小池都知事と文在寅大統領
朝日新聞社としては、さだめし残念な世論調査結果だったに違いありません。世論調査自体の信憑性はともかく、東京都の小池百合子知事に対する支持率が急落しました。
大いに東京都支部連合会(都連)が悪評を買った自民党と、小池都知事にもたれかかる元民進党とその他で構成された都民ファーストとが競り合っているというのは、各社ほぼ横並びで同じような結果が出ていますが、これも都ファ側の最初の目論見から外れています。本来はもっと自民党を引き離して支持されるつもりでした。
一点、都民の皆さんにもう一度よくお考えいただきたいのは、豊洲新市場と築地市場の「どっちつかず」の小池・小島敏郎案に賛成する方が多いというのは、市場関係者の声としてまずありえない方針を評価してしまっているということです。
自民党支持者にも多く投票されて当選した小池都知事(元環境相)は、何度も申しますが小島氏のような元環境官僚の極左活動家を側近に置き、保守層の期待を裏切りました。
政策に対する是是非非でさまざまな人たちと組むことを否定はしませんし、私が情報を得るのも中立の右側ばかりでなく実は左側からも多い(実際官僚には真正リベラル派もいる)ですが、肝心なことは「祭祀を守るというわが国体」の基軸がぶれる(魂を売る)ようなら、左派・革新・極左に分類される「反日(対日ヘイト)」とは一切交流しないことです。
ただ、私はここで安倍晋三首相が期限を切って憲法問題を提起したことを一定評価し、文句をいい出した自民党議員を批判しましたが、現行憲法(占領憲法)の訳文改訂程度の「改憲」を阻止するために共産党や社民党と組むなどと申したことは一度もありません。また、種子法廃止問題で共産党も手を挙げていたことは周知の事実でした。だからというわけではありませんが、私が種子法問題を二度しか扱わず、実際にも反対陳情を行わなかったのは、伝統農業に取り組む農家から「特に反対しない。ただ懸念される日本農政の現状を分からせたい」との声があったからです。種子法の性質については、私もよく分かっています。
しかし、小池都知事はどうでしょうか。まんまと豊洲新市場移転問題で小島氏らのいうなりになり、方針の決断すらぶれまくったのです。このままでは、小池都知事に期待された朝鮮学校問題など当初彼女が口にしていたような通りにはならないでしょう。これが支持率急落の原因です。
韓半島(朝鮮半島)を見ても分かるように、わが国報道が伝える以上に「北朝鮮の政治人」を公言してきた韓国の文在寅大統領は、来年二月開催の平昌冬季五輪大会に南北統一チームを編成して出場させると(金大中元大統領時代のシドニー夏季五輪大会とは違い)今頃になって発表しましたが、十三日記事で申した国内事情もありながら、北朝鮮のいうなりになるためにどんどん急なありえない方針を口にし出します。
そして、北朝鮮も工作員の活躍を促すためどんどん条件をつり上げていく(簡単に対話や交流の韓国側提案に応じない)のです。これに追いつかなければ文大統領は、青瓦台で北の同胞に殺されます。日米韓関係が史上最悪レヴェルの変化をきたすのは、まさにこれからなのです。