体罰動画で教師クビの高校

皇紀2677年(平成29年)6月14日

 恩賜上野動物園(東京都台東区)のジャイアント・パンダが子供を出産しただけで(生命の誕生は喜ばしいことですが、どうせまた中共共産党に「還せ」といわれる)周辺に本社・本店を置く企業の株価が急上昇するというのは、まさに貧富の格差を拡大する博打経済の現在を象徴しています。

 池之端の東天紅は、上野のアブアブ赤札堂や富士サファリパークなどを運営する小泉グループの外食企業ですが、確か小泉和久社長は、「小松システム」がバレてエリート人生にケチをつけられ逆上した前川喜平氏(霞が関の最底辺省庁の前事務次官)の義弟です。つまり、自民党の中曽根弘文元外相も親戚です。

 しかしながら精養軒のカレーライスとハヤシライスのおいしさは、賭博師たちのから騒ぎに関係なく今も昔も変わりません。

高校サッカー部コーチが体罰、ツイッターで発覚し解雇 私立武蔵越生高校 

埼玉県越生町の私立武蔵越生高校サッカー部の30代の男性コーチが練習中に男子部員をたたくなどの体罰を加えている動画がツイッターへの投稿で発覚し、解雇されたことが…

(産経ニュース)

 さて、皆さんの反感を買うことを百も承知で申しますが、私立武蔵越生高校(埼玉県越生町)を解雇されてしまったこのサッカー部コーチは、動画を見る限り暴力をふるっているのではなく教育を目的とした有形力を行使しています。それが「体罰」なのです。どうして非難されて解雇されなければならないのでしょうか。

 何ら教育、或いは指導を必要としない状態の児童や生徒、学生を殴り倒したとでもいうのなら暴行罪で逮捕されるべきですが、教師が生徒を教育、指導して解雇されるのなら学校から先生は一人もいなくなるでしょう。

 よく挙げる例として、医師も治療を目的とした有形力を行使して患者に「手術」を施しますが、切除する必要もない箇所をいたずらに切れば、やはり刑事事件に発展します。残念なことに医療過誤の場合も、民事訴訟を起こされる場合があります。しかし、外科医が患者の体をメスで切り裂いたからといって解雇されたりはしません。

 ですから教育・指導のやり方の問題だというのですが、だとすればやはりいきなり解雇されるというのは、極めて理不尽なのです。その生徒と保護者がこのコーチを相手に民事訴訟を起こすというのなら、高校教師として裁判を闘い、自説を述べる機会ぐらい与えられるべきでしょう。この高校は、敢えて断言しますが全く駄目な学校です。

 当該コーチは、この教え子の持つ潜在能力に日頃から注視していて、体罰に及んだ日は、この教え子が持てる力を出し切らずに練習しているのが分かったと述べています。それほど一人一人の生徒をよく見ていたということです。

 それでも「殴ったから」許せないというのは、何ごとも口でいえば全て相手に伝わると思い込んでいる人たちでしょう。人格形成途上の人間は、それほどよくできていません。成人してからでさえ口でいっても分からない北朝鮮や中共共産党の指導者たちがいるほどです。

 指導熱心な若きコーチは、それでも頭を下げさせられて学校から追い出されてしまいました。ラグビーの山口良治先生は、テレビドラマ『スクール・ウォーズ』の題材にもなった熱血教師でおられましたが、それを讃えるかと思えばこうして非難する衆愚の気まぐれに翻弄され、ゆとり教育だの何だのと日教組や文部科学省の公権力に屈し、むしろ積極的に手を貸してしまう大人たちにもてあそばれているのは、実は子供たちなんだということを忘れないでいただきたい。

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『体罰動画で教師クビの高校』に7件のコメント

  1. 心配性:

    「特区」というもの、そのものについての個人的な意見・批判はあります。(むしろ、若干批判的ですらあります。)

    個人的にそうした否定的な感情があったとしても、ひたすら獣医師会の主張を宣伝し、「前川氏は人格者」と絶賛するマスコミの報道姿勢は「異常」だと感じます。

    前川氏が激白「加計、森友問題では共通の司令塔が存在 菅官房長官への刑事告訴も検討」〈週刊朝日〉
    https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170612-00000060-sasahi-pol

    そもそも、前川氏には「公僕」という意識がありません。
    官僚とは「公僕」であって、国民に奉仕する人々であって、国民の上に君臨し、「愚民どもが・・・」と下々を見下し、この国の政治を操る「黒幕」になる事ではないでしょう?
    前川氏の現役時代の高いお給料、8千万円もの退職金、これらは元々国民の「税金」だと思いますが、6年もの間「貧困調査」と称して会員制の「援助交際バー」に通いながら、いまだにレポート1枚提出されていません。(早く「調査結果」を報告してください。)

    そして、獣医師会に近い玉木議員の手元に、なぜか文科省の資料が送られてくる事を野田元総理が暴露していますが、朝日新聞は、これを批判も追及もしません。
    そして、岡山理科大学の獣医学部新設に尽力した愛媛県の関係者や、特区問題に関わった関係者の話を全く紹介しようとせず、「欠席裁判」を続けています。
    これを好機とし、大手マスコミの「特権」的地位を剥奪すべきです。

    獣医学部開設は悲願だった~前愛媛県知事
    http://www.news24.jp/articles/2017/06/07/07363657.html
    首相からの要請「一切ない」 民間議員が反論
    http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00361212.html
    加計学園問題は、本当に問題なのだろうか
    https://news.yahoo.co.jp/byline/komazakihiroki/20170520-00071136/

  2. 一般ピープル:

    激しく同意します。

    全員とは言いませんが、子供は口だけで言ってもわかりません。ついつい調子に乗ってしまい、それを客観視する能力も育ちきっていません。

    それに歯止めをかける手段は、フィジカルな肉体的刺激(痛み)が一番合理的な場合も多々あります。

    あと、こういう話で一番頭に来るのが、叩かれた生徒(あるいは親)が納得せずに文句を言うのならまだ分かりますが、第三者が肖像権も無視して勝手に動画として記録し、あまつさえそれをいまや公のインフラと言えるSNSに本人たちの許可も得ずに掲載することに対して何の批判もされない昨今の風潮。

    さらに、事情も分からない外野がそれに対して苦情をギャンギャンとわめいて、生徒の将来や本来は残るべきかもしれない先生が社会的に抹殺されていくこと。

    これは、本質的には中世の「魔女狩り」と変わらないですね。「彼女は魔女だ!(根拠なし)」→ 抹殺(冤罪)

    本当、吐き気がするほどくだらないです。

  3. Cordilia:

    >教育を目的とした有形力を行使しています。それが「体罰」なのです。どうして非難されて解雇されなければならないのでしょうか

    教員は、児童・生徒に対し「懲戒」をすることは許されていますが、「体罰」をすることは法律上禁止されているからだと思われます。廊下に立たせたりするのはよいが、有形力を行使するのはダメだよというのが法の趣旨です。

    【参考】

    学校教育法
    第十一条  校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない。

  4. きよしこ:

    体罰をめぐる議論でいつも不思議に思うのが、なぜ一件一件のケースを丁寧に紐解くという作業を面倒くさがるのかということです。対象となった生徒の言動や部活動での体罰なのか、あるいは生活指導における物なのかという区別もしないまま「体罰=悪」という思考停止がまかり通ることは決して教育的とはいえず、かえって被教育者やそれに近しい者たちの増長を招くだけです。

    今回のケースで気になったのは、体罰の発覚から解雇までの動きが異常に早かったことです。生徒からの聞き取り調査などは行ったのでしょうか?過去にも何の問題もない生徒が体罰を受けたのであれば解雇もやむなしとは思いますが、それならば雇った学校側にも責任があるはずです。いわゆる「火消し」のための解雇としか考えられません。

    『スクール・ウォーズ』のモデルである山口先生の著書は数冊読みましたし、伏見工業高校ラグビー部を題材にした『プロジェクトX』も何度も見てその度に涙したものです。それさえも日教組などに言わせれば「暴力による支配的教育」なのでしょうか。ろくに子供たちと向き合おうとせず政治活動と利益誘導に明け暮れるような人間は今すぐ子供たちの前から消え去れと言いたいです。

  5. やす:

    動画云々より、誰がこの動画を撮影したのかが気になります
    というかこのコーチのこうした指導は今に始まった訳ではないでしょうし、今回たまたま手を出してしまったとも考えられませんので、嵌められたのかななんて考えてしまいますね
    個人的な推測の話になりますけど、こういう問題が起きる原因は、遠藤さんもよくおっしゃる本能による教育と、頭でっかちの理性ばかり肥大した生徒との間に大きな温度差が生まれていることではないでしょうか
    その温度差がコーチへの歪んだ憎しみとなり、陰湿な動画投稿によって貶めるという結果を生み出している現状は教育者にとっては本当に不幸なことだし、同時に子供の成長にも影響しているということに気付かないのは、ハッキリ言って教育の崩壊です
    最近はヘイトスピーチと称して、言葉狩りが横行してますし、コーチの指導狩りとでもいうのか、非常に他人に厳しく、何でも白黒つけたがる今のご時勢と、生徒のことを考え、あえて厳しく接したコーチとどちらが人に優しいのかをよく考えた方がいいと思いますね
    一人の生徒を守るために、一人のコーチを物のように切り捨てていい訳がありません
    こういう人の切捨てを間近で目撃した生徒がこの先、同じようなことを繰り返さないことを祈ります

  6. simada:

    高校サッカー部コーチが体罰、ツイッターで発覚し解雇。嫌なニュースです。
    サッカー部コーチとしての指導の責任を負い 子供たちやチームの為に熱心に指導していたものと察します。体罰の行き過ぎは問題があると思いますが 時に真心のある体罰なら必要な時もあると思います。やった側 やられた側が納得出来るよう話し合う場を作ってもらいたいと思います。そしてお互いが理解しあい共に前に進んで欲しいと思います。    それにしても上辺だけで 体罰とか差別とか平等とか 言葉尻をとっては大騒ぎすることが多くて息苦しいな。
    もう一つ この動画をツイッターに投稿した方は 何を思い投稿したのかな

  7. 遠藤 健太郎:

    皆さん、いつも貴重なご意見を賜り、ありがとうございます。

     誰がこのような動画を撮影して公開したのか、とは私も最初の一文で申しかけたのですが、生徒の間での「犯人捜し」に繋がるかもと思い、やめました。私は、この指導を受けた生徒がどのような想いでいるのか、叱られた後も練習していたことから、彼は報じられているような内容のことを本当に想っているのか、知りたいと思います。

    Cordilia様
     学校教育法(占領統治下の昭和二十二年三月末日施行)のことは、以前に申してここでは敢えて言及しませんでしたが、せっかく取り上げていただいたので再度申し上げておきますと、学校教育法第十一条は、本文に当たる前半と但し書に当たる後半が全く矛盾しています。「懲戒」を加えることはできるが「体罰」を禁止するということは、つまり集団的自衛権は「認められる」が「行使できない」としてきたのと全く同じ矛盾をはらんでいることを、指摘する人があまりに少ないのです。

     まして教育者の懲戒権から体罰を剥奪しておいて、民法第八百二十二条(「その子を懲戒できる」とあり「ただし、体罰を禁ずる」とはない)は、親の体罰の行使を認めています。このちぐはぐについても、ほとんど指摘されないまま見過ごされてきました。

     この占領法制による処分を当然とするような考え方を、理にかなっているものならともかく私は受け入れていません。このコーチは、現行法制に於いて法律違反を犯したことにはなりますが、それでも解雇まではいきすぎです。だからコーチとして生徒や保護者と話し合う機会まで学校が奪ったことを批判し、改善とそれに向かう意識の啓発を目的としてこの記事を配信しました。ご理解ください。

     ありがとうございました。