前川喜平「有権者は愚か」

皇紀2681年(令和3年)11月4日

 文部科学省の前川喜平元事務次官が昨日午後、自身を「右傾化を深く憂慮する一市民」と称するツイッターアカウントで「人権感覚が欠如し、排外主義に染まった集団が維新。この政党に投票した有権者は猛反省するべきだ」「政治家には言えないから僕が言うが、日本の有権者はかなり愚かだ」などとツイートしました。

 前川氏は、旧文部省派と旧科学技術庁派の省内対立が招いた不祥事から、自身の天下り先を失う形で次官を事実上更迭された私怨で、安倍晋三首相(当時)への誹謗中傷を先鋭化させましたが、一方で未成年の女子を買春した疑惑が報じられたような人物です。

 それでも元霞ヶ関官僚という日本最高峰級の自尊心が私たち国民を見下し、どうしても莫迦にしたくなるのか、第四十九回衆議院議員総選挙の結果がよほど気に入らなかったのでしょう。

 因みに文科省は、霞ヶ関でも最下層の三流官庁として名高い、いや「名低い」わけですが、そのような「ゴミ」でもこの「マウンテン」ぶりですから、財務省の官僚たちなどさぞや世界最高峰級に私たち国民を「全員ドがつく阿呆」「税金納めるだけ納めて六十過ぎたら早よ死ねよ」とでも思っているに違いありません。

 いや、このような官民分断を引き起こして、一体何の意味があるでしょうか。前川氏は確かに、既に退官してはいますが、誰もが元事務次官の思考と捉えます。官民が力を合わせてわが国の経済成長を取り戻さねばならない局面に、前川氏のような発言は邪魔でしかありません。

 立憲民主党日本共産党の野合共闘を支持していた前川氏らの発言に、選挙結果が思い通りにならなかったからといって、今更報道各社を非難するものも散見されます。

 よくもさんざん報道各社に対日ヘイトスピーチ(日本人憎悪差別)を扇動してもらって、それでも立民や共産は勝てなかったというのが現実でしょう。それこそ「支持者に限ってはかなり愚かだ」と申さずにはいられません。

 そのような「かなり愚かな官僚」がわが国行政を、時には国会議員を操縦、騙したりもして牽引しているからこそ、経済は停滞し続け、自由な研究・技術開発もままならない国に堕ちたのです。日本学術会議なんぞを野放しにしてきたツケを、一体誰が払うのですか。

 最高裁判所裁判官国民審査の結果を見る限り、またも罷免者を出さなかった(今まで罷免された裁判官は一人もいない)ものの、選択的夫婦別氏(別姓)に絡む判決で現状を合憲とした四人の裁判官にバツの数が他より多くついたということは、それだけ立民や共産の支持者が投票に駆けつけていたと分かります。

 それでも勝てなかったのです。前川氏よ、それが私たち国民の愚かさによるものだと思いますか? 支持者がその程度の人権感覚しか持ち合わせていない排外主義者なら、今後立民らの成長を促すことは出来ないでしょう。

 日本維新の会も、実は立民らと同様の危険性を孕んではいますが、少なくとも自民党は、私たち国民の声に撫でられたりどつき回されたりしてきました。そうして縮んだり伸びたりしてきたのです。支持者が甘やかせば伸びません。

 霞ヶ関の底辺で自分のことだけを考えていれば済んできたような人に、世界の中の日本を語る能力はないのです。

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『前川喜平「有権者は愚か」』に1件のコメント

  1. ノンポリではいられない:

     最高裁判所裁判官国民審査の結果は、残念ながら夫婦別姓を認めない現行民法を合憲とされた裁判官の不信任率がほんの少しだけ高い結果となりましたね。
     このほんの少しの差に対し、朝日、共同、毎日、弁護士ドットコムのネットニュースではことさら合憲とした裁判官の不信任率の高さを強調していました。
     夫婦別姓をどうしても進めたい勢力があり、あらゆるところで活動している現状とそれを支える一部反日マスコミによる世論誘導の構図が見えますね。