外国人労働者という差別

皇紀2676年(平成28年)11月20日

 http://www.sankei.com/affairs/news/161119/afr161119……
 ▲産經新聞:人材不足解消の「切り札にならない」 介護現場に外国人拡大の関連2法成立
 http://www.asahi.com/articles/ASJCK4DBJJCKTIPE014.h……
 ▲朝日新聞:ロイヤルホスト、24時間営業廃止へ 定休日も導入検討

 私は、移民政策や実はそれに相当する安倍政権の外国人労働者政策を、新世紀型の植民地政策のようなものだと批判してきました。

 つまり、かつては欧米の先進各国が発展途上国に乗り込んで現地人を搾取しましたが、現下は発展途上国から労働者を先進各国へ物のように輸入しています。

 わが国が進めた皇民化政策は、現地人に社会基盤と教育や医療などを与えましたが、植民地政策では決して現地人に何も与えませんでした。中韓の「近隣諸国」に配慮する教育方針から、まるでこの相反する二つの政策に差などなかったように信じ込まされてきたため、私たち日本国民は今、何食わぬ顔で欧米に同調して新世紀型植民地政策に手を染めようとしているのです。

 人を物のように扱うことが人権問題でないはずがありません。

 それは、例えば日本や仏国(の文化や歴史など)への強い共感や関心を伴う者が自発的に移住するのとは全く違います。政策的に労働力を求めて移住させ、対象者が当該国で適応できなかった場合、或いは労働力として不要となった場合は、その者の人生に対して当該国政府が一体どう責任を取るのでしょうか。

 日韓併合条約の締結が失敗だったか否かも、現在私たちが韓国や北朝鮮からどのような扱いを受けているかを考えた時、おのずと答えが出ます。相手に対して良かれと思ってしたことさえ、罵りの対象にされているのです。わが国の都合ですることなど、後世に何を言われるか分かりません。

 二十年以上にわたる未曽有の給与・物価下落(デフレーション)を経験中のわが国は、すっかり少子化国家になってしまいました。確かに労働力が不足しています。

 そのような中、外食チェーン店「ロイヤルホスト」の二十四時間営業廃止は、英断でした。さまざまな意見があるでしょうが、私はかねてより定休日もなく二十四時間営業を続けるサービス業や小売業の「人手不足」に対し、間尺に合わなくなった業態そのものを考え直すべきだと思っていました。

 端的に申しますと、少ない人員で店舗内を駆けずり回る不効率が日本人を不幸にしているのです。従業員が足りないのなら足りるよう(ただただ求人募集するのではなく)見直すことが経営者に求められていたのに、それをほぼ誰もしませんでした。これまでほとんど客のいない真夜中でも営業できたのは、デフレだったからです。

 このままデフレの闇に閉じこもり続けたいのならまだしも、内需回復を目指すのならまず不幸のスパイラルから脱却しなければなりません。

 社会基盤にかかわる技術系のような職務を、人の交代で二十四時間守っていくのとは違い、全てとは申しませんがサービス業や小売業などに関して、わが国の身の丈に合わせてむしろ経済規模を維持していくには、外食チェーンもコンビニエンスストアもみな二十四時間営業でなくてよいはずです。

 私たち日本人は、一旦拡大した規模を縮小させて利を取る判断が苦手なようです。全てが縮むような幻想に駆られるのでしょう。そうなってしまうとは限りません。外国から人を補填するしかないという竹中平蔵氏のようなお歴歴の言うことだけで国民経済を語られるのはいかがなものかと、少しは疑ってみましょう。

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『外国人労働者という差別』に4件のコメント

  1. きよしこ:

    これまでに様々な深夜勤務を経験してきましたが、その時にコンビニやファミレスの24時間営業の無意味さを幾度となく感じてきました。たしかに深夜営業は利用する客にとって非常に便利ですが、そもそもそのような時間帯に買い物をしなければいけない背景があることが異常なわけで、「深夜に働かなければいけない」ことと「24時間営業の店舗がある」ことが利用客と店舗の双方を互いに苦しめ合っていると思います。私が実際に警備員をした横浜駅の大規模改修工事などは基本的に電車の運行が行われない深夜に行われます。工事自体やそれに掛かる交通誘導などで人々が寝静まっている時間帯に働かねばならないのは止むを得ませんが、右へ倣えで単なるサービス業までそのような営業形態をとる必要性は全くないはずです。日の出とともに活動を始め、日が沈んだら帰路につき家族との時間を持つということは、、われわれ日本人にとって最も自然な生活様式であり、それが我が国を維持発展させてきたはずですが、人さえもモノとしてしか勘定できなくなった欧米的価値観は、もはや出稼ぎに来た他民族にまで悪影響を及ぼそうとしています。行方不明になったり犯罪を犯したりする外国人労働者を、「受け入れなければ国が亡びる」などと吹聴した面々が最後まで自らの資金で養ってくれるというのなら止めはしませんが。

  2. 心配性:

    >わが国が進めた皇民化政策は、現地人に社会基盤と教育や医療などを与えましたが、植民地政策では決して現地人に何も与えませんでした。

    「国民徴用令」や、「慰安婦制度」を、まるでかつてのアメリカの「黒人奴隷制度」と同様に語るのを見て違和感を覚えます。
    これが欧米のリベラルなのか?と。

    相変らず「戦時中日本兵が20万人の朝鮮人の少女を誘拐して奴隷にした」と書いている欧米のリベラルメディアが目につきますが、こうした悪意を以て誇張された話を「修正してはならない歴史」とする事は、かつて欧米がアジアの植民地で行った「分断統治」(分割統治)という政策を彷彿させます。

    外国人労働者の問題ですが、不法移民、技能実習生、農民工、、、「グローバル経済」を支えて来たのは彼らです。

    アメリカの不法移民の仕事について調べましたが、多くが「最低賃金以下」できつい仕事に従事させられていました。
    その一方で、正規の労働者が、賃金をカットされ、リストラされ、医療費も払えず、はたまた人生に絶望したりして、文字通り寿命を縮めているようでした。

    中国の発展を支えて来たのは、低賃金で建設現場などで働く「農民工」たちでした。
    中国の農村に行くと、働き盛りの若者の姿が少なく、老人と子どもばかりが目立ちます。
    若い夫婦が幼い我が子に会えるのは、年に1~2回という家庭も珍しくありません。
    出稼ぎ労働者もストレスが溜まるのでしょう、過去の反日暴動の「主力」は彼らだったとも言われています。

    日本も、貧乏な農家や工場が、更に低賃金の労働者(実習生)にきつい仕事をさせる事で、何とか利益を得ている、食いつないでいる、というのが現状です。
    それでも間に合わず、日本の、特に地方は、みすぼらしい「空き家」と「シャッター通り」だらけで、経済が活性化している様には見えません。

    欧米メディアや、しばき隊のような反差別団体が、いくら「日本が外国人労働者を差別している!!」と喧伝しても、無駄に「民族対立」を煽るばかりで、グローバル化や少子高齢化や政府の無策によって生じた「構造的な問題」を直さない限り、どうにもなりません。

  3. やす:

    多くのブラックと呼ばれる企業に共通しているのは身の丈以上の仕事をこなそうとしていることですね
    当然残業も増えるし、いつ終わるかも分からない不安な気持ちで仕事を続ければ意欲低下や体調不良を起こすのは当たり前です
    こうした利益優先の考えが移民政策の根本にあるのは間違いありませんし、移民だけでなく国内の企業の人材の扱いは人権問題に関わると言ってもいいでしょう
    少子化対策を考える時に経済問題を指摘する前に、まず時間ではないでしょうか
    女性の社会進出は結構ですが、子供を育てる暇がないほど働かせる必要はないですし、前にも言いましたが決して男女差別ではなく男女の役割を考えていかないと、何も解決しませんし、多くの企業の利益優先体質では少子化対策を解決することはできませんし、金さえあれば子供は勝手に育つわけではありません
    私は少しぐらいGDPが減っても人口が減ったなりの経済規模の中で男女が生活していけるように多くの企業が考えて仕事できるようにしていくべきだと思いますし、24時間営業の店だけではなく、24時間稼動させる工場も異常だと思いますし、道具を大事にするという考えがあればできないことです
    機械を酷使させることに慣れてしまうと人に対しても同じようにしてしまいます
    こうした考えの根本は何度も言ってますが戦後の物質主義価値観です
    私は天皇陛下を敬う所から人や物を大事にする心を学んできたのが日本人だと考えていますので、これも何度も言ってますが教育問題から始めないと根本的な解決はできません

  4. 00:

    同意です。
    効率、お客様は神様とか、もういいような気がしますね。
    働く方にも誇りがあるのです。

    日本人みんなで何とかしたほうがいいです。
    外国人を差別不幸にします。