河野談話と違うこと言えず

皇紀2674年(平成26年)1月28日

 http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140125/ent140125……
 ▲産經新聞:慰安婦問題「蒸し返されるのはおかしい」 籾井NHK会長会見要旨

 日本放送協会(NHK)の籾井勝人新会長は二十五日、就任会見で、職員一同で放送法を遵守し、公共放送としての役割を見直す意志があることを示しました。また、島根県隠岐郡隠岐の島町竹島や沖縄県石垣市尖閣諸島などのいわゆる「領土問題」について、今後は国際放送で明確にわが国の立場を主張する方針も示しています。

 その中で、籾井新会長が韓国人慰安婦問題に言及したことが、まるで「問題発言」のように扱われ始めました。賠償金(謝罪)を求める韓国人団体などの言動に対し、日韓基本条約の請求権協定で解決していることを「蒸し返されるのはおかしい」と述べたことは、国際法上何ら間違っていません

 朝日新聞社や毎日新聞社、或いは民主党政権下の小宮山洋子元厚生労働相(元NHKアナウンサー)らは、「NHKは中立、公平であるべき公共放送であり、その新会長として相応しくない」ように書き立てて非難していますが、今までのNHKのどこが中立、公平だったでしょうか

 むしろ私は、籾井新会長が「政府とNHKの考えが逆になるのはあり得ない」と述べたことのほうが問題だと思います。国際法上正当な問題の見解がおかしいのは、単に「無法な言論」なのであり、民間放送局を含めて直ちにやめていただかなければいけませんが、彼は安倍晋三首相が白いものを「黒い」と言ったら「黒だ」と報じるのが公共放送であるかのような印象を私たちに与えてしまったのです。

 籾井新会長は、放送法の遵守によって政権との距離は保てるとも述べていますが、ここに疑問が生じています。慰安婦問題や領土問題での発言は、殆ど問題ではありません。「殆ど」と申したのは、彼はやはり自ら「従軍慰安婦はいた」と言ってしまっており、大阪市の橋下徹市長と同じ軽率さを滲ませています。

 この会見でも、記者たちの聞き方に何箇所もの問題がありますが、はっきり申し上げて籾井新会長のこの程度では、局内に複数の共産・極左系組織を有するNHKを改善することは出来ないでしょう。

 彼に対して過度に期待することは、NHKこそが中立、公平を忘れて政治的に偏向してきたため、これを改めて欲しいとする私たちの多くの想いの実現を潰しかねません。

 「韓国人慰安婦は従軍強制で申し訳なかった」という検証不能な意見しか放送されない現状は、全く中立、公平ではないのであり、しかし「河野談話」の根拠となった調査報告書を公開、撤回しない政府の見解こそ質されているのだ、と安倍内閣には思い知っていただきたい

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『河野談話と違うこと言えず』に5件のコメント

  1. ウチヤマセンニュウ:

     遠藤先生のお考えは極めて説得力のある論の展開だと感銘いたします。素晴らしいお考えの発露に心から感謝申し上げます。
     日本を貶めるマスゴミの記者どもに対し非常な不快感を持ちました。その上、海江田氏の批判を耳にしながら、ご自身「あぐら農場・・・?」に関する問題には口をつぐみ、日本を貶める事に対しては徹底して批判する、その根性が嫌で嫌でたまりません。
     民主党の口車、マスゴミの口車に乗せられて、とんでもない輩どもを政権の座につけてしまったのが我々大方の日本人です。
     いい加減左翼系の人物のおかしさに気づきましょうよ。おまけにオバマ系の反日ぶりに対し批判しましょう。「河野談話」見直しが出来ないのも、私は米民主党の圧力と考えます。
     まずは中韓米の最もいやがるであろう田母神知事誕生の実現から、にしたいものです。

  2. *:

    山際澄夫 ‏@yamagiwasumio 9時間
    【拡散希望!】NHK籾井勝人会長をひっかけたマスメディアの醜態!籾井氏は間違ったことは言っていない。それを朝日や毎日は「公共放送のトップとして資質に疑問」「政治的中立を疑われかねない」などと報じた。まるで中国や韓国のスパイのようです。>

    NHK 籾井会長 記者会見
    http://www.youtube.com/watch?v=HJtzKhu_NM8

  3. YURI:

    NHK籾井会長の言葉を単に礼賛した低次元な保守系ブログがほとんどの中でこれほど理路整然と籾井発言の是非を指摘されたものはほかにありません。
    まずはじめの放送法の順守という話の中で「政府が右といったら左とはいえない」といってるので記者たちに領土や靖国や慰安婦のことまで聞かれてしまった。取り消すぐらいなら最初からノーコメントにすればよかったのに籾井会長は一度ノーコメントをちらつかせてから話しだしてますね。耐性が低いというかなんというか。
    たしかにこの程度の人物になにもかも任せられると思うのは過剰な期待。これからもっと私たちが声を発してかないとNHKはダメなまんまでしょうね。
    だって遠藤さんがタイトルに「河野談話と違うこといえない」とあるように政府が河野談話を白紙撤回しないならNHKは何の疑問の意見も伝えずにそれに従うってことですもんね。籾井会長は一つの会見で矛盾したことを話してます。それに気づかない人がほとんどなんて。
    あぶないまんまですよ。NHKは。

  4. :

    言葉は難しいですね。
    見解の相違によって言質にも揚げ足にもなってしまう。
    口数が多くなれば、それだけ曲解して伝わるリスクも増えるのでしょう。

    例えば企業で会議をする場合、会議が進行していくことが共通の目的なので
    誰かの発言の言葉尻をいちいち取り立てて問題にすることはあまりありません。
    多少の見解の相違があっても、本筋から離れ過ぎない限りお互いに容認できます。
    しかし、マスコミ相手ではそうはいきません。
    この新会長は企業出身なので、就任会見が思わぬ波紋を呼び、こんな顛末になって
    驚いたでしょう。
    こういう業界に入ったのだという認識を新たにして、慎重になるなら良いですが、
    消極的にはならないで欲しいと思いました。
    改革をしようとする人は、打たれ強いことと強靭な精神力が必要です。

    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140125/k10014768371000.html
    『記者会見で、籾井会長は「私がまず第一に挙げているのは放送法の順守で、
    放送法に沿った経営をやっていくことが、われわれに課された重大な任務だ。
    職員一同が放送法をもう一度身近に考えるよう徹底していきたい」と述べ、
    不偏不党や公平をうたった放送法の順守に努める考えを示しました。』

    ・・・とあるので、とりあえずはNHKの偏向報道を認識しているらしいことと、それを
    是正する意欲をお持ちであることは評価したいと思いました。

  5. kamekichi:

    日本には政府の言い分を正しく伝える放送局がありません。視聴者の立場からみると、一方的にメデイアが取捨選択した情報の中からしか思考することができず、公正中立とは言えません。政府が専用の放送局を持つべきです。国会中継や首相のビデオや記者会見を繰り返し流す局が必要です。今、ネットで配信していることを地上波で流すべきです。そうすればメデイアは偏向報道が出来なくなります。