韓国にすり寄る大臣の背後

皇紀2679年(令和元年)6月5日

韓国国防相と笑って握手している場合か…岩屋防衛相、韓国レーダー照射を勝手に“棚上げ”で大炎上! 識者「現場の士気は完全に下がっている」

 岩屋毅防衛相への猛烈な批判が吹き荒れている。韓国海軍駆逐艦による許しがたい海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射事件の決着も付けずに、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相と非公式会談を行ったうえ、「未来志向の日韓関係が大事だ」などと、事実上、事件を棚上げするような妄言まで披露…

(zakzak 夕刊フジ(産經新聞社))

 産經新聞社の主張は理解できます。記事に「識者」として登場した潮匡人氏の怒りも分かります。しかし、「日米韓の安全保障連携は強固なものである」という歴史的前提に立てば、日韓防衛相会談が未だ非公式にしか行われないというのは、明らかに異常事態なのです。

 このような非公式会談が「世界の嘲笑の的」になどなりえません。むしろ世界各国は「日韓は防衛当局者間でも非公式にしか会わなかった」という点を重視します。

 それでも多くの国民が憤りを隠せないとすれば、非公式にでも会談を開催したことと、岩屋毅防衛相(大分三区)が笑顔で対応したことでしょう。特に後者は、岩屋防衛相の性質に起因するところが大きく、この態度ははなはだ疑問を呈されてしかるべきです。

 では、なぜ日韓は防衛レヴェルで顔を合わせることにしたのかという点ですが、それは日米による文政権への圧力を目に見える形にする必要があったからにほかなりません。

 五月二十二日記事でも申しましたが岩屋防衛相は、この時も「日韓関係を元に戻したい」と発言して一部の国民から厳しい批判を浴びました。ところが、この発言こそ日米間で既に確認している「文政権を排除(なかったことに)する」という両政府の意思を反映したものでした。こう解説した主旨は、本日も変わりません。

 従前繰り返されてきた韓国政府の対日ヘイトスピーチ(日本人差別扇動)にあって日韓関係がその都度「最悪」に陥り続けてなお、防衛レヴェルでのみ連携を続けてきたことは、現場の自衛官が最もよく知っています。潮氏には申し訳ありませんが、確かに退官者(OB)の中には「現場の士気が下がる」と指摘した者がいたのかもしれないのでしょうけれど、自衛隊というのは、この程度で下がるような士気しか備えていないわけがありません。

 それでも、私たち国民が「あの危険極まりない火器管制レーダー(射撃管制用レーダー)照射が繰り返されれば、自衛官の安全を保障できないではないか」と心配し、へらへらと笑って見せた岩屋防衛相を非難することには確かな意味があります。

 その上で申したいのは、今月末の二十か国・地域首脳会議(G20)でさえ日韓のみ個別の首脳会談が開催されない様相を呈する中、防衛相会談が非公式に行われたのは、いわば「日米韓の防衛連携を無視するな」という文在寅(北朝鮮工作員)政権に対する圧力であり、文大統領に対する最後通牒のようなものです。

 結果、韓国教育部が策謀していた島根県隠岐郡隠岐の島町竹島への侵入急遽中止になりました。日韓関係を致命的に対立させたい北朝鮮工作員とそのシンパたちは、これを「屈辱外交」などと批判していますが、現状に慌てた外交部から教育部に通達があり、確実にわが国政府の文政権への圧力が効いています。

 緊張感のない態度を見せてしまった岩屋防衛相の背後で、実は安倍政権がトランプ政権と打ち合わせた通りの対文政権制裁が実行に移されており、これが中共の共産党幹部であれば真意をつぶさに理解するでしょうが、問題は韓国国防部が岩屋防衛相の笑顔に騙されて日米の思惑を理解できない可能性です。いや、日米はその可能性も計算(かつて対北朝鮮外交で笑わないことを意識した安倍晋三首相はあえて、岩屋防衛相に「笑顔で握手するな」といった指示を出さなかった)に入れたからこそ会談に踏み切ったのでしょう。

 騙されて下手を打ってくれたほうが文政権を排除しやすくなる、と。韓国政府よ、震えて眠れ。

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『韓国にすり寄る大臣の背後』に3件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    何年か前、中国人エコノミストの柯隆氏が「このご時世に気前よく『技術』を提供してくれるのは日本だけ。」といった主旨の発言をしていました。
    プライムニュースだったと思いますが、「日本だけ」という言葉に衝撃を受けました。

    メディアは散々企業の中国進出を煽り、「中国経済は日本経済の牽引役」と褒め称え、仕舞には中小企業や町工場の中国進出まで煽り出しましたが、いつまで経っても「失われた~十年」から抜け出せず、国民の生活は楽ではなく、一方の中国は強大化の一途を辿っていましたので、その時妙に納得したことを覚えています。

    文政権のせいで日韓関係がおかしくなっていますが、「日中友好」は大いに結構として、上記のような点は、大丈夫なのでしょうかね?

  2. きよしこ:

    「韓国を叩けば読者が増やせる」としか思っていない愚かな産経新聞社の記事などのせいでネット上では岩屋大臣に対して批判を通り越して人格攻撃としか思えないような書き込みが散見されますので、あえてコメントさせていただきます。

    大臣とは2度ほどお目に掛ったことがあります。特にこれといった会話をしたことがあるわけではありませんが、印象としては非常に物腰柔らかく穏やかで、「議員様だぞ」などといった雰囲気は全くありませんでした。問題になったあの「笑顔」も、決して作り物ではなく本人の人柄というか性質から出た本物の笑顔です。イメージとしては「ほどよくオシャレな大企業の幹部」といったところでしょうか。しかしそれ以上に感じたのは「何を考えているのかよく分からない」ということです。ベテランの議員でありながら殆ど前に出ることもなく、はっきり申し上げて政策や主張も非常に抽象的で「このまま大臣になることなく引退するのだろうなぁ」と思っていました。

    そんな岩屋議員が小野寺五典氏に代わり防衛大臣に任命された時、「ああ、文政権に対しては、にこやかに接しながら、ここぞというタイミングで梯子を外すやり方なのか」と確信しました(岩屋氏が麻生派であることも関係しているかもしれませんが)。その後のレーダー照射の問題などで穏やかな気質が災いしなければいいなと思っていましたが、少なからず弱気な部分が見られるものの、刺すべき釘は刺しながらも関係改善を訴える(匂わせる)手法は従前から強い口調で韓国を批判してきた自民党のタカ派議員では不可能だったでしょう。

    そして河野外務大臣の韓国に対する強気な発言を見れば、安倍政権が「コワモテの河野」と「ヤサガタの岩屋」を使い分けることで韓国を油断させるための閣僚人事だったことは明白です。一部で激しく批判されている「棚上げ」についても「幕引き」にしたわけではあるまいし、最終的に事実を認めさせ謝罪させればよいのですから現時点では腹立たしいのは理解できますが「保留」「先送り」が賢明でしょう。というより、その方がかえって文政権崩壊を早めることができるのではないでしょうか。

    日米の思惑や首脳レベルでどのようなシナリオが描かれているのかは分かりませんが、激しい非難を承知で汚れ役を買って(本人はそう思っていないかもしれませんが)責務を全うしている岩屋大臣を、選挙区の住民として私は心から誇りに思いますね。我が国が絶好のタイミングで文政権を見切り、崩壊させた時「無能」「史上最低」「即刻罷免せよ」などと好き放題に攻撃してきた面々はどのように岩屋大臣に謝罪するのでしょうね。まさかツイッター上に「すまなかった」と一言書いて終わりなのでしょうか?だから私は愛国崩れの「嫌韓バカ」を心から軽蔑しているのです。

  3. CRACのアカウント凍結について:

    CRAC(C.R.A.C. 旧称しばき隊 代表野間易通さん)のTwitterアカウントを「反ユダヤ主義」ツイートで通報したら、アカウント凍結の報告が来ました

    https://taguchikei.hatenablog.com/entry/2019/06/04/163201
    (1)クリックで通報
    (2)書面で、米国のTwitter社に説明文を添えて要請
    (3)各種人権団体(在米)にも通報趣旨を説明

    差別と戦うはずことを標榜ていたはずのC.R.A.C.(旧称しばき隊 代表野間易通さん)のアカウントを ”abusive behavior (濫用的ふるまい)” で凍結処分した旨の回答がTwitter運営から来ました

    濫用=本来の目的以外に使うこと