児童福祉施設職員が虐待

皇紀2672年(平成24年)2月29日

 http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120228/……
 ▲産経新聞:施設職員が虐待児を恫喝 入れ墨見せ暴言繰り返す 大阪市処分せず 賞与査定は大甘

 いわゆる「児童虐待問題」を講演などで扱った際、私は多くのことをまず整理しました。世にいう児童虐待とは、子供に対する暴行、或いは殺人未遂、殺人に該当する本来刑事事件であり、教育を目的とした有形力の行使ではありません。

 そして、育児放棄も含め、このような問題の顕在化は、私たちが極めて過大に「個人の権利」を主張する占領憲法(日本国憲法)下で育ってきたことと無関係ではなく、親が子を守るという本能すら退化し始め、親が自分の時間や欲望(本能ではない)をこそ満足させるべく、子を放ったらかし、思い通りにならない子に暴力をふるって黙らせようとするのです。

 ですから、もう一度お断りしますが、これらと教育を目的とした有形力の行使はまったく違います。子を叩いてでも叱る親や学校の先生を、一方的に「体罰をふるい、児童や生徒を虐待した大人」と決めつけてはいけません。

 しかし、その程度の決めつけで親子が引き剥がされ、子は児童福祉施設に送られ、法のどこを読んでも学習などの目的もない、親のいない暮らしを強いられる場合が実は多発しています。決めつけるのは、地方自治体の児童相談所職員です。

 彼らの全員がそれ相当の資格を有しているらしいのですが、実態として必ずしもそうではありません。まして、児童福祉施設の性格上、送られてきた子供たちとどう接するべきか心得た者が職員として勤務しているはずが、まず刺青を彫り、それを見せつけ、子供たちを脅しあげるというのは、どういう人事の結果でしょうか。

 無論、この一人を見て全員、全体を語る気はありません。それはどの組織に対してもそうしてきました。それでも、この問題が発覚して「やはり私たちが追及してきたとおり、実際にはこの程度の人間しか配置されていないではないか」と申さざるを得ません。これだけのことをして「処分の予定はない」と強弁する大阪市役所は、確実に狂っています。

 当該職員への評価は、おそらく平松前市政下で下されたものでしょうが、(たとえ別の大きな問題を指摘せざるを得ない政治家であるとはいえ)現職の橋下徹市長に指導していただくほかありません。そのためには、私たちがこの問題を取り上げていかなければならないのです。ぜひとも引き続きこの問題への皆様のご理解を賜り、ご協力ください。

スポンサードリンク

Comments are closed.