国民経済と自由を守る保守

皇紀2681年(令和3年)11月5日

 秋篠宮の文仁親王妃紀子殿下の父親で、学習院大学の川嶋辰彦名誉教授が四日、亡くなられました。衷心よりお悔やみ申し上げます。

 さて、自民党幹事長の交代により当面、外相を兼務することになった岸田文雄首相は、自身の外相時代の苦労(日韓合意)を反故にした韓国の文在寅大統領とは顔も合わせませんでした。英国で開かれた第二十六回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)でのことです。

 衆議院議員総選挙のため、まるで「弾丸ツアー」の様相を呈した日程にあって、米国のジョー・バイデン大統領とは言葉を交わしたようですが、その米国では、ニュー・ヨーク市が市職員に武漢ウイルス(新型コロナウイルス)向けワクチンの接種を義務化してしまったせいで、消防士や清掃員に至るまで多くの未接種者が出勤出来なくなり、行政サーヴィスに影響しています。

 わが国も相変わらず欧米各国発案のワクチン・パスポートなる愚策に倣おうとしており、国民の自由を侵害するものにも関わらず、リベラル派(左翼)は沈黙どころか推進している有り様です。

 欧米では、反対デモが活発化していますが、わが国ではほとんど見られません。それも何もかも、まともな左翼など存在せず、ただ対日ヘイトスピーチ(日本人憎悪)があるのみだからです。

 この件で抗議している私は、すっかり左翼になった気分です笑笑。

 天然痘ワクチン以外はどれもこれも不完全といわれてきた中、いわば突貫工事のワクチンに何らの信頼性も存しません。そのような代物を、さらに子供たちにまで打てといい出した米ファイザー製薬なんぞ到底信用することができないのです。

 菅義偉前首相主導で各自治体が猛烈に進めたワクチン接種の、特に初期に応じた国民が今さら手にするワクチン・パスポートに、果たして何の意味があるでしょうか。

 環境対策と称するポーズばかりの施策といい、無意味な「やった感」で不公平を招くのは、明らかに行政権力の致命的間違いであり、国内旅行の促進(GO TOトラベル)に血税を投入するなら尚、機会の平等を損ねてはいけません。

 もうほとんど申していることが左翼そのものですが笑、左翼のいないわが国では、国想う保守派が国民経済と自由を守るために立ち上がらねばならないのです。

 武漢ウイルス禍の補助金にしても、もらえる業種・業態で差別され、困窮している事業者は置き去りにされています。

 ましてガソリン価格の高騰も経営を圧迫し始めますし、一リットル当たり百六十円を既に超えた今、ガソリン税の課税停止等を定めた租税特別措置法第八十九条の凍結解除を直ちに立法化すべきです。

 この高騰劇も、いかにもわが国が世界の経済成長から取り残されているからこその痛手であり、内需回復で跳ね返せるのにその回復策をまるで打っていません。

 しかし、成長と分配を掲げた岸田内閣は、まだ始まったばかりです。まもなく召集される特別国会で、これらの緊急措置を議論するよう求めましょう。

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『国民経済と自由を守る保守』に2件のコメント

  1. 八百万の神の自由:

    > 左翼のいないわが国では、国想う保守派が国民経済と自由を守るために立ち上がらねばならないのです。

     その通りですね!
    岸田総理は徐々にトーンダウンしてるようで心配(対外危機意識も)ですが、
    元々、日本的精神は「国民は天皇の赤子(経世済民)」的文化だったのだから、マルクスの「資本主義は腐敗する」は、共感した上で日本的改善を施すべきで、 経済同友会も戦後すぐ、そんな運動(修正資本主義)をしてたそうです。
     マルクス批判は「神(精神)の不在」を指摘すれば充分。 「自由か?社会、共産か?」「大小左右どっちの政府か?」の2極論で無く“適度”が必要で、その点、ケインズは優れてますね。
     日本第一党関係者が保守の労働組合を創ったそうですが、素晴らしい試みと思います。

     日本の対外的危機は、待った無しですが、財政破綻論~緊縮財政さえ破棄できれば、国内外ともに様々な分野で改善できるんですけどね。

  2. おつかれ48:

    選挙が終わって、立憲民主党の票が伸びずにほっとしています。心配するほど日本人も馬鹿じゃありませんでした。それで、今回の選挙で感じたことですが、もっと投票先候補を増やせないものかと。要するに選挙区の縛りをなくしてほしいです。自分の選挙区に立候補している候補者より、ずっと当選して欲しい人がいました。しかし残念なことにその方は今回落選してしまいました。選挙は相手がいての戦いですから、相手候補が手ごわければその人の実力があっても現行の小選挙区制度では落選してしまうこともあります。日本全国の立候補者誰にでも投票できれば普段政治に興味がないような人でも少しは投票に行くんじゃないでしょうか。ですから、もし選挙区の縛りは残したとしても、別枠で自由に投票できる枠を設けてもらいたいです。
    元々、現在の選挙制度には違和感を感じていますが、自分たちの生活を大きく左右することになる政治家を選ぶのに、普段政治家なんて知らない人が、僅かな選挙期間にちょっとだけ考えて、しかも人によっては軽い気持ちでその時の気分で、無記名で、国民の権利とか言ってなんの責任も取らずに済んで、しかも、真剣に考えた人もいい加減に考えた人も1票しか入れられず、こんな仕組みで最も大切な国の政治家が決まってしまうなんてちょっとおかしいと思います。多くの人が車を買うときの方がずっと真剣に考えるんじゃないでしょうか。靴や服を選ぶ時でさえもっと悩む人だってたくさんいると思います。別にそういう人が悪いとか言いたいんじゃなくて、制度が悪いと思います。昔大臣をやった〇〇さんの息子だとか、孫だとか、江戸時代の幕藩体制じゃあるまいし、もうそんな人ばかり候補者に上げるのはやめてもらいたいです。それも結局選挙制度に関係してくるんじゃないでしょうか。
    ついでにもう一つ言わせてもらうと、政治家は選挙制度に関して自分に不都合な制度には賛成できないでしょうから、いつまでたってもいいものは出来ないと思います。ですから、政治家から選挙制度に口をはさむ権利は奪ったらいいと思います。選挙制度を決めるのは別の組織を新たに作って、もしくは選挙制度だけ決定できる政治家を別な方法で(それも選挙で選ぶしかないかもしれませんが)決めることだってできると思います。勿論学者や専門家も入れることになるでしょう。要するに言いたいことは、選挙ってもっと大切にしないと、わけのわからない不出来の人も選ばれてしまって、我々が困ることになる。選挙を大切に感じさせないのは現行制度そのものに原因があるのではないでしょうか、ということです。