瓦礫バッヂと開会式の真相

皇紀2672年(平成24年)8月8日

 http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/2ebd36d7da3d85d950……
 ▲原発問題:選手がつけた福島の瓦礫製のバッジ ”放射能がれき持ち込みを問題視した英BBCが生放送し、強制退場”

 私の元に上記ブログ記事内容の真偽を問う声がいくつか寄せられました。倫敦五輪大会の開会式はまったく見ていなかったので日本代表選手団だけが入場行進のまま退場していたことは知りませんでしたが、結論から申しますと「放射能云々」は嘘であり出鱈目です。

 民主党の野田佳彦首相がもはや政治思想の左右を問わず「引きずり下ろし」の対象となっていることは申すまでもありませんが、実は消費増税反対の私たちよりも、現有原子力発電所再稼動反対の極左団体のほうが怒りの度が過ぎているのではないでしょうか。

 実はここで問題なのは放射性物質の付着したいわゆる「福島県内の震災瓦礫」ではなく、いくつかの報道や環境省の発表どおり、政府から選手団に対して配布された「お守り」は宮城県石巻市と南三陸町の小中学生が流木で作ったものだということです。

 中央省庁の発表にはそれこそ建前と中身が違っているものもありますが、こればかりは本当に宮城県の子供たちが作ってくれたのですから嘘のつきようがありません。

 また、約四十人の選手団が退場となってしまった場内誘導の手違いについて、倫敦五輪組織委員会から謝罪があったことを自民党の橋本聖子参議院議員(副団長)が共同通信の取材に答えています。

 なお、英国放送協会(BBC)は「日本選手団がつけた震災瓦礫バッヂの放射性物質付着の可能性を問題視した」という件の放送などしていません。現にこのような番組を見た人は誰もいないのです。

 福島県外に運び出すべきでない瓦礫の最終処分や使いものにならないと分かった現行軽水炉型原発についての私の意見を繰り返すつもりはありませんが、無責任な対応しかしない民主党内閣に対する怒りはこのような流言飛語を信じたがる人たちと恐らく多少なりとも共有しています。何か疑う余地があればとりあえず信じると仮定してみてもよいでしょう。

 しかし、事実に基づかない恐怖に思わず目を閉じて思考を停止させ、何も疑わず信じてしまう嘘や出鱈目の類いがどれほど罪深いものか、よく考えてみてください。私たちは暮らしの防衛のために自立した資源開発と核開発をしなければなりません。「お国に騙された」を言い続けてどうしたいのですか。

スポンサードリンク

『瓦礫バッヂと開会式の真相』に2件のコメント

  1. allco:

    >福島県外に運び出すべきでない瓦礫の最終処分

    こちらの意見は経費が問題ですか?
    それとも、健康被害ですか?
    政治的計算ですか?

    私は、経費や時間の無駄、産廃既得権益反対なので、
    福島埋め立て地や、他県も高台避難地や避難道を造れば良いと思います。

    >私たちは暮らしの防衛のために自立した資源開発と核開発をしなければなりません

    大賛成ですが、日本国民が大人に成り、日本国体を死を含めた倫理観で議論しなければ、現実味が無いのでは有りませんか?
    長生きと拝金主義の価値観が今の日本群集国民です。

    広島・長崎の慰霊日がいつの間にか「核兵器廃絶宣言」日と成り、
    挙句に菅を切欠に「反原発」日に成り、元々偽善の祭典が更に、
    政治利用される始末です。

    解決には、責任民主主義による、受給者の参政権消滅しか無いと
    思います。
    受給者が受給額を決める様な制度に於いて、自立した資源開発と核開発
    には程遠いと思えてなりません。

  2. ふじ:

    パラリンピック選手団に、瓦礫メダルを授与しなかったのは、何かマズイことがあるからですよ。でなければ障害者差別ですね。いずれにせよ大問題です。