岸田元外相は外交もヘタ!

皇紀2683年(令和5年)7月18日

岸田首相、中国のサウジ接近にくさび 3年半ぶり中東訪問

岸田文雄首相が中東歴訪最初の訪問先に選んだサウジアラビアは日本最大の原油調達先だが、最近は中国への傾斜が目立っている。首相は戦略的パートナーと位置付けるサウジ…

(産經新聞社)

 安倍晋三元首相の外遊日程に「何しに行くのか」といちいち中傷する対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別扇動)一派がいましたが、いわゆる「中共包囲網」を構築するための事前準備が或る程度整っていたことから、ほとんどの(大きく申せば対露を除いた)外交で失敗がありませんでした。

 ところが、その安倍政権下で外相を経験したはずの岸田文雄首相は、当時の首相官邸から外務省へ出た指示に基づく調整の上にただ乗っかっていただけなのか、外務官僚のお膳立て以上のことが何もできません。

 外務省は、意志薄弱な首相が放っておくと現在の米民主党バイデン政権の要請通りにしか何事も組まないので、それがわが国にとって必要な外遊なのか否かの判断もできないのです。

 そもそも昨年十一月、サウジアラビアのムハンマド王太子が突然来日を中止したのは、それだけ岸田首相が軽く見られたからであり、訪韓までしておきながら「日本をスルー」するとは「ええ根性しとんのぉ、ワレ。いずれ『挨拶』さしてもらうわ」とわが国側が言い放ってもおつりがくるほどでした。

 その「挨拶」がこれですか? 無能なジョー・バイデン大統領のせいで、中近東で米国の存在感が低落したのを埋めるべく岸田首相がのこのこ出かけていって、どうやって「くさび」を打ち込むことができましょうか。

 石油輸出国機構(OPEC)と露国などで構成されるOPECプラスと、中共・共産党が目論む世界侵略を正当化する組織の上海合作组织(上海協力機構)は、既に習近平国家主席による侵略外交によって強固な関係を築いてしまっており、侵略の意図を隠すために中共が書いた上海協力機構憲章第二条の「内政干渉をしない」に基づき、それを信じているサウジに岸田首相程度が何を言っても微動だにしません。

 現に習氏がサウジ訪問の際には、ファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外相ら政府高官に王室から数名の王族が空港まで出迎えましたが、バイデン氏にはマッカ州知事、岸田首相にはマッカ州副知事と、みるみる格が落ちていったのを見ても明らかです。

 このように、米政府の要請にも耳を貸さなくなった中共が世界侵略構想をつぎつぎと実行している横で、相変わらず親米どころか従米、屈米の売国政治を繰り広げ続ける岸田首相は、時には米政府に意見もした安倍元首相とは首相としての格が違います。

 くさびを打つ能力も資格もない岸田首相は、従米外務省と国際金融資本に天下る財務省の「指導」通りに情けない外交もどきに興じ、おかしな法律を強行採決したかと思えば、通勤手当増税だの退職金増税だのという構想まで繰り出し始めました。

 財務官僚の天下りに必要な特別会計のための「国民からの搾取・略奪の限り」を尽くし、政府資産を肥え太らせて国民を餓死させていく政策に、完全に舵を切ったと申して過言ではありません。

 その意味など一ミリもないサウジ訪問の暇があったら、多くの国民生活が破綻しかかっている現状に目と耳を傾け、国力の致命的低落を阻止することです。国内で仕事が山積しているでしょうが!

 産經新聞社も「反中」なら何でも喜んでいる場合ではありません。「屈米売国政治で中共の暴走など全く止められない」という現実にこそメスを入れた報道で、多くの国民の目を覚まさなくてはならないのです。

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