制裁に消極的…露中よりも

皇紀2677年(平成29年)9月16日

米朝 非公式接触で「激しい議論」

米朝 非公式接触で「激しい議論」:北朝鮮外務省幹部とアメリカの元高官が、スイスで行われた国際会議で、激しい議論を交わしていたことが、出席者の話でわかった。…

(FNNニュース)

 先月二十五日記事で申したことがようやく報じられる日がきた、かと思いきや、これは違うと思います。

 スイス(瑞国)のジュネーヴで開かれた半官半民の国際会議「ツェルマット・ラウンド・テーブル」に参加した北朝鮮外交部北米局の崔ガンイル副局長と、米国のエヴァンズ・リヴィア元国務省東亜太平洋シニア副次官補との非公式会議レヴェルであれば、これまで(例えば本年五月下旬)にも開かれており、私が申していたのは、もっと「本気の裏対話」のほうです。

 やはりそれは、報じられる日がこないのかもしれません。わが国外務省も鯰博行亜大洋州局参事官を接触させ、核実験に対する強い抗議と拉致事件被害者の即時帰国を叩きつけたといいますが、米政府は勝手に長期戦の構えを見せ始めています。

 十五日午前に太平洋へ撃ち込まれた中距離弾道弾は、またも津軽海峡をまたぎ、先月三十日記事で申したことと今月五日記事で申したことの両方が、北朝鮮がこの方向へ発射した理由に違いありません。いずれにしても北朝鮮の眼中に日本はなく、そのくせ日本が大いに巻き添えを喰らうのです。

 にもかかわらず、わが国が一切迎撃(国民防衛)の体制を取らなかったのは、まさに米朝の本気の裏対話が存在するからであり、現行憲法(占領憲法)の効力論争すら未だまともにできない(させてもらえない)ままであることとほぼ同根の問題と申せます。

 また、朝鮮労働党の外郭団体「北朝鮮亜州太平洋平和委員会」が私たちに向かって「海に沈めてやる」と吐き散らしたのも、明らかにヘイトスピーチだというのに、激怒するポーズも見せません。第九条で「交戦権がない」と書かれてしまっているため、ののしられてもいい返せないのです。だから私たち国民にも「それはヘイトスピーチです」といっていい返さないよう強要しています。

 一方、もっと具合が悪いのは韓国です。瑞国の非公式会談にさえおらず、全く本気になれない対朝制裁をも華麗に無視して八百万ドル(約八億八千四百万円)の対朝人道支援を表明してしまう間抜けぶりを披露しました。

 どうしても文在寅北朝鮮工作員(現韓国大統領)は、本国に認めてもらいたくて仕方がなく、或いは同じ工作員仲間でも敵同士の朴智元元金大中大統領秘書室長らに消され(殺され)たくないという切迫した思いがあるのでしょう。

 もはやどの国の首脳も文大統領の正体を知っているため、まともに話し合っていません。報道各社は、莫迦の一つ覚えのように「制裁に消極的な露国と中共」と伝えますが、やるふりをして実は最も消極的、且つ国際社会を裏切るのは、文工作員を大統領にしてしまった現在の韓国なのです。

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『制裁に消極的…露中よりも』に4件のコメント

  1. きよしこ:

    さすがに「鈍い」と言われる我が国の国民も、韓国の大統領がこのタイミングで北朝鮮に多額の経済支援を行ったと知れば、「あの大統領、もしかして北のスパイじゃない?」と気付くはずです。つくづく彼の国は最悪の時に最悪の選択をする国だと思い知らされますが、同じような体質の野党第一党を抱える我が国も笑っている場合ではありません。さすがにJアラートが「ほぼ役立たず」であることが露呈した今、交戦権を否定されているということがどれほど恐ろしく、また無責任であるかを自覚しなければなりません。それはすなわち、我が国の姿勢が国際社会を裏切り、また世界平和に対して最も消極的であるといえるのだと思います。

  2. 心配性:

    繰り返しになりますが、我々日本国民の大部分は、「有事」に備えた「避難訓練」をした経験がありません。
    現在、政府から「食料の備蓄」を命ぜられてもいません。

    要するに、国民は、目下「心の準備」などは全くしておらず、仕方も分かりません。
    万一「米中軍事衝突」が起ころうものなら、国民的には、なすすべ無しと言えます。
    ですから、「軍事衝突」の可能性は低いのかも知れないと思います。

    「可能性」としてより高いのは、北の体制が崩壊する事です。
    その際、日本が、「大量の難民と南北統一資金を一方的に引き受ける」という、マゾの様な「約束」をし、一方的にババを引かされる可能性です。

    こてこての「反共バカ」の方々ならやりかねませんが、これにしても、国民は、何ら「心の準備」ができていません。

    可能性として更に高そうなのは、「比較的安全な資産とされる円」が高騰を続けたり、アメリカのバカ高い武器を大量に買わされてしまった挙句、なし崩し的に北の核保有を認める事態です(溜息)

  3. 心配性:

    訂正致します。

    「米中軍事衝突」×→「米朝軍事衝突」◯

  4. やす:

    例え米朝の裏対話があったとしても、二度に渡って日本本土上空のミサイル通過を許してしまったことに対しては断固抗議します
    こういう時こそ野党連中は遺憾砲ばかりで迎撃一つしないことに対して阿部総理に迫るべきなのに一切せず、いつもの安部批判はどこにいったのか不思議で仕方ありません
    メディアも森友だ加計だと散々あることないことでっち上げて支持率低下のキッカケ作ったのに、何故今回の政府の対応を激しく批判しないのでしょうか
    これだけでも政治 メディアは日本の敵であることがよ~く分かりますよね
    米朝が裏で何を話し合っているのか分かりませんが、日本に混乱の火種としてワザと朝鮮を保護してきたのが米国ですから、まだ米国にとって朝鮮は利用価値があると考えているから勝手に長期戦の構えを示しているのかもしれませんね
    米朝の裏対話があったとしても、いつまでも米国の様子を伺うのはいい加減やめて、こういう場合は現行憲法でも自衛権を発動してミサイル迎撃することは出来るのですから、そうして日本の立場を明確に示していかないと、いつまでたっても国として自立できません
    日本はあまりにも米国の後をくっつくことになれすぎてしまってると思いますし、日本の世界における経済的立場は強いのですから、米国の意思に背くことをやったとしても、直ぐに経済制裁などの措置が取られることはないと思いますし、本来日本は内需だけで十分潤うんですよ
    憲法問題も大事ですが、それ以前に日本国民全体がもっと自信を持つべきだし、本来日本は強いんだという誇りを持っていいと思うんですよね
    野球に例えれば優勝できる力はあるのに、勝とうという気持ちがないために万年Bクラスに甘んじているような状態が今の日本ではないでしょうか
    もう一度日本人としての誇りを取り戻すためには歴史に学ぶしかないと思います