正体が分からない年金運用

皇紀2675年(平成27年)12月2日

 十一月三十日に亡くなられた漫画家の水木しげるさん。衷心よりお悔やみを申し上げます。代表作『ゲゲゲの鬼太郎』では、民間伝承を丹念に拾い上げ、独創的な世界を創り上げて私たちを楽しませてくれた偉大な作家でいらっしゃいました。

 http://www.sankei.com/economy/news/151201/ecn151201……
 ▲産經新聞:年金運用赤字 運用損のリスク説明を

 安倍晋三首相は一日、欧州随一の富裕国ルクセンブルク大公国を訪問し、グザヴィエ・ベッテル首相と会談しました。その後、帰国の途についています。

 さて、第一次安倍内閣の塩崎恭久元官房長官が現内閣でも厚生労働相に任命され、年金の株式運用拡大に自信を見せたとき、私は「これは駄目だ」と申しました。

 塩崎厚労相の政治家としての能力の問題もさることながら、ほぼ国債の運用しかしてこなかったと申して過言ではない年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用方式にも甚だ疑問があったからです。

 特に外国株式投資の運用委託に関する説明が不十分であり、請け負っている金融機関とGPIFに何をされているか分からないという国民的不安が運用損益を既に上回っていると申せましょう。

 七~九月期の損益は、市場の模様から出るべくして出たもので、十月以降は安定しているはずです。しかし、先述の不安を取り除く基本的説明をしない限り、GPIFは永遠に批判され続けます。

 発表された第二・四半期の損益をそのまま伝えることしかせず、ただ不安を煽った報じ方にも問題はありますが、GPIFの資料(運用状況から該当PDF参照)に目を通しても何にどう突っ込んで下手を打ったのかまるで分からないことが一番の問題なのです。

 今後これを契機に、運用説明を政府に求めてまいります。

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『正体が分からない年金運用』に1件のコメント

  1. ゆき:

    スレ違いですが、中国の投資移民についてクロ現代でやっていました。経営管理ビザで日本に入国できる。このステイタスでの入国者は7千人いるという。十年間このステイタスを維持すれば、日本国籍が得られる仕組みだ。日本の不動産を買い、その収益を運営費に充ててビジネスを展開する。大気汚染や暮らしやすさから移住希望があるという。カナダは14年に投資移民制度を廃止している。米国も50万ドルを払えば永住可能であったが、今はその是非が議論されている。なぜ沢山の中国人が例えば東大阪市では知らぬ間に外国籍としては朝鮮人を抜いて1位の座にあるが、この市は金持ちが来るような市ではないので、どんなステイタスでやってくるのだろうか。中韓以外で少数なら、教育のある難民移民を入れるのも悪くはないだろう。日本がムラ社会で凝り固まるため、斬新な意見は封じられ閉塞感が強い社会になっていると思えるからだ。今後の国の力関係や犯罪の多さを考えると中国人には住みに来てもらいたくはない。