水着撮影中止とLGBT法

皇紀2683年(令和5年)6月10日

 七日記事で申した通り「LGBT法案」が昨日、自民党・創価学会(公明党)が日本維新の会と国民民主党の修正案を丸呑みし、衆議院内閣委員会で可決しました。

 稲田朋美元防衛相が胸を張ったように、これで同性愛・全性愛・性同一性障害・性不特定(LGBTQ)の人びとと異性愛者の間に高い壁(差別の助長)を作り、全ての女性を困惑と恐怖の淵に落とす国づくりが「大きく前進」したわけです。

 八日記事では、河野太郎デジタル相が人を恫喝するのは「何か後ろめたいことがある(論理的説明ができない)から」と申しましたが、宗教原理主義で同性愛者を処刑してきたような欧米各国には存在しない法律を「わが国だけ存在しない」などと嘘をついてまで私たち国民をねじ伏せようとしているのは、推進に回った岸田自民党に後ろめたいことがあるからにほかなりません。

 新藤義孝元総務相は、内閣委で「理念法であり、人びとの行動を制限したり、新しい権利を加えたりするものではない」「体は男性なのに女湯や女性用お手洗いを覗いたり侵入したりすることは、建造物侵入罪、公然猥褻罪などの犯罪にあたりうる」と答弁しました。

 しかし、同法案がこうした犯罪の適示そのものを「差別だ」とする理念法であることを隠蔽しています。

 地方自治体への介入を目的としない旨も答弁していますが、いわゆる「ヘイトスピーチ解消法」がどのような経緯を辿りましたか? あれが可決された際も、西田昌司参議院議員が「理念法だ」と述べましたが、その後、自治体の条例を促進して現にヘイトスピーチ(憎悪差別扇動)をしたと疑われる者の氏名が晒されるという刑罰の一種を認めてしまいました。

 ヘイトは許されません。LGBTQに対する差別も、わが国の歴史に照らし合わせて「まるで欧米の宗教原理主義のよう」でみっともないものです。

 それでも自民党は、またも同じ嘘をつき、私たち国民を騙しています。これこそ最も許せません。

「開催2日前にいきなり電話で言われ…」共産党の申し入れで「水着撮影会」が中止に 騒動の裏側に迫る | デイリー新潮

埼玉県の県営公園で開催予定だった水着撮影会が、開催直前に中止となったことがSNS上で波紋を呼んでいる。…

(週刊新潮|新潮社)

 日本共産党埼玉県議会によるこの原理主義的暴力行為をどう思いますか? そのうち「女性は外で水着を着てはいけません」と言い出しかねない勢いです。

 主催者を困惑させるような脅迫行為に及んでおきながら、最終判断を「埼玉県の責任」とする態度にもまた、後ろめたいことがある(開催の混乱に関する民間への責任は回避したいという)彼らの本音が見えましょう。

 多くの人びとを困惑させ、女性を失意のどん底へ落としたという点で、この二つの狂乱は、少しばかり似ています。

 間違いなく私たちの日本は、どんどん「生きにくい国」と化し始めました。綺麗事莫迦(ポリティカル・コレクトネス)そのものの「理念」が暴走し、予想される犯罪を適示する刑法が存在するにもかかわらず、不要な法律を乱立させて私たち国民を縛っていく国家権力を、絶対に許してはならないのです。

 これは左翼(リベラル派)が言うことでしょう。ところが、左翼が国家権力の暴走を推進するのですから、前出のような似非議員たちではない真正の保守派こそが国民の大らかで安寧な暮らしを守るために抗い続けるしかないのです。

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『水着撮影中止とLGBT法』に4件のコメント

  1. 波那:

     新藤議員が理念法だと答弁してる動画を見て、私も理念法として制定されたヘイト法が勝手解釈された事をコメントしました。安倍総理が法制化するとアリの一穴になると言ったのは勝手解釈を始められてしまうキッカケになる、だから法制化してはいけないと言ったのだと分かります。一定の知性と知的レベルに達している人が議員になってほしいですね。
     その水着撮影が、どのようなものなのか分かりませんけど、昔テレビで見た女の子には「白雪姫」や「シンデレラ」のお話を読ませないように禁止しようと企むオバちゃん達を思い出しました。私もネットの余りにも猥雑な広告には辟易しますが、何でもかんでも目に触れないようにしようとする風潮の方が危険だと思います。多様性を認めろと言う人達って嫉妬深くて差別的な人達なんですよね。

  2. 日本を守りたい:

    LGBT法が成立したら、外国人の男たちに悪用されるだろう。外国人の犯罪に対しては極めて甘い日本政府。今でも 理由を明かさず「不起訴」が多い。LGBT法が成立したら、全て見て見ぬふりで、被害者は泣き寝入り。外国人の男の入国者が百倍増加する。無限に増えるか。

  3. 日本を守りたい:

    岸田が執行部に命令してLGBT法の成立を急がせているのは、国民に広く知られてしまったら 反対が多くなって 成立不可能に成ると想定したからだろう。もはや岸田は日本人にとって害悪だと俺は判定する。

  4. アンチレッド:

    LGBT法案が成立したときに危惧されている「なりすましトランス女性」による性犯罪。
    心の問題なのでトランス女性だと言い張られるとどうしようもない、という論調が主流で自分もそう思っていました。
    しかし論理的に考えていくとそうでもないことに気づきました。
    前提として、「本物のトランス女性は心が完全に女性と同じ」とすると、
    ・女性が嫌がることは、トランス女性も嫌がる
    ・女性が恐怖を感じることは、トランス女性も恐怖を感じる
    そして、
    ・女性がトランス女性を拒絶するなら、トランス女性もトランス女性を拒絶する
    となります。
    「トランス女性もトランス女性を拒絶する」というのは、トランス女性が自己嫌悪に陥ると解釈できます。
    つまり論理的には、心が完全に女性と同じトランス女性は、女性から拒絶されると自己嫌悪に陥る、ということが分かります。
    心が完全に女性と同じ本物のトランス女性は、女性から拒絶されると女性に怒りを向けるのではなく、自分を嫌悪する方向に向かう。
    改めて考えてみると、心が完全に女性と同じ本物のトランス女性は、恨みがあるわけでもない女性に性的暴行や性的嫌がらせをするはずがないのは、当然と言えば当然のこと。そして拒絶した女性を「差別だ」と糾弾することもない。

    「本物のトランス女性は、女性から拒絶されると自己嫌悪に陥る」
    「女性から拒絶されて自己嫌悪に陥らないなら、本物のトランス女性ではない」
    本当のところはトランス女性本人に確認しないとわからないとはいえ、当たらずとも遠からずではないかと思います。