甘利問題と宜野湾市長選挙

皇紀2676年(平成28年)1月26日

 昨日記事を配信した同日午後、甘利明経済財政政策担当相(神奈川十三区)が自ら「相手側は最初から隠し録音をしたり、写真撮影を目的としたりする人たち」と明かしました。

 なお、告発した一色武氏の名は、甘利担当相の地元後援会「甘山会(かんざんかい)」の政治資金収支報告書でも見られ、名前が伏せられてきた千葉県の建設会社は、自民党神奈川第十三選挙区支部の政治資金収支報告書にもある「薩摩興業株式会社(代表者=寺床博好、住所=白井市清戸272)」と分かっています。

 私が確認した写真では、敷地開口部に社名を掲げた看板があり、下のほうには「型枠工事・土木工事」と書いてありますから、小さいながらも実態はありそうです。

 そこで寺床代表を調べますと、千葉県中小企業家同友会(千葉市中央区)の北総支部副支部長だと分かります(同友会ウェブサイト内を参照)。

 さらに、或る方から「この会と日本共産党は懇談する間柄」との指摘があり、確かに日本共産党千葉県委員会ウェブサイト内でそのような記事を確認できますが、だからといって今回の策略を「共産党が仕掛けたもの」とは断言できません。

 http://www.asahi.com/articles/ASJ1T312WJ1TTIPE004……
 ▲朝日新聞:宜野湾市長選大敗「民意失った」 辺野古反対へ知事痛手

 二十三日記事で取り上げた沖縄県宜野湾市長選挙は、厳しいと言われてきた現職の佐喜真淳氏が大差をつけて圧勝しました。沖縄県警察は、翁長雄志知事と志村恵一郎氏を公職選挙法違反に問う告発状が市民から提出されていることを認めています。受理するかどうかは、翁長知事の邪魔が入るかもしれず、まだ分かりません。

 この選挙には、自民党執行部より首相官邸がこだわっていたことがよく知られています。実は、甘利担当相の疑惑に菅義偉官房長官も絡んでいたという噂があり、まだ見えざる敵の本当の攻撃目標は、菅官房長官だったというのです。

 もちろんこの話を信じなくて結構なのですが、とすれば卑怯卑劣な安倍倒閣工作の出どころは、翁長知事を「沖縄の馬英九」と位置づけるらしい中共からということになります。

 そこからどう辿ってこうなったかは分かりませんが、野田聖子前総務会長のような自民党議員も一枚咬んでいるかもしれません。

 ところで、自称「平和」の暴力団体が志村氏敗北後に「辺野古移設は争点になっていなかった」とは呆れます。もし勝っていれば現状のままでも「辺野古反対の民意がまた示された」と強弁したでしょうし、政治家は、そのような勢力の与する工作が日常的に仕掛けられていることに気をつけていただきたい。

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『甘利問題と宜野湾市長選挙』に1件のコメント

  1. 心配性:

    >或る方から「この会と日本共産党は懇談する間柄」との指摘があり、確かに日本共産党千葉県委員会ウェブサイト内でそのような記事を確認できます

    TPP、そして宜野湾市長選挙の直前のタイミングでの暴露を考えると、やはり共産党なんでしょうかね?

    私の周囲ではなぜか「民主党陰謀論」が根強いというか、大人気です(苦笑)
    皆なぜか、「民主党が嵌めた」と信じ込んでいます。
    最大野党だから目立つんでしょう。