護憲政党へ堕落した二枚舌

皇紀2683年(令和5年)4月22日

「護憲政党転換きっかけは?」自民指摘に共産反論

自民党の務台俊介衆院議員が20日の憲法審査会で、制定時に党を挙げて現行憲法に反対した共産党が、今では護憲政党に様変わりしたとして理由を尋ねる場面があった。共産…

(産經新聞社)

 明日投開票を迎える統一地方選挙・後半戦、ならびに衆議院議員補欠選挙ですが、銃弾に散った安倍晋三元首相と病に倒れた岸信夫前防衛相の後継を選ぶ山口二区と同四区、十一日記事で内情を少しお話した和歌山一区、二月二十七日記事十二日記事で自民党候補の恐るべき正体を指摘した千葉五区で選挙権を有する国民の皆さんは、特に注意深く投票の行方を見守る必要があります。

 千葉県選出で立憲民主党の小西洋之参議院議員(元総務官僚・旧郵政系)が憲法審査会に対して前代未聞の侮辱発言に及んだ影響から、憲法審議にも注目が集まっています。

 制定過程に著しい瑕疵が既に認められている現行憲法(占領憲法)について、各党の姿勢を明解に分類しますと、問題意識を提示している自民党に対し、同じ与党の公明党(創価学会政治工作部)が「改正に反対」し、立憲民主党も日本共産党も「国民が他国軍に撃ち殺され、焼き殺されても後生大事に護り抜く」という態度を鮮明にしました。

 大東亜戦争で焼け野原になってしまったわが国の国民生活を立て直すことに専念した旧自由党の吉田茂元首相は、占領憲法草案を提示してきた米軍に敢えて国防費用を全て負わせ、6.25韓国戦争(朝鮮戦争)で手のひらを返し始めた米軍に、それでも頑なに再軍備を拒否していわば「復讐」しました。

 そうした吉田元首相の意図とは別に、ここで以前から何度となく指摘してきた共産党の野坂参三衆議院議員による「こんな占領憲法は受け入れられない」発言こそ、占領憲法の制定過程に瑕疵があったことの重要な帝國議会議事録の一つです。

 この問題意識がどこへ行ったのか、共産党は、明確に回答しなければなりません。先述の経緯で占領憲法を受け入れた吉田元首相の自由党と、昭和三十年十一月十五日発足の自由民主党の話をごちゃ混ぜにし、他党への中傷で逃げるのは、共産党自身が著しく後ろめたい二枚舌を使ってきたからでしょう。

 それとも「野坂議員は、のちに除名された人物」とでも言い逃れるつもりですか。最近の党員除名事件を何度でも思い出させる共産党の堕落ぶりこそが、わが国の政治を駄目にしたとも申せましょう。

 野党がだらしないから与党がのさばるのです。自民党の政策を頓珍漢にしか批判しないものだから、自民党の最大支援組織と化しているではありませんか。

 特に立民議員たちの次元の低さは、そのまま彼らを当選させてしまう民度の低さを表しているようで、実のところ私たち国民もバツが悪いのです。

 そのような思いは、できるだけしたくないものです。

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