事が再選されると思いますが、今度こそこの過ちを正し、自分を攻撃してきた左翼・極左公務員の所業を徹底糾弾していただきたい。

百田氏発言の何がマズかったか

皇紀2684年(令和6年)11月10日

 鹿児島県南部と沖縄県北部を中心に昨日、一時は大雨特別警報が発令されるほどの豪雨被害が発生しました。また、四国電力管内では同日夜、最大三十六万戸を超える大規模停電が発生し、一時間以上にわたって不便を強いられたようです。

 被害に遭われたすべての方がたに、衷心よりお見舞い申し上げます。

日本保守党・百田代表、少子化対策に「30歳超えたら子宮を摘出」…ユーチューブ番組で発言

【読売新聞】 日本保守党の百田尚樹代表が8日配信のユーチューブ番組で、少子化対策を巡り、「小説家のSF」と断った上で、「25歳を超えて独身の場合は生涯結婚できない法律にする」「30(歳を)超えたら子宮を摘出する」などと発言したことが…

(讀賣新聞社オンライン)

 今月五日、漫画家の楳図かずおさんが十月二十八日に亡くなられていたことが公表され、特に『漂流教室』(小学館文庫刊)を「歴史的傑作」と讃えていた作家の百田尚樹さんは、この傑出した空想科学(SF)作品の刺激を思い出してか、とんでもない発言をしてしまいました。

 まずは、改めて楳図さんの訃報に接し、衷心よりお悔やみ申し上げます。楳図さんは、和歌山県が生んだとてつもない芸術家、表現者でいらっしゃいました。

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 百田さんの発言の「何がマズかったか」と申しますと、第五十回衆議院議員総選挙で晴れて政党要件を満たした日本保守党の代表として「少子化の原因を見誤っているのでは」と私たち国民に疑われてしまった点です。

 公党の代表たる百田氏が「やってはいけないこと」「あくまでSF」と三回も断った上で述べたことは、それが作家の空想としても、私たちが「そのような発想になってしまうのか」と思わず落胆するもので、さすがに党事務総長の有本香氏も特にかばわず、おつき合いがあった様子の作家の石平さんが発言を批判したところ、百田氏がその公開批判を批判する(ツイッター(X)を参照)というよくない展開になってしまいました。

 参照ツイート(ポスト)で百田氏自らが弁明しているように、少子化の原因について、前日には国民経済の問題を述べたと思います。そうした認識は、ここでもさんざん申してきたことで、正しいのではないでしょうか。

 ただ、たとえSFにしても、少子化の原因が女性だけの問題であるかのように、いやそう思っていなければ発想しないであろうことをとうとうと述べてしまったことに、作家としてではなく公党の代表としての問題を浮き彫りにしてしまいました。

 私たち国民の中には、百田氏らの日本保守党に多くの期待を寄せている人びとがいます。私自身は、そうした人びとの中にはいませんが、期待している人びとの想いをそれなりに理解しているつもりです。

 わずか六万人程度の支持増でやけに議席が増えてしまった立憲民主党や、軽率な支持増に浮かれているれいわ新選組を見る限り、参政党や日本保守党こそが自民党を脅かす存在でなければなりません。国民民主党にキャスティング・ヴォートを持っていかれたことを、もっと悔しがってほしいのです。

 内輪もめに発展した参政党を以前、厳しく批判した百田氏でしたが、その百田氏自身がことほど左様に軽率な発言で「そら見たことか。右翼は怖い」などといわれのない誹謗中傷を受けるようでは、日本保守党に対するというより、現下の「岸破森進次郎政権」を認めない保守派の将来そのものが曇り始めるではありませんか。

 SFの設定としては、いわゆる「ディストピア(暗い未来)を描いた作品」によくあるものです。それでも、少子化を語る上で決して披露すべき空想ではありませんでした。

 放送作家時代からその手がけられた作品を振り返ってみても、作家として極めて優れた百田氏ですが、個人の発言を「やめる」とまで自覚した(該当ツイートを参照)通り公党の代表としては、以前からあまりにも発言が軽率です。それが日本保守党の危うさそのものになっています。

 まるで保守派が女性を「子を産むためだけの存在」のように考えている、と激しく勘違いされる(左翼・極左に燃料投下する)ような発言は、仮にもその考え自体がありえないほどの間違いですから、二度としないでもらいたい。

出た!厚労省のいつもの手口

皇紀2684年(令和6年)11月9日

 一つお断りさせてください。私が「議員の誰と会ったことがあるか」というお尋ねには、一切お答えしておりません。

 講演会等で共に登壇したことのある議員は、いわば公になっています(或いは、会ったことがあり「大嫌い」になった議員の氏名を私自身が公表している)から構いませんが、さまざまな政策提言や陳情の過程で接触した議員については、そのご氏名を公開するつもりはありません。

 なぜなら、政策提言や陳情の実現、それに至る党内での議員のご発言について、まるで私が直接影響を及ぼしたように言われることを敢えて避けたいからです。私の関与を嫌う勢力が厳然と存在しますので、表立って「関わった」と知られたくありません。

 知られてしまうことで妨害(議員に対する中傷工作)されることが予想され、現にこれまでにもそのようなことがあったためです。私がかねがね「隠密で」と申してきたのは、そうした事情からでした。

 省庁職員についても同様であり、かつて旧民主党政権時代に国家公安委員長(既に故人)から陰湿な「探り」を入れられたことがあり、以来慎重に行動しています。これにつきましても、一切のお問い合わせをご遠慮いただいている次第です。

 何卒皆様のご理解と、変わらぬご支援を今後も賜りますよう申し上げます。

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 なお、思いのほか第五十回衆議院議員総選挙後もいろいろとございまして、動画の更新が滞っております。誠に申し訳ございません。今しばらくお待ちください。

【独自】厚生年金、年収問わずパート加入 「106万円の壁」撤廃へ、負担増も

 厚生労働省は、会社員に扶養されるパートら短時間労働者が厚生年金に加入する年収要件(106万円以上)を撤廃する方向で最終調整に入った。勤務先の従業員数を51人以上とする企業規模の要件もなくす。…

(一般社団法人共同通信社)

 さて、前置きが長くなりましたが、何かが起きた時に「言い訳ばかりを考える」厚生労働省は、実は長らく議論してきた厚生年金の加入要件撤廃について、予想された最悪のほうの結論を出そうとしています。

 岸破森進次郎政権の大敗で、自民党と創価学会公明党が国民民主党から議席を借りねば法案が通らない現状に際し、厚労省が思いっきり振りかぶろうとしているのです。「だって百六万円の壁を取り払おうとしているのですよね? そう議員の先生方がおっしゃるから~」と。

 既に社会保険の加入要件を拡大したことで、非正規雇用の労働時間調整が必要になっています。この際にも「広く社会保険に加入していただいて国民の皆様方の……云云」と厚労省が嬉嬉として「国民からむしり取り、省勢拡大するための言い訳」を並べていました。

 税と社会保険の「暴力革命」に対し、これまでも随分と抵抗してきましたが、今回の省案は、週二十時間の労働時間という要件は残りますから、共同通信社記事にある「年収問わず」というのは語弊があり、国民の誤解を招くでしょう。

 現在の最低賃金「平均千五十五円」では、週二十時間も働けば百六万円の壁にぶつかってしまいます。そのため、順調に「百三万円の壁」を取り払う減税をやったとしても、ざっと年収二百万円以上の非正規労働でようやく手取りが増え始めるという、いわば「それ以下では手取りが減る」案なのです。

 非正規雇用で年収二百万円となりますと、最低賃金が平均以下の地方では、下手をすれば正規雇用よりも長い時間の労働が強いられ、私たち国民の「働く選択肢」が極めて極端なもの(手取りが減るか倒れるまで働くか)になりかねません。

 厚労省の思惑は、間違いなく第三号被保険者制度の廃止にあります。第三号とは、扶養の範囲内で個人の保険料負担なく基礎年金給付を得られる制度ですが、珍妙な女権論に迎合してこれをなくせば、いよいよ「結婚して子供ができても十分な法的保護を受けられない(婚姻に関する民法の立法趣旨は十月三十一日記事を参照)」ことになり、ますます少子化が加速するでしょう。

 何度も申しますが、そもそも旧大蔵省(財務省)を中心とした政府がいわゆる「団塊ジュニア世代」を省の生み出した不景気の底へ叩き落としたまま放置したせいで少子化が始まり、将来労働人口の減少を考慮しなければならなくなったため、次から次へと「日本国民を増やす方法は思いつかないので他の手でいく」方法を繰り出しています。

 国民を増やすには、国民経済を豊かにすることです。現状一億二千五百万人もいて「人手不足だ」と騒いでいるのも、物価上昇に対して給与が低落したままだからであり、政府・国民資産を合わせて一京円以上もある経済大国のくせに多くの国民の目が死んでいるのです。

 国会議員たちは、一体何をしているのでしょうか。私はこれまでもこれからも、この問題を言い続けます。

 貧に窮した自民党は、もう本当に私たち国民の味方に付いて「現行憲法(占領憲法)財務省政治」をやめてください。

「高市首相」いつどう出すか

皇紀2684年(令和6年)11月8日

「安倍元首相すらしなかった」参院人事が自民党内に波紋…石破内閣は岸田元首相の “傀儡” いびつな権力構造とは

 首相指名選挙が予定されている11月11日の臨時国会の開幕を前に、自民党は体調不良などを理由に辞任の意向を示している尾辻秀久参院議長の後任に、現在、参院議員会長を務める関口昌一氏を推すことを6日の総会で決めた…

(FLASH|光文社)

 昨日自民党本部で開かれた両院議員懇談会ですが、十一日から始まる予定の臨時国会で本年度補正予算案が可決したのちに自民党評論家の石破茂氏の退陣を要求する声が上がりました。諸先生方(表立って報じられることになるのは青山繫晴参議院議員だけですが)、お疲れ様でした。

 二時間を予定していた懇談会は、三時間にも及び、現行の「岸破森進次郎政権」側による現状維持(石破内閣の継続)を確認するのに手こずったのは事実です。ただ、石破氏の責任を追及する側にも或る考えがありました。

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 それは、第五十回衆議院議員総選挙で大敗を喫した石破氏を使い捨てても、決して高市早苗前経済安全保障担当相を「使い捨て」にしてはならないというものです。

 高市前担当相は五日、懇談会を前に先の党総裁選挙で自身を応援してくれた議員らと東京都内のホテルでささやかな会食を催しました。二十名程度のいわば「慰労会」でしたが、その場で高市前担当相が「党内で揉めている場合じゃない。このままだと本当に自民党が野党になってしまう」との危機感を示したと言います。

 つまり、高市前担当相を河野洋平氏や谷垣禎一氏のような「首相になれなかった自民党総裁」にしてはならない、それでは意味がない、という決意が議員たちの間で確認されたのです。

 昨日記事で申したように、石破氏が首相のままでは早晩、米国のドナルド・トランプ大統領ともうまくいかず、日米関係が破綻寸前に陥ってそのまま政権が崩壊する、と。

 高市前担当相を「真打」にする算段は、麻生太郎元首相も熟考されているに違いありません。私たち国民が、安倍晋三元首相の「対トランプ外交」がいかにすごいものだったか(昨日記事コメント欄にいただいた読者の方の引用を参照)を思い知った時、自然と高市前担当相を次期首相に求めるでしょう。

 光文社らしい「安倍元首相すらしなかった」などという書き方で、岸破森進次郎政権の横暴を指弾しているうちは、自民党の少ない議席で「高市新政権」が潰されてしまうかもしれません。これは、別の読者の方も指摘されている通りです。

 参議院の党役人事で中曽根弘文元議員会長が議長候補にも挙げられなかったことといい、選挙対策委員長代理で小泉進次郎氏(前選対委員長)と同じ「戦犯」の一人だったはずの木原誠二氏を委員長に平気で据えたことといい、岸破森進次郎政権のやっていることは、議員選出に於ける私たちの民意を愚弄しています。

 石破氏は昨日、勝利宣言後のトランプ次期大統領に電話で祝意を伝えたそうですが、自ら「初めて話した」と脈がないことをあからさまにし、通訳を介してわずか十分でそれは終わりました。やはり全く相手にされていません。

 このままでは、来夏の参議院議員選挙でも自民党が大敗するでしょう。それを避けるには、そもそも国民民主党に押されて減税や財政出動をバタバタと議論し始めているようではお話にならず(自民党として自らこれらを主張すべきで)、私たち国民の「聞くべき声」をよく見つけることです。

 それは、十月九日記事に指摘しました。一言で「民意」と申しても聞かなくてよい声に右往左往し、議席を減らすような政党に与党は務まらないのです。