中華国共合作のいやがらせ
http://www.sankei.com/world/news/160508/wor160508……
▲産經新聞:【沖ノ鳥島騒動】日台の巡視船が沖ノ鳥島沖で遭遇
一日記事でも申しましたが、目下台湾国民党政府が東京都小笠原村沖ノ鳥島周辺で断行している好戦的行為は、民主進歩党の蔡英文次期総統への嫌がらせです。
わが国ではほとんど報じられていませんが、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の謝長廷次期代表(元行政院長)も、下野を目前に控えた国民党現政権が目論む沖ノ鳥島近海への海軍艦派遣に反対したことで、国民党勢力から「日本の愛人」などと揶揄されています。
しかし、これはあまりに好戦的な国民党の態度に対し、あくまで「戦争になる」として平和的態度を求めたもので、既に国際法上解決済みの沖ノ鳥島の「島」認定をもって、これが中共の南支那海侵略問題と同列になどなるわけがないことを、謝元行政院長が理解していると分かります。
阿呆のふりをしてでも日台の親密な関係を邪魔したいのが馬英九総統の「最後の仕事」であり、中共共産党と台湾国民党の「国共合作」による反日工作そのものです。
実のところ台湾軍も、馬総統の最後の悪あがきに困惑しているのが大半で、国防部の鄭徳美副部長が五日の立法院(国会に相当)外交・国防委員会で、仮に海上自衛隊が台湾の巡視船を攻撃した場合、反撃するかとの質問に「そのような状況にはない」と回答しました。
いえ、まずこのような意味不明の質問をしたのは、国民党の頼士葆立法委員ですが、全くあり得ない想定なのです。これがもし現実的な話であれば、私たちはむしろ今よりずっと中共に対する強い不信や怒りを抑えられるでしょう。もっと安心して暮らしていられるはずです。
国民党議員の阿呆のふりにはうんざりさせられますが、軍はありえない仮定の話に回答できません。このような質疑にさらされること自体を迷惑がっているのです。
蔡次期政権に「反日」の爆弾を仕掛けたのは、ほぼ間違いなく国民党の発想ではなく中共共産党の企みであり、今やかつて国共内戦に散った国民党の雄姿はなく、またもただ台湾人が巻き込まれています。