中国買い漁りと日本買い負け

皇紀2682年(令和4年)1月19日

 昨日記事後段の件ですが、仮に今回の海底火山噴火で南半球の気候変動が起きなかった、或いはその規模が小さなものに踏みとどまったとしても、食糧安全保障政策は、岸田文雄首相の経済安全保障政策に組み込まれてでも成さねばならないものです。

 中共が食糧を買い漁っている理由は、広大だった農地を地方の共産党政府が不動産開発に転売しまくった結果、人の住まない「鬼城」と呼ばれる高層マンション群に変わり果て、中共農業が廃滅の危機に陥ったからにほかなりません。

 これに焦った習近平国家主席は旧年十二月二十五日、北京市で開かれた中央農村工作会議で、平成二十七年五月に李克強国務院総理が発表した産業政策「中国制造2025(※北京語ママ)」の国家戦略をまるで全否定するかの如く「二千二十五年までに豚肉の九十五%自給を達成せよ」と演説しました。

 習主席は、農産品の作付け目標にも細かく言及しており、農村の保護農地の再生を唱え、幽霊団地と太陽光発電パネルに埋め尽くされて荒廃した国土の再活性化を掲げたのです。

 この危機に備え始めた中共は、世界の在庫量の実に約四割から七割もの米、大豆、小麦やトウモロコシを買い漁り、その総額は令和二年度統計で約十一兆三千六百億円を超え、総輸入量は七億トンにも達しました。

 その一方で、恒大集団(広東省深圳市)ら不動産開発企業は、次つぎと負債を抱えて中共経済の足かせと化していったのです。

 この話を「中共は本当に愚かな国」「地方の共産党幹部は莫迦ばかり」と笑っていられるでしょうか? これはそのままわが国にも当てはまるのです。

 休耕田や耕作放棄地を太陽光パネルに置き換えて得意になっているような自治体首長もいれば国会議員もいます。彼らのいう「持続可能(サスティナブル)」な開発目標(SDGs)こそ、全く持続不可能な破壊目標でしかありません。

 日本農業を「斜陽産業」と規定して「農産品はカネで買えばいい」と主張した愚かな連中によって、中共よりも先に国家戦略の破綻を招き、挙げ句に経済成長の著しい鈍化で買い負けを起こしているのですから、二度と口にしたくありませんがわが国は中共にも劣る情けない国家なのです。

 もう二度と口にしたくありませんから早急に食糧安全保障政策を経済成長戦略として打ち出し、給与下落・物価上昇(スタグフレーション)からの脱却を目指して、私たち国民は現状高くて不安な外国産ではなく、相応の価格の安全で高品質な国産を買いましょう。

 そのためにも若者が参入しやすい(農地の再生は思いのほか大変であり、そもそも農地の取得は簡単ではないので)農業再生の大規模法人化や国産品の知的財産権保護などを国策として今すぐ実施し、国民が安心して暮らしていける未来に間に合わせるのです。

 私たちは、武漢ウイルス(新型コロナウイルス)感染にさんざん騒いで莫迦を見ました。どうせこうなってしまった以上、現状から大いに学んでわが国の未来を変えましょう!

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『中国買い漁りと日本買い負け』に2件のコメント

  1. 八百万の神の自由:

     食糧自給率アップは喫緊の課題ですね。 併せて生活必需品、全産業の国内生産回帰も。
     その為にも、先日の遠藤さん指摘の通り「(平成緊縮財政により)買いたくても買えない」膨大な世帯に貨幣が行き渡るように積極財政、減税、保険料減免等の政策が必要ですね。

     この辺りの話を、室伏謙一氏が、遠藤さんの「買いたくても買えない」原因を含め3分で読める短文で見事にまとめてます。
    https://38news.jp/economy/20696
     自民党積極財政派は上記を理解して議論してますが、まだ少数派。
     与野党全議員に、室伏氏の指摘の前半部分だけでも暗記できる位、読み込ませたい。

  2. ナポレオン・ソロ:

    ソロです。
    >>農業再生はこの先本格化する小氷期対策のキモです。
    どうやら拙文が、遠藤さんのご説の援護射撃になった様で嬉しいです、そうですねトンガの大噴火は、小氷期の話を本気にしていない人々も、地球では何が起こるか分からないから、古代より自然を崇め人間が生きて行ける隙間を与えて頂ける様に感謝祭を神事として伝えて来たのです。

    私は原則仏教「=仏の教え」に帰依するものですが、本音は自然信仰で紀伊半島は聖なる場所だと思っていますし、仏教は自然の実相や理を解き明かしている解説だと思っていますから、宗教とは思っていません。 つまり、日本伝統の神仏習合を信じているのです。

    因みに西洋宗教は、創始者以後は天啓の成分は薄れて、殆ど人間が考え出したもので、白人文明でも、農耕民のケルト系はキリスト教自体に疑問を持ち始めていて、ブリテンのブリトン人は、島の先文明人が作ったストーンヘンジを文明の祖とする為の研究をしていますね。

    日本の農業の再生は、日本流に自然の変化や脅威に対応して、安定した収穫量を確保出来る術を編み出す「農耕地だけに依存しない農法」が必要です。

    つまり、食料供給力の強靭性を高めると言う事です、勿論、世界に広がる砂漠の緑化事業や切りっぱなしの禿山への植林事業といった地道だが確実で環境改善に役立つ事業は勿論続けてゆくべきですが、先ずは日本です。

    それには言う迄もなく、新たな発電方式が必要ですし、それも電力会社が言って居る様にベスト・ミックスを図るべきです、仄聞するに、900℃の高温が出る原子炉で、水とヨウ素と硫黄
    を化学反応させて100~1000m3もの水素生産に成功したとの話、すると、EV用の燃料電池の水素が安定生産出来そうで、その分の原発で作った電力は別の用途に使える。

    すると、出力が1~5万kWの4s炉を3基位持つ発電所を各都市の需要量に応じて作れば多分、電気代は只になります。この4s炉の強みは核廃棄物のプルトニウムも燃やせるので、ウラニウムの枯渇の命数が大きく伸びますね、それに、Super-Safety Small&Smartの4sですからね。ww

    シナの食料の買い漁りは、報道されませんが、昨年の7月の日本での豪雨禍の折に、一昨年と同じく長江流域の米作地帯が冠水していた様ですし、加えて8月には古代から中原と呼ばれる黄河流域の鄭州市で2000mm/hと言う「千年に一度」の豪雨が地下鉄を水没させましたね。

    これで食糧危機にならない方がおかしいのです、然も2年続けてですからね、7月26日におぉなわれた、シャーマン副国務長官を呼びつけて開催した天津会談の内容は、昨冬に続いて、今年も
    小麦の食糧援助をしてくださいと言う哀訴だった様ですよ。 だから、冬季五輪開催処でははないのが、本音でしょう。

    満州から金が出たのか、買い付けの代金は人民元でもUS$でも無く金で支払ったのでしょうね。 それじゃあ、幾ら日本でも、買い負けするわけですねww でも、今年の夏も3年続けて同じ気象なら、シナの国庫は空ですから、間違いなく滅びますね。まぁ、李克強がまだ生きていたとは朗報fです、彼の良識に期待しましょう。