台湾、8年ぶり政権交代へ

皇紀2676年(平成28年)1月16日

 台湾の第十四回総統選挙(中華民國第十四屆正副總統選舉)が本日、いよいよ投開票を迎えます。ほぼ間違いなく民主進歩党(民進党)の蔡英文候補が当選を手にするものと見られ、次期総統に就任するでしょう。

 国民党の凋落は、馬英九総統の「中台統一(正確には、中華人民共和国共産党に攻め滅ぼされそうになって台湾へ逃げ込む顛末となった中華民国国民党がその共産党に服従、併呑されること)」に多くの台湾人が反発し続け、今回の選挙に於いても当初の洪秀柱候補(党副主席)が「統一」発言に及んで著しく支持を下げ、急遽候補者を朱立倫党主席に差し替えたことからも明らかです。

 民進党の蔡主席は、恐らく(公式には否定されていますが)昨年十月の訪日の際に安倍晋三首相と会っており、現在の国民党路線とは対照的にわが国との関係を重視しています。

 一方で彼女は、国際経済法を専門とする法学者でもありますから、総統就任後は現実路線を取るでしょう。つまり、不景気な日本には用がないということであり、経済発展を共有できないなら対日姿勢を硬化させる可能性も否定できません。

 中共経済は確かに転落の一途を辿っていますが、莫大な資金を抱えたままの一部富裕層が海外へ逃げ場を求めており、台湾も彼らを歓迎するならば無条件に「親日」でいてくれるなどと甘く見ていてはいけないのです。

 ただわが国側は、あくまで民間レヴェルということで民進党を支援してきましたから、その関係が簡単に壊れることはありません。今後も大切にすることです。

 http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2016/01/14……
 ▲聯合(韓国):日本との通貨スワップ 現時点で考慮せず=韓国経済副首相
 http://www.sankei.com/premium/news/160116/prm160116……
 ▲産經新聞:「慰安婦」日韓合意に歯ぎしりする金正恩政権 「20万人性奴隷」に便乗した日米韓離反狙う戦略に陰り…

 そして最後に、台湾と同じく大日本帝國の統治を経験しながら全く性質の違う韓半島(朝鮮半島)を覗いてみれば、日韓通貨交換(スワップ)協定について、まるで「日本から再締結と言え」とばかりのこの面の皮の厚いこと

 インターネット上には、韓民族(朝鮮民族)を莫迦にしたような記述も散見されますが、この面の皮の厚さに日本民族が何度やられてきたでしょう。彼らをこそ甘く見てはいけません。

 「日韓併合を」と言って応じれば「植民地支配された」と言われ、搾取されていた小作農を救うために戸籍を作り、創氏改名を進めれば「名前まで盗られた」とののしられ、埋もれていたハングルもウォンも全て大日本帝國が復活させたにもかかわらず「言葉を奪われた」「日本語を強要された」と海外に向かって嘘泣きされる始末です。

 もう一度申しましょう。決してわが国から協定再開を申し出てはいけません

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『台湾、8年ぶり政権交代へ』に5件のコメント

  1. ねこ:

    民進党の勝利を願っております。しかし残念なのが、民進党の蔡氏も含めて候補者の全員が日本に慰安婦問題での謝罪と賠償を求めているようですね。

    当時の日本軍には台湾人も韓国人も参加していました。同じ軍隊にいたなら慰安婦を目撃してないということはありえませんが、彼らは慰安婦の女性達を見ながら一体何をしていたのでしょうね?

  2. 心配性:

    民進党はリベラルです。
    独立派というと、李登輝氏など日本時代をよく知る、知日親日の老世代をイメージしますが、民進党は慰安婦問題についても、挺対協程ではありませんがかなり熱心です。
    それでも、日本時代を「台湾の歴史」として是々非々で評価してくれる姿勢はありがたいです。
    日本時代を「絶対悪」と看做し客観的な評価を一切行わない国もありますが、こうした頑なな姿勢が日韓関係を修復不可能にしてしまいました。

    大阪のヘイト抑止条例ですが、やはり問題が指摘されていますね。
    どうも、言論取り締まりの対象を、最初から暗に日本国籍を有する大和民族に限定している模様です。

    これでは、反日過激派の様な外国人が「日本憎し」の憎悪宣伝を行ったり、過激なデモを煽動しても取り締まれず、反日活動家のやりたい放題になる可能性があります。
    更なる修正が必要でしょう。

  3. UMI:

    声を揃えて”コッチを見るな! アッチへ行け!!! と言いましょう。

  4. UMI:

    遠藤氏の後半部(韓国について)のみのコメントのつもりでしたが読んでみると台湾親総統にたいするコメントのようだと慌てました。今回の女性の総統は以前から金美麗氏がよくお話をされていました。前回は残念な結果でしたが今回は圧勝とのこと。中国のほうへ舵を切った馬総統を正す政治に期待しています。台湾は台湾国民の国という考えは変わりません。応援します。

  5. UMI:

    中途半端な知識で今回の台湾選挙を見ていました。李登輝氏の印象が強すぎたのかもしれません。親総統は早速尖閣は台湾の領地との声明をだしました。もう一度日本はなぜ尖閣が日本の領土であるかその根拠を大きく声明を出して主張したほうがいいと思いました。理論で丁寧に主張することが肝心だと思います。同時になぜ台湾の領地と主張するのかその歴史手事実も含めて説明を要求すべきではないでしょうか。親日といわれた台湾ですが鵜呑みにしないことです。日本の国益のみを重視しましょう。