百田氏発言の何がマズかったか

皇紀2684年(令和6年)11月10日

 鹿児島県南部と沖縄県北部を中心に昨日、一時は大雨特別警報が発令されるほどの豪雨被害が発生しました。また、四国電力管内では同日夜、最大三十六万戸を超える大規模停電が発生し、一時間以上にわたって不便を強いられたようです。

 被害に遭われたすべての方がたに、衷心よりお見舞い申し上げます。

日本保守党・百田代表、少子化対策に「30歳超えたら子宮を摘出」…ユーチューブ番組で発言

【読売新聞】 日本保守党の百田尚樹代表が8日配信のユーチューブ番組で、少子化対策を巡り、「小説家のSF」と断った上で、「25歳を超えて独身の場合は生涯結婚できない法律にする」「30(歳を)超えたら子宮を摘出する」などと発言したことが…

(讀賣新聞社オンライン)

 今月五日、漫画家の楳図かずおさんが十月二十八日に亡くなられていたことが公表され、特に『漂流教室』(小学館文庫刊)を「歴史的傑作」と讃えていた作家の百田尚樹さんは、この傑出した空想科学(SF)作品の刺激を思い出してか、とんでもない発言をしてしまいました。

 まずは、改めて楳図さんの訃報に接し、衷心よりお悔やみ申し上げます。楳図さんは、和歌山県が生んだとてつもない芸術家、表現者でいらっしゃいました。

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 百田さんの発言の「何がマズかったか」と申しますと、第五十回衆議院議員総選挙で晴れて政党要件を満たした日本保守党の代表として「少子化の原因を見誤っているのでは」と私たち国民に疑われてしまった点です。

 公党の代表たる百田氏が「やってはいけないこと」「あくまでSF」と三回も断った上で述べたことは、それが作家の空想としても、私たちが「そのような発想になってしまうのか」と思わず落胆するもので、さすがに党事務総長の有本香氏も特にかばわず、おつき合いがあった様子の作家の石平さんが発言を批判したところ、百田氏がその公開批判を批判する(ツイッター(X)を参照)というよくない展開になってしまいました。

 参照ツイート(ポスト)で百田氏自らが弁明しているように、少子化の原因について、前日には国民経済の問題を述べたと思います。そうした認識は、ここでもさんざん申してきたことで、正しいのではないでしょうか。

 ただ、たとえSFにしても、少子化の原因が女性だけの問題であるかのように、いやそう思っていなければ発想しないであろうことをとうとうと述べてしまったことに、作家としてではなく公党の代表としての問題を浮き彫りにしてしまいました。

 私たち国民の中には、百田氏らの日本保守党に多くの期待を寄せている人びとがいます。私自身は、そうした人びとの中にはいませんが、期待している人びとの想いをそれなりに理解しているつもりです。

 わずか六万人程度の支持増でやけに議席が増えてしまった立憲民主党や、軽率な支持増に浮かれているれいわ新選組を見る限り、参政党や日本保守党こそが自民党を脅かす存在でなければなりません。国民民主党にキャスティング・ヴォートを持っていかれたことを、もっと悔しがってほしいのです。

 内輪もめに発展した参政党を以前、厳しく批判した百田氏でしたが、その百田氏自身がことほど左様に軽率な発言で「そら見たことか。右翼は怖い」などといわれのない誹謗中傷を受けるようでは、日本保守党に対するというより、現下の「岸破森進次郎政権」を認めない保守派の将来そのものが曇り始めるではありませんか。

 SFの設定としては、いわゆる「ディストピア(暗い未来)を描いた作品」によくあるものです。それでも、少子化を語る上で決して披露すべき空想ではありませんでした。

 放送作家時代からその手がけられた作品を振り返ってみても、作家として極めて優れた百田氏ですが、個人の発言を「やめる」とまで自覚した(該当ツイートを参照)通り公党の代表としては、以前からあまりにも発言が軽率です。それが日本保守党の危うさそのものになっています。

 まるで保守派が女性を「子を産むためだけの存在」のように考えている、と激しく勘違いされる(左翼・極左に燃料投下する)ような発言は、仮にもその考え自体がありえないほどの間違いですから、二度としないでもらいたい。

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『百田氏発言の何がマズかったか』に6件のコメント

  1. 波那:

    やっぱり、政党枠の2%を満たし政党助成金も貰える立場に一挙になれた快挙の高揚感ですね。「勝って兜の緒をしめよ」の謙虚さなど持ち合わせてないし、たしなめる事が出来る人も側に居ないんですから。子供が欲しくても出来ない女性も居ると言うのに、そんな配慮も出来ない。与太話みたいにして誤魔化そうとしても、あの人本来の傲慢さが露呈してしまいました。

    ▽LIVE | Trump Declares War On LGBTQ+ | Ban On Gender-Affirming Car, Penalty For Docs
    ライブ | トランプ大統領がLGBTQ+に宣戦布告 | 性別適合車の禁止、医師への罰金
    https://youtube.com/live/uCKUaJawPco?si=3TkXn-0eRhsaV9hw

    親の承認無しで性別適合手術を受けられる事になってたんですよ。病院に行かなくても車で廻ってたんですね。イーロンも長男が性転換したんです。聞いてないと言ってました。白人の人口を減らしてアメリカを弱体化させようと計画していたのは明らかです。何も考えずアメリカにヘイコラするのが自分の役目と思っていた岸田、稲田。LGBTQも戸籍制度破壊に繋がる夫婦別姓も日本の社会規範を壊して揺るがす事になり、戸籍制度破壊される事でアメリカみたいに選挙での不法やり放題になります。

  2. 素浪人:

    今日は。

    百田氏は、元来口舌の徒で、口は災いの元、を地で行く人ですよね。しかも放送作家として面白おかしく物事を表現するのが仕事だった人なので、中々、軽はずみな発言をしてしまう習慣が止められないのでは、と推察します。それ故、周りの人から『公党の代表として相応しくない』と何度も釘を刺されているのに、またぞろ同じことを繰り返してしまうのでしょう。

    将来的には、百田氏の年齢のことも有りますが(トランプ氏に笑われそうですが)、いずれ日本保守党の内の選挙を経るかして、党首の座を譲ることになるのでしょう。そうしないと国政政党としての伸びしろが抑えられてしまう、頭打ち状況になると思います。遠藤様が指摘されている様に、パ賊政党化しつつある自民を見捨てた保守層の受け皿としては、余りに不甲斐ない、信頼出来ない感が否めないからです。

    また、竹田恒泰氏は、日本保守党が先の総選挙で候補者にした人達の人選にかなり不満をお持ちで、特に天皇・ご皇室絡みの認識のいい加減さ・不誠実さ(一部に女性天皇容認する人物を選んだり、外部からのアンケートに、この分野のみ答えなかったりした。後者には有本香氏も含む)を問題にされていました。日本保守党はこのことにもっと危機感を持つべきと思います。

  3. 日本女性:

    女性の生殖に関することをSFと100回断ったとしても、国政政党党首ともあろうものが言っていいはずがありません。ましてや、さきの補選で落選した偏執的な候補者が衆院選の告示直後から、嫌がらせか、動画再生数稼ぎか、恐らく両方を意図した発言を連日繰り返して同党のイメージダウンを図り、かつ名古屋市長選のさなかの発言は軽率のそしりは免れません。

    百田さんの発言に、私は即座にルーマニアのチャウシェスク元大統領の政策を思い出しました。詳しくはウィキペディアのニコラエ・チャウシェスクの「堕胎の禁止」をお読みいただきたいのですが、チャウシェスクは国力増強のために多産を法的に国民に強いたことで人口を不自然に増加させました。子供のいない男女に高額な所得税や独身税を課したため、秘密裏の不衛生な堕胎が横行し、多数の女性が亡くなり、多数の子供が孤児となりましたが、手厚い保護もなく、衛生上の問題があり、後にはエイズも爆発的に流行しました。

    貧しい出自のチャウシェスクは不当に高い地位に上りつめ、国家権力を握ると、途方もない贅沢三昧はもちろん、誤った政策で国民は苦しみ、後々までその後遺症に悩まされることになります。妻とともに公開処刑されたのもやむを得なかったでしょう。

    また、中国の男子尊重の一人っ子政策によって、あぶれた独身男性をウイグル人女性と無理やり結婚させ、果ては日本を上回るスピードの高齢化社会の到来と、政府による不自然な多産・少子政策の結果は、決して民を幸せにしません。

    私はずっと自民党に投票してきましたが、左翼化した自民党に愛想が尽きて、LGBT法成立時に政党立ち上げを表明し、実現した百田さんに拍手を送り、比例で一票投じました。しかし、党員にならなかったのは、Xやたまさか見る動画で、危ういものも感じたからです。ならなくてよかったと思います。

  4. ナポレオン・ソロ:

    241110-4 ワハハ今度はペンルティ戦術で少子化解消ですか?バカですね。
    遠藤さん 今日は そろです。
    百田さんには、以前「日本は真珠湾攻撃をしたんだから‥仕方が無い」と言う発言を訊いて、一切の支持を山ました。こんな歴史に不見識な人が良く、あれ是批判出来きるモノだと呆れて終ったからです。此の人の歴史観は学校で習った以上のモノでは有り得ません、なのに、何故保守新党の代表になって居るのか? なので、歩保守党自体の存在が論外ですね。

    別に百田さんがどの様な感想を持とうが私には関係の無い話なのですが、幾ら自分の発言を際立たせようとして、自然の生き物の鉄即である次世代への生命の理レ-である、生殖・出産~生育のサイクルに、人類以外の生物は生涯を賭けている現実を全く考慮していないのでは、自然に対する敬意等持ち様もない話です。

    なので、如何なる話でも其の発想から生まれたモノななら、読む価値は微塵も在りませんね、目が悪くなった事を幸いだったと思ったのは初めてですね。 歳は位お幾つか存じませんが世には見えないが確実に存在する、意識と言うエネルギ-隊が有って、 其れが霊魂とか宇宙意識と言ったもので人間の感性に訴えかけるので、理由付けに宗教があるのです。

    自分が自然に感じる事を正直に言って何が割るのかと開き直る心算なのかもしれないが、その事由を維持したいのなら政治団体のだいひぃウみたいな真似はよした方が良いですね、
    私の妻は韓国の歴史ファンタジぃが好きで良く見て居rますが、ええあたしが批判すると、フィクションと断っているんだから好いじゃない。ト答えます。

    然し、同じフィクションでも未来のことを書いたSFならまだしも、歴史物に、明らかな嘘を混ぜると、子供たちが完全異誤解するし、その裡大人もそうなって、その国の歴史はフィクションが正史の様に扱われるのは見えています。すると、史実だから反省が有効なのに、其処を自分達の願望で作り変えて終っては真実の歴史を遺す意味がなくなりますね。

    現代の学校教育で習う歴史は、こうした史実に拘って居ないので、史実や時代考証を無視する傾向にあると言えましょう。 特に近代史は、現在も世界の大半を牛耳って居ると言われるDS s泳力が絡んだ話が実は多いので、私の時代の歴史は昭和の初期で終わりで、日華事変の詳しい話は全く出なかったったが商船学校の寮ではいろんな話を持ち寄って居ました。

    私は母型の伯父が、上海に20年の8月10日迄新型戦闘機烈風の墜落事故逃散の為に居たのでよく陸軍の諜報機関の裏話も利かせていただきました、彼は退位で商戦を迎えたので、年金は中佐で貰えるんだと言っていたが、あんまり嬉しそうでは無かったですね、そりゃあ、沢山の専用右達が実は早く戦争が終わって欲しいと願っていた事を知っていたからです。

    その伯父も毫66歳で脳梗塞で亡くなりました、戦後は、小学校の教諭を仕手最後の10音に剰波校長をやって居たので、総指揮委にはいい年をしたおじさん叔母さんの元教え子達が別れを惜しんでくれて居ましたネ。 人の一生の価値なんて、余程の事が無ければみうな特別には想わないけれど、本人にとっては、今生の命こそ自分自身の一生涯なのです。

    百田さんはそう言う掘り下げが足りないし、史実と言われるものも疑ってみるべきだと思いますね、特に日米間嘉永は戦後の米国支配の所為で、自t実を大きく買い替えたり、証拠に成る文書を大量に消極した事実があるのを忘れてはなりません。 日本の汲んだ医師には隠蔽されて居る企図が多すぎますからね。特に日華事変辺りは嘘臭い意がプンプンする。

  5. アンチレッド:

    日本保守党に勝手に期待し勝手に失望した人間ですが、失望した理由は百田氏や有本氏の政治に対する言動に真剣味が感じられなかったことです。
    今回のSF的女性蔑視発言についても、全く現実性がないあり得ない話と「自覚しながらあえて公共の場で発言した」意図はなんだったのか。
    百田氏の弁明は「こんなSF話を真に受けられても困る」という趣旨のものですが、だったらわざわざ公共の場で言う必要があったのかと問いたくなります。
    日本保守党に期待していた頃はそれなりに百田氏や有本氏のYoutubeを視聴していましたが、話の脱線やムダ話が多く、集中力や注意力が削がれて興ざめすることが多々ありました。
    受け手に真剣に訴えたい話ならば、脱線やムダ話が頻発・常態化することはないはずです。
    実際、遠藤さんや伊藤貫さん、馬淵睦夫さんを信用している大きな理由がムダ話の少なさです。
    伊藤貫さんや馬淵睦夫さんの動画はほとんどが1時間、2時間といった長時間のものですが、物足りないと思えるほど興味深いお話で有意義に時間を費やすことが出来ます。
    聞く必要のないムダ話は、受け手の時間をムダ時間にしていることと同じです。
    そんなこともわからない政党や政治家に存在意義があるのでしょうか。

  6. きよしこ:

    百田氏自身もこれまでに発言の歪曲な悪質な「切り取り」に悩まされたことでしょうから彼の大概の発言は大目に見たり「見て見ぬふり」もできましたが、さすがに今回のそれは擁護のしようもありません。これまでに数多の保守系政党が出ては消えてを繰り返してきましたが、それなりに影響力を有する政党として自民党にプレッシャーを掛け続けてほしいものでしたが、党代表が軽率に自滅の道を歩むなら期待しても無駄ということでしょうか。

    「いい年して独身」の人に罰を与えたり、あろうことか女性の肉体にさえ手を加えるという発想は超が付くほど経済の指標が好調で、(ありえないことですが)「子供が余っている」くらいの状態でせいぜい女性が冗談半分で口にしてギリギリ厳重注意で済まされる程度だと思いますが、生みたくても生活が苦しくて産めない国民が国じゅうに溢れ返る中で、よりにもよって男性が披露するなど断じてあってはならない発想です。日本保守党がファンもそれなりに抱えながら少なからぬ「頑固なアンチ」をも有しているのはこのあたりが原因でしょう。国政政党としてそれこそ「出来立てホヤホヤ」だからワイドショーなどでも大して話題にならないでしょうが、杉田水脈議員らがその発言を大きく歪められ苛烈な誹謗中傷を受けた一部始終を見ていなかったのでしょうか?一度国政政党になったことで満足したのなら、さっさと解散して国民民主党の応援団にでもなったほうが遥かに役に立つというものです。