クアッドの裏庭荒らす中国

皇紀2682年(令和4年)4月1日

ソロモン諸島、中国と安保協定 米豪、基地建設を警戒:時事ドットコム

南太平洋の島国ソロモン諸島は31日、中国との間で2国間の安全保障協定に基本合意したと発表した。ソロモンと歴史的につながりの深いオーストラリアや米国など周辺の主要国は、ソロモンで中国の軍事拠点構築に道が開かれるなどと警戒している。…

(時事通信社)

 露国がウクライナに手間取っているうち、アゼルバイジャンアルメニアが再びきな臭くなり始めています。アゼルバイジャンの山岳地ナゴルノ・カラバフにはアルメニア人が多く、ここが両国間で係争地になり、令和二年にウラジーミル・プーチン大統領の仲介で停戦したばかりです。

 ナゴルノ・カラバフの平和は、露国軍の駐留によって維持されてきたのですが、露国防省に対してアルメニアは「アゼルバイジャンが停戦協定を破る攻撃に出た」と主張しています。アルメニアの懸念は、露国軍がウクライナへ配備されてしまうことです。

 自国だけで防衛できず、隣国などと係争地まで抱えてしまいますと、ことほど左様に情けない顛末になりかねません。

 露国がウクライナに手間取ることになったのも、参加できるはずもない北大西洋条約機構(NATO)入りを目指すなどと公言したウォロディミル・ゼレンスキー大統領が原因です。露国の足元に、仮にもNATO軍が配備されたら露国の防衛体制は著しく脅かされます。

 中共が現在、日米豪の太平洋防衛連携体制に対して行なっていることも、ほとんど同じです。

 わが国の安倍晋三元首相が提唱した日米豪印戦略対話(クアッド)に風穴を開けようと、中共は南太平洋の島嶼国に対し、カネと利権の篭絡工作を仕掛けてきました。

 ソロモン諸島はいわば英連邦のようなものですが、中共はお構いなしにマナセ・ソガバレ首相を完全に操縦し、大規模反対デモまで起きた国民的反発を無視して中共との関係を第一にさせてきたのです。

 台湾との断交もそうでしたが、いよいよ共産党人民解放軍の基地建設と駐留そのものを許すでしょう。隣国のバヌアツも、既に中共の毒牙にかかっています。

 中共の外交戦略は、対阿大陸も然りこうした小国を意のままに操ることで、日英米仏独ら私たちの利益を汚い手口で横取りし、そのために防衛体制を破壊することです。

 ソロモン諸島に共産党軍を置かれれば、太平洋防衛のための豪州軍は動きにくくなります。クアッド自体がいざという時に機能しにくくなるのです。米太平洋軍にとっても、ハワイとグアムの連携に支障が出るかもしれません。

 これはわが国だけではありませんが、政府開発援助(ODA外交の失敗でした。一部から「こんな遠くの小国になぜカネを出すのか」などと批判されようとも、やらねばならないのです。

 目下、対露制裁をめぐる印国の対応に米豪が非難を集中させており、足並みが乱れ始めています。しかし、それも必ず乗り越えねばなりません。

 何としても中共を叩き潰しておかなければ、間違いなく近い将来に於いて私たちの安全、生命や財産そのものが危険に晒されるのです。生命を守る外交を求めましょう。

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『クアッドの裏庭荒らす中国』に3件のコメント

  1. ノンポリではいられない:

     国際紛争が遠い国の話ではないことを思い知らされた今こそ、国防予算を増やすことに民意からの賛同を得やすい状況であるにもかかわらず、事なかれ主義の現政権は全く動きをみせませんね。参院選を意識して波風を立てたくないのであろうが、地元の企業や中国に気を遣うことだけは抜け目がない総理。
     国民もそんな岸田政権で日本の危機を乗り越えられないということに徐々に気付き始めているが、マスコミが支持率を上げて擁護し、野党からの激しい突っ込みもなく、平穏無事に乗り切ろうとしていることが歯痒いです。

  2. K&G:

     
    上記のお言葉は全くそのとおりです。賛同です。シナ共産党国は日本だけではなく、全人類の敵です。現時点ではそこまで考えの及ばない人が大多数で残念に思います。皆が早くそのことに気づいて欲しいです。

  3. ナポレオン・ソロ:

    220401-3
    ソロです。
    >>日本には基本歴にパトロネージュ思想が貧困
    日本人は美しいが厳しい自然現象との向き合いで団結心が生まれ相互共助の精神を持つ反面、独立自尊の精神も尊ぶ処がありますから、自然災害に対しても絶海の島国なら逃げるだけで自助努力が有効な範囲は限られている場合が多いので、その場凌ぎの感覚が常識になっているのに、我慢できない人が多いのでは? 実は「遠くて小さい国」はあと付けの理由でしかありません。

    処がシナはそういう民族が国内にもいて、その扱いに慣れているので、最初から侵略支配目的で投資するのです、方法は簡単で、酋長に当たる人物を懐柔すればよい、国同士なら対して大気長くではない金と、贈り物で済むからやすいもんです。水魚の交わりはシナ由来ですが、本質は違っても結果は同じですね。

    ロシアの場合は、広い領土を如何に統治管理するかを問われているわけで、ロシアの場合は武力で制圧するだけで、問題が収まっていないのは、問題の本質に向き合えていないからなで、それは、08年のジョージア侵攻後の離反からでも、明らかなです。

    つまり、ロシアの旧態依然とした統治方法が破綻しだした事に、プーチンが気づいていない/気づいていても、打つ手がないのでしょうね。 これはロシアが終わる前兆みたいなものですね。

    ロシアはソ連時代の示威中心の武力制圧~統治方法では持たないと言う事が、56年のハンガリー動乱、68年のチェコ・スロバキア侵攻の後、両国がソ連崩壊後ロシアとの距離を置きだした事で分かっている筈です、90年代のエリツインのCSの括りは何の役に持輪立っていないのです。

    ウクライナ問題はハザール人が噛んでいるのでもっと複雑で簡単に解決するわけがないのですが、武力に対する信仰の様なもんがあるのでしょうが、今回のウクライナの国民蜂起の規模をは予想外だった、彼らになかには嘗てのソ連軍の精鋭部隊コサック軍団の経験者が多数いたことを軽視していたのでしょうね。

    ウクライナ戦争は5月迄に解決しないと、ロシアは完全に破綻しますから、その対策としてルーヌルで支払えだの、インドに原油を売りつけるだのやっていますが、主要通貨に発行権を握ることで現在の世界経済を支配して居る英系ロスチャイルドに叛旗を翻せば間違いなくロシアは消滅しますが、その猶予が5月なのでしょうね。

    だから、シナにも協力を要請しているのでしょう。