テレ朝も厚労省も自業自得
脚本家の橋田壽賀子さんが四日、亡くなりましたが、少なからず脚本の勉強をしたことがあれば彼女の作品は、どれも「反面教師」でしかありませんでした。極端に登場人物の台詞が多く、全てを台詞で説明してしまう脚本は、映像作品のそれであることを最初から書き手自らが全否定しています。
主として東京放送(TBS)が得意としていた「ホームドラマ」の分野に於いても、平岩弓枝さんや向田邦子さんの足元にも及ばない完成度でよくも視聴率を稼いだ背景には、たとえ一放送回を見逃したとて何度でも登場人物が台詞で状況説明してくれる分かりやすさがあり、それは視聴者を文字通り白痴化させてしまうという強烈な副反応がありました。
以前、橋田さんの脚本を手にしたことがありますが、うんざりするほど無駄な言葉の反復があり、人物の感情の余白はなく、とても脚本の体を成していませんでした。何人もの脚本家の先生方から「あれは悪い見本。あんな台本を書いたら破り捨てる」といわれたことがあったのを、ふと思い出した次第です。
いや、訃報に際しましてお悔やみを申し上げます。よい勉強をさせていただきました。
さて、そんな「白痴化」装置といわれてきたテレビ放送の中でも、特に武漢ウイルス(新型コロナウイルス)の恐怖扇動が悪質と指摘されているテレビ朝日は昨日、報道番組のスタッフが放送終了後に九人で会食を行ない、うち四人が「感染した」と発表しました。
自分たちで煽って自分たちで墓穴に沈むという厚生労働省と同じ展開です。
所詮出鱈目なPCR検査の陽性判定でしかありませんから、本来ほぼ心配する必要はありませんし、富裕な報道権力の者たちが市中にお金をばらまくことを推奨します。皆さん、どんどん会食してください。
そして、無駄に頭を下げている暇があれば、開き直ってみればよいのです。恐怖の扇動などやめて、楽になりなさい。