王と馬~焦るバカとヤな奴

皇紀2676年(平成28年)5月1日

 http://www.sankei.com/world/news/160429/wor160429……
 ▲産經新聞:台湾の対日批判が先鋭化 漁船拿捕に抗議、沖ノ鳥島沖に巡視船派遣へ

 五月二十日に退任する台湾国民党の馬英九総統は、民主進歩党の蔡英文次期総統への嫌がらせに打って出ました。

 まず、東京都小笠原村沖ノ鳥島については平成二十四年六月、連合国(俗称=国際連合)大陸棚限界委員会に於いて、わが国が申請していた沖ノ鳥島を基点とする大陸棚延長を四月に認めた勧告の要旨を公表しています。

 よって、今さら「島」だの「岩」だのの話は、もうとっくに解決した問題であり、何らの意味を持ちません。たとえ国民党の惨敗を招いた愚鈍な地域リーダーでも、そのぐらいのことは分かっているはずです。

 台湾漁船にわが国の排他的経済水域(EEZ)内へ侵入されたのは誠に遺憾ですが、海上保安庁が拿捕したのは国際法上仕方がありません。私たちが違法に拿捕したのではなく、台湾漁船が違法にわが国へ侵入したのです。

 その上で、馬政権がわざわざ無理筋な暴走を演じて最も困らせるのは、日本政府ではなく蔡女史に他なりません。総統府を追われたのちこの中共の利益しか考えない連中は、蔡女史を「日本を訴えないのか? 台湾漁民の利益を守らないのか?」などと笑いながら責め立てるつもりです。

 中共共産党が青写真を描いた可能性もあるでしょう。

 http://www.sankei.com/world/news/160430/wor160430……
 ▲産經新聞:【日中外相会談】意外?当然? 王毅氏発言にネットで「非礼だ」批判 「気骨見せた」擁護も

 そして、そのような共産党に必死に認めてもらおうと暴走しているのが王毅外交部長です。二月二十三日記事で申した程度の人物ですから、この人の戯言にも一切意味などありません。あまりにも無礼な態度であれば、わが国外相は机を叩いて立ち上がり帰国してやればよいのです。困るのは王部長のほうでしょう。

  http://www.sankei.com/world/news/160430/wor160430……
 ▲産經新聞:「覇権唱えるつもり毛頭ない」中国脅威論を批判 共産党幹部の劉氏、日本議員団に

 むしろ意味のない日中外相会談よりも共産党序列五位の劉雲山政治局常務委員が二十九日、わが国の「もう終わった人と仲間たち」との会合で吐いた言葉のほうが重要です。

 劉氏の発言は、日米関係を破壊する工作の存在を共産党として認めたも同然であり、中共脅威論を否定しながら相手に脅威を与えるという共産党幹部ならではの手口と申してよいでしょう。

 このような人たちと笑顔で握手するのみならず丸のまま「日中関係を良好に発展させなければ」と語るような日本政治家は、王氏と馬氏に負けるとも劣らぬ莫迦なのです。

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『王と馬~焦るバカとヤな奴』に1件のコメント

  1. 心配性:

    外相会談で中国側は、いたずらに「中国脅威論」をまき散らすなとか、「中国経済衰退論」を広めるなとか、「報道の自由」に関わってくるような事を日本側に注文付けたようですね。

    日中韓のマスコミ関係者が集まった席では、「互いの国の憎悪を煽る様な報道は如何なものか?」といった意見が韓国側から出されたようですが、韓国の日本関連報道は、日本に対する憎悪を煽るものが主流だと感じます。
    現在も「残虐非道な日本人」のイメージを世界に広める目的で、日本軍が慰安婦を皆殺しにするプロパガンダ映画『鬼郷』の上映が各国で進められています。
    こうした「反日」に関しては、背後に‶従北団体”の暗躍があろうが、中国の思惑があろうが、「朝鮮日報」のような保守紙も非常に好意的に取り上げる事が多いです。(たぶん彼らの本音なのでしょう。)

    私の主観ではありますが、野田政権や菅政権の時と比較しても、「中国の脅威」を煽ったり、中国に対する嫌悪感を掻き立てる報道や番組はむしろ減ったと感じます。
    総理やマスコミが対中憎悪を掻き立てている為に、日本人の反中感情が8割を超えている訳ではなさそうです。

    仮に日本だけが親中・親韓報道ばかり行い、中韓は相変わらず反日宣伝に余念が無い、といった状況が変わらないのであれば、無意味でしょう。

    日本は独特な「忖度文化」の国ですから、報道機関が自主的に「圧力集団」の顔色をうかがうという事は有り得るでしょう。
    財務省の圧力やら、中国の圧力やら、政府とは関係の無い筋からの「圧力」も、かなりのものがありそうですね。