英国をも脅した中共の野望

皇紀2674年(平成26年)6月22日

 http://www.afpbb.com/articles/-/3018103?ctm_campaign……
 ▲AFP:中国は「落ち目の」英国抜き去った、国営紙が社説

 すでに皆さんもご存知のように、訪英した中共の李克強国務院総理は、エリザベス二世女王陛下への拝謁を許され、デーヴィッド・キャメロン首相との英中首脳会談では、約二兆四千億円規模の通商協定を締結しました。

 外交儀礼上、首相級が天皇陛下(世界唯一の皇帝陛下)、国王・女王陛下への拝謁を許されることは、原則としてありませんが、独国のアンゲラ・メルケル首相らの前例を挙げて、中共側が英政府に強く謁見を要求したのは間違いありません

 中共国営の環球時報(人民日報の国際版)は、英国の一部報道がもたらした情報のように書き、偏狭で誇大だと批判していますが、私が聞いたことをそのまま申しますと、英政府高官が「脅されたようなものだった」と言っているのです。

 屈したキャメロン政権にも問題はありますが、中共が目下、あらゆる国に対してこのような態度で終始一貫している理由を、独立総合研究所の青山繁晴氏が見事に一言でこう表現しておられます。

 http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1576.html
 ▲ぼやきくっくり:「アンカー」中国軍機“異常接近”だけでなく“撃墜行動”も!組織的な異常行動の理由は?

 青山氏「清の時代じゃなくて、明の時代に戻りたいっていうのが、中国(※)の野望なんですよ」(※原文まま)

 朝貢貿易のみを許した明のような国家を再現したいと考える中共は、異民族による支配を恐れ、よって旧東トルキスタンやチベットでいわゆる「民族浄化」を強行してきたわけです。

 また、朝鮮半島を属国化した明に習い、北朝鮮を制御しようとしてうまくいっていませんが、それならばとばかりに韓国を日米から引き剥がしてでも隷属させようとしています。何度も申しますが、韓国国民は、この中共の罠にはまってはいけません。

 ヴェト・ナム(越国)やフィリピン(比国)に対する態度も青山氏ご指摘のとおりで、国体の継続性はまったくありませんが、中共が明を目指していると考えれば、一連の行動や今後とりうる態度を分析・予測できるでしょう。

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『英国をも脅した中共の野望』に3件のコメント

  1. 篠の目:

    >中国は「落ち目の」英国抜き去った

    臆面もなくこのような、対外的には自画自賛、内部的には阿諛追従を
    するところがいかにも中国共産党だなと思われます。

    「おごる平氏は久しからず」とは言われますが、『平家物語』は戦いの中にこそ見られる
    人間の勇猛と高潔、人情の美と争うことの悲しさまで描き尽くしており、荘厳ささえ
    漂わせます。なろうことなら争いは避けるに越したことはないが、やむを得ず
    戦う羽目になったのなら、可能な限り節度と尊厳を守って果てようとする人間の姿が伝わります。

    たとえば、「妹尾最期」の断章には、子を思う親の心、それに同情した配下の忠義が描かれ、
    読む者の泪を誘います。

    それは大東亜の戦いにもいかんなく発揮されました。
    実戦に参加する者にも、しない者にも共有される「日本人の魂」でしょう。

    だから今回の報に触れても、「けしからんな。中国は自惚れていたらいつかひどい目にあうぞ」といった、
    単純、平板な感情論には傾かないし、現指導部体制のこのようなゴリ押しは
    かつて日本にもいた「戦争成金」に向けた蔑視以下の「興ざめ」を覚え、
    「下品極まるな・・・」と呆れるだけです。私自身「・・・いずれ滅びざるを得ないことがますます確定した」と冷ややかな思いしか湧きません。

    さて、青山氏の解説はいつも感心して拝聴しているのですが、今回は若干の疑問を
    覚えました。明に関する資料は他の王朝に比べても少ないと読んだことがありますが、
    本当に青山氏の言うように「海洋国家」的に強大だったのだろうか、と。

    倭寇(初めだけは元寇で親兄弟を殺された対馬あたりの人々が中心で、
    後年は朝鮮人や中国人の海賊行為と聞きます)に悩まされ、「寧波の乱」では
    自国の海で日本の大名同士が勝手な戦闘を行っているのにただ手をこまねいていたという
    ありさまとはやや整合性を欠く気がします。

    もちろんシナ人士の「歴史」観は日本人のそれとはもともと異なり、
    この場合は「彼らがそう信じている」ことに重要性があるのだろうとは思いますが。

    たとえばベトナムやフィリピンなどに「明の海洋大国ぶり」を示唆する資料などが残っているのでしょうか?青山氏にもブログなどで質問するつもりです。

    今回の貴兄のエントリにおける「イイタイコト」とは若干方向を異にしますので、
    仮にそのような事例やヒントをご存知でしたらお知らせくださると幸甚です。

    歴史マニア的な関心ではなく、日ごろ漢民族の歴史や生態について若い人々を中心に
    警鐘を鳴らす意思をもっているので、確認したいと思ってのことです。

    上記宜しくご検討のほどをお願いする次第です。

  2. ねるとなあじゅ:

    朝貢貿易は戦後の造語。貿易していたのは朝鮮の王だけ。
    交易と貿易は違う。だれが朝貢貿易など、浸透させたのか。さも朝貢していた国を支配するのは、侵略ではない、かのように正当化。

    朝貢は、お歳暮やお中元みたいなもの。こんなにお土産をもらえるぞって、威張る為にきてもらってた。交易は姉妹都市宣言みたいなもので、都市同士の交流。

    理解力がないので、くわしくは下の動画で。
    第4話 グローバル化と対峙した日本人〜真人間が悲惨な国韓国【CGS 宮脇淳子】
    http://youtu.be/nVH0OZQur4g

  3. ゆき:

    5月に訪日していたイスラエル・ネタニヤフ首相は[包括的パートナ―シップ構築の協定]を日本と結んだ。この後イランの政府系放送局が日本の対中韓との関係で、歴史認識を初めとし、右寄りの安倍政権を批判し始めた。これまでなかった日本批判である。
    東アジアなら見過ごすが、ペルシア湾岸以西、天敵のイスラエルとの関係強化、この背後には米国の意向があると見ている、は見過ごせないものであり、集団自衛権がどこに向かうのか刻一刻と神経をとがらせているようである。せっかくの長年の友好関係もこのような敵対国への危なっかしい軸足の移行で、一瞬にしてふいになりかねない。まともな官僚は日本に存在するのだろうか。中国主導のシルクロ‐ド経済圏構想にはカスピ海周辺の国々も含まれている。中国がイランにますます大きな影響力を持ち、日本は疎遠になる将来図が浮かび上がる。