地震対策本部長交代の真相

皇紀2676年(平成28年)4月22日

 http://www.sankei.com/politics/news/160421/plt160421……
 ▲産經新聞:【熊本地震】テレビ会議でおにぎり差し入れ要請、松本文明内閣府副大臣が陳謝

 熊本地震の政府現地対策本部長が、松本文明内閣府副大臣から酒井庸行内閣府政務官へ交代しました。二十一日発売の「週刊文春」が伝えた松本前本部長の発言は、本人が否定しているため真偽不明なものの、熊本県庁など地元自治体職員との対話がうまくいっていなかったようです。

 被災地に「松本」姓の政治家を送るのは、菅直人政権の忌まわしい経験からやめたほうがよかったでしょう(苦笑)。

 ただ一つ、報道各社が大きな勘違いをしているようなので私のほうで確認したことを申しますと、松本前本部長が要求した食糧は、現地入りした対策本部の職員に食べさせるものでした。その分も含めて政府が調達して熊本へ運んでいるのに、なぜ自治体が適切に振り分けられないのか、現状はこの通りだということを災害用回線で東京に直訴したのです。

 これは立派な被災自治体の問題にかかる現状報告であり、同回線で発言したことにも全く問題はありません。被災地で奔走中の職員に「おにぎり一個」では、被災者もろとも倒れてしまう、と松本前本部長は訴えていたのです。

 では、なぜこのような事態に陥ったのかと申せば、まず小泉純一郎政権下で断行されてしまったいわゆる「平成の大合併」により自治体の対応力が落ちたことと、そして救援物資の基地にするはずだった施設が全て地震で使えなくなるという誤算が生じたことなどが挙げられます。

 ですから、自治体職員も松本前本部長に怒鳴られたのではやっていられなかったのでしょう。政府は、直ちに本部長を交代させるという対応をとりました。

 https://youtu.be/5Xk0PxjxXjc
 ▲YOUTUBE newstestさん:おこられる

 因みにこれは、二十一日午後の放送分だったのでしょうか、東京放送(TBS)系報道番組の一コマですが、被災地の避難所前から、元社民党で現民進党の辻元清美衆議院議員らが設立し北朝鮮との関係が深いとされる非政府組織「ピースボート」の女性をわざわざ登場させてボランティアの話をしていたところ、被災者から「見せものじゃない」「(TBSの中継)車が邪魔だからどかせろ」とお叱りを受けています。

 中には、この被災者に対して「何もここまで怒ることはない」という指摘もあるようですが、二十日記事でも申した通り報道各社の短期潜入者が被災地対応の迷惑になっている場合があるのです。

 松本前本部長が訴えたことは、かつて報道各社に「自衛隊員が被災地でメシ喰ってた」と憎悪(ヘイト)を煽られたようなものに当たるのでしょう。

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