はぃ?テメェの投票で寝るかね
衆参両院の本会議は、半分以上「形式」ですから、その形式が重要なのは承知の上で、特に高齢の議員でなくてもついウトウトしてしまうのも仕方がありません。石丸某のような誹謗中傷目的の態度をもって、議員の居眠りのみを切り取って非難するつもりはありません。
しかし昨日は、第五十回衆議院議員総選挙で連立与党が大敗を喫したのちの首班指名選挙です。そこで指名される候補が一人、議場で完全に居眠りしているというのは、私たち国民を莫迦にしているとしか申しようがありません。
■動画提言-遠藤健太郎公式チャンネル(YouTube)チャンネル登録お願いします!
自民党評論家の石破茂氏は、まさに「だらし内閣」の頂点です。「どうせ俺が選ばれる」と余裕があったのか、いやそれにしましても、首班指名で与党の総裁(または代表)が居眠りをしたというのは、過去に聞いたことがありません。
まして昨日は、事前の予想通り第一回投票で決まらないほど石破票が少なく、決選投票にもつれ込みました。自民党から見てそのような惨状にしたのは、いわゆる「岸破森進次郎政権」のせいではありませんか。
その責任者の一人が居眠り、こののち「風邪薬のせいだったみたい」などと弁明した内閣官房長官の林芳正(リン・ファンヂャン)氏が「这个人正在睡觉(寝てるよ、この人)」みたいな顔で眺めていますが、その左隣の最後列から麻生太郎元首相(党最高顧問)が石破氏を睨みつけ、呆れたように首を傾げていました。
定めし「はぃ? テメェの投票で寝るかね」と石破氏の神経を疑っていたに違いありません。まさに私たち国民と同じ心境でしたでしょう。
それに、体の具合が悪いのは、見たところパーキンソン病を患ったような元首相の菅義偉氏であって、石破氏が居眠りを許されるほどではないはずです。
決選投票では、無効票が八十四票もありました。これもほぼ前例がない結果であり、それだけ「石破も嫌だし立憲民主党の野田佳彦代表も嫌」という代議士が多かったせいでしょう。
現に決選投票でさえ石破票が過半数を獲得しておらず、安泰だったのは、連立与党が過半数(百二十五議席以上)の議席を得ている参議院(石破票:百四十二票)でした。
その八十四票の内訳は、恐らく「早速財務省経由で醜聞記事を書かれた」可哀想ではあるが以前から軽薄な国民民主党の玉木雄一郎代表の票(二十八票)と、ほぼ引きずり降ろされるのが確定している日本維新の会の馬場伸幸代表の票(三十八票)が入っていると思われますが、そこへ極左異常行動集団・れいわ新選組の痛い票(九票)を加えたとしても、まだほかに独特な行動をとった代議士がいたことを示唆しています。
岸破森進次郎政権は既に、衆議院予算委員会委員長の座を立民に奪われており、石破氏が居眠りなどしている場合ではありません。予算委員長が野党の手に下るのは、三十年ぶりの体たらくです。
国会対策委員会の主導権すら立民の笠浩史国対委員長に奪われており、石破氏と同じように(地方議員時代から)自民党を出たり入ったりした坂本哲志国対委員長では、全くの交渉力不足でしょう。
この状況で、まぁよく「ごはんが喉を通りますね」「眠れますね」と。多くの自民党議員、党員の不安と怒りを、石破氏がまるで意に介していないように見えます。
きつい表現で恐縮ですが「どうせなら政治的永眠して(政治生命を断って)ください」と石破氏に言いたい。言いましょうよ!