日本批判のロシア感染ゼロ

皇紀2680年(令和2年)2月14日

菅氏、クルーズ船対応でロシア報道官の批判に反論

 菅義偉官房長官は13日の記者会見で、横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での新型コロナウイルスの感染拡大に関し、ロシア外務省のザハロワ報道官がロシアのラジオ番組で日本政府の対応を批判したことについて「適切に対応してきた」と反論…

(産經新聞社)

 特にわが国の「反共なだけの保守派」或いは「日本人のくせに米共和党的保守派」の間では、未だにとにかく露国を非難の対象にして思考停止してしまう人が多いのでお話にならないのですが、そんな露外務省のマリア・ザハロワ報道官に新型コロナウイルスの対応を批判され、「うるさい」「自国民を助けにも来ない露国がいうな」挙げ句には「北方領土を返してからいえ」といった声まで聞こえてきます。

 菅義偉官房長官に至っては、むしろ中途半端な反論しかしていません。もっとも、これまで「言い訳」しか考えないできた厚生労働省に対応を丸投げしていれば、日露関係に気を配るというより露国に痛いところを突かれてまともな反論ができないのです。

 現行憲法(占領憲法)と関連法(いわゆる感染症法など)の未整備が障害になっているものの、せめて内閣府で一括して対応する部署を設け、阿呆の厚労省だけでなく国土交通省、外務省、総務省、さらに防衛省からも優秀な職員をかき集めて知恵を絞らせるよう安倍晋三首相が旗を振らねばなりません。

 初期の段階で申しましたように安倍首相は、春節(一月二十五日)の前に中共人の全面入国拒否を決めるべきでした。しかし、もう手遅れです。わが国もとうとう国内感染が拡大し始めました。このままでは(未だ全容を掌握せず隠蔽されていますが)中共と同様に、国内で感染爆発(パンデミック)が起きます。私もあなたも、もう無事ではいられないかもしれないのです。

 ところが、露国では中共人二名以外に国内感染者を一人も出していません(十三日現在)。中共と国境を接しながら、いや、だからこそ徹底的に初期段階で中共人の入国拒否と国境封鎖を実施し、これが奏功して自国民を守ることに現段階で成功しています。

 わが国がまず湖北省武漢市駐在国民の帰国支援を実施したのが先月二十八日だったのに対し、露国はようやく今月五日(四日深夜)に、しかも軍用機で、何とシベリア送りにしたのです。かつて結核患者の隔離施設(シベリア西部チュメニ市郊外)へ全員を二週間、文字通りの缶詰めにしました。それが帰国の条件として初めに提示されていたのです。

 一方、わが国は当初その条件を提示せず、検査を拒否する者は現れるわ、隔離施設で内閣官房の職員に怒号を浴びせて自殺に追い込むわ、教育勅語にある「恭儉己れを持し、博愛衆に及ぼし」の民族はどこへ行ったのかという有り様です。占領憲法下で民度が著しく低落した分、政府の質もすっかり地に堕ちており、露国から見て「日本の対応はおかしい」ようにしか見えないのでしょう。

 いわれて腹立たしい気持ちはありますが、それこそ恭儉己れを持して露国の対応を見習うべきなのです。

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『日本批判のロシア感染ゼロ』に3件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    クルーズ船内の「劣悪」な環境が、乗客や従業員による「現場報告」によって知られるところとなり、一部海外のテレビなどでも大きく取り上げられているようです。

    ところで、中国と関係が深く、往来も活発で中国系住民の数も多い、東南アジアや韓国や香港などが、いまだ非常に少ない感染者数に留まっているのも気になります。
    まさか、いかにも「発症しています」といった分かり易い方々しかまともに検査していないということはありませんよね?
    他国の事情はよく分かりませんが。

    「アメリカでインフルエンザ大流行、死者1万人越え」も怖いですね。
    つい最近まで「8千人」といってた気がしますが、瞬く間に1万人を突破して久しいです。
    こちらも「過去最悪」ともいわれる蔓延ぶりだそうで、現在マスコミは新型コロナ一辺倒ですが、こちらの最新情報も欲しいところです。
    インフルエンザは、風邪に毛が生えたような軽い病と侮られていますが、日本でも毎年けっこうな数の死者を出しているはずです。

  2. きよしこ:

    内部の複雑であろう事情は知りませんが、自らへの戒めも込めて、現場で一生懸命頑張っている方々を追い詰めることは厳に慎みたいと思います。さて、安倍首相が罵詈雑言まみれの辻元某に対して「意味のない質問」と呟いただけで朝から番まで騒ぐ我が国のメディアは、こちらに関しては「見て見ぬふり」を貫くようです。

    立憲民主党・杉尾「皆さんこんにちは、立憲民主党参議院議員の杉尾秀哉です。ちょっと風邪引いてまして咳が止まらなくてですねw 新型コロナじゃないのでww」とジョーク〜ネットの反応「自民議員ならマスゴミ大騒ぎ案件」「さすが元TBS」

    https://anonymous-post.mobi/archives/19734

    一部の方が指摘されているように、この手の発言は「不適切ではあるものの謝罪云々のレベルではない」程度のものですが、記事のタイトルにある通り、与党議員なら四六時中バッシングするくせに立憲ナントカだと話題にも挙がらないのはまさに我が国の報道が「本当の権力には徹底的に媚びる」存在でしかないことの証左です。本当に何から何まで腹立たしい。

  3. おつかれ48:

    ここまで日本政府が頑なに中国人を受け入れているのはなぜなんでしょうか?
    もちろん私も、単に危機意識がない、能力のない、度胸のない、前例のないことには頭が働かない、そのくせ自分たちの利権には人一倍敏感な、政治家や官僚の無策が感染を拡大させていると思っている一人ですが、ここはあえてその部分は置いといて考えてみることにします。
    笑われるのを覚悟で、私なりに深読みすれば、もうこれは戦争だということ。ウィルスとの戦争という意味ではなくて、中国と、このウィルスを拡散させた相手との戦争という意味です。それが誰かは分かりませんが、そんなことできるのは限られてきますから、まあ、あの辺という感じです。
    中国当局は自分たちの手落ちも痛感しているかもしれませんが、仕向けられた、やられたとの疑いはぬぐえないでしょう。春節に合わせてばらまかれた、と。こうなれば、次は中国による報復が考えられます。その時、中国は日本を報復の対象とするかしないか。報復の対象とする場合、どのようなものか。こればかりは私なんぞに分かるわけありませんが、要は日本政府は中国の報復を恐れているということです。中国人を受け入れたくらいで報復の対象から外れるとは思いませんので、政府の対応には ?がいくつもつきますし、正真正銘の〇〇か?と思わざるをえません。中国だってまさか日本も一味とはおもいますまい。しかし、これほどまでに中国と密接につながってしまった今となっては、日本も「はい、ごきげんようさようなら」といかないのもわかる気がします。(私個人としてはそうして欲しいんですが・・・)