「日本議連」という失敗作

皇紀2674年(平成26年)5月6日

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/140501/amr140501……
 ▲産經新聞:「TPPは大失敗」「安保政策は成功」 米知日派議員、オバマ歴訪に評価二分

 私は一月十八日記事で、米連邦下院議会で設立された対日関係強化を掲げる議員連盟「ジャパン・コーカス(日本議連)」について、「活動目的は、日米双方の環太平洋経済連携協定(TPP)の参加交渉妥結を促す程度に過ぎません」とことわりましたが、やはりその程度だったことが裏づけられました。

 共同議長である共和党のデビン・ニューネス議員と民主党のホアキン・カストロ議員は、一貫して党利党略で発言しており、決してこの議連を通して「知日」交流などしていなかったのです。

 TPPに関して申せば、合意したとされる内容が正式に公表されないため、詳しい言及を避けますが、いずれにしても自民党が政権公約を破ったのは、ほぼ間違いありません。仮にもわが国の安全基準を米国基準にするような自動車分野での合意があったとすれば、農産品の関税問題以前に、むしろ連邦議会に日本の参加を拒否してもらいたいほどです。

 しかし、ジャパン・コーカスの設立にはわが国政府側、はっきり申せば外務省のはたらきかけがあり、議会で日本がはねられないよう動いてきました。つまり外務省は、TPPへの参加を推進する形で交渉を促してきたのです。

 先月下旬の日米首脳会談について、私は最初から「今回の目的はTPPではない」と申しましたが、その立場を貫いたのは安倍晋三首相だけでした。別段評価しているわけではありませんが、少なくも安倍首相は、バラク・オバマ大統領と「TPP合意」を演出するつもりなどなかったのです。

 評価しないとことわったのは、安倍首相も肝心の舞台が連邦議会であることを知っているからで、しかしながらジャパン・コーカスがこれほど機能していないのであれば、今後どうなるかは分かりません。

 私はこの参加交渉が決裂しても問題ないという立場ですが、わが国の省庁が自信を持って進めていることが失敗するのは、最近ではいわゆる「捕鯨訴訟」もそうで、TPPの行方とは別に、政府としての戦略と兵站を見直す必要があります。中共は、この不備を狙っているのです。

スポンサードリンク

Comments are closed.