秋篠宮さまのご発言の問題

皇紀2678年(平成30年)12月3日

秋篠宮さま53歳 大嘗祭「身の丈にあった儀式に」代替わり行事でご見解 眞子さまご結婚延期にご言及

 秋篠宮さまは会見で、大嘗祭について「絶対にすべきもの」とする一方で、「ある意味の宗教色が強いもの」と言及された。その上で、政教分離を定めた憲法上の問題から、国費ではなく「内廷会計で行うべきだ」との見解を示された。こうした意見は宮内庁の山本信一郎長官にも伝えたが「聞く耳を持たなかった」とも述べられた…

(産經新聞社)

 秋篠宮文仁親王殿下の御発言について各方面から見解を質されたのですが、十一月三十日記事で申したようなことが重なって酷く面倒になり、対面ではお答えしていたもののここで申し上げるのは避けていました。しかしながら本日、簡潔に申します。

一 大嘗祭「或る意味宗教色が強いもの」
 まず最初に指摘すべきは、祭祀は宗教ではないということです。文仁親王殿下もよく御存知のはずなのですが、こう御発言になったのは、今上陛下御即位後に政教分離違反の訴訟が提起された事実を踏まえられてのことであり、あくまで私たちが放置を許してきた現行憲法(占領憲法)に従わざるをえないため、国民がそう提起した以上皇室がそれを無視できなくなった惨状を示しておられます。

 すなわち、これは私たち国民がハタと膝を打ち、祭祀と宗教の違いに気づいて指摘しなければならない問題です。それが現行典範(占領典範)と占領憲法の問題を私たち自身が提起することとなり、さもなければこの御発言がせっかくの意味をなさなくなります。

二 宮内庁「聞く耳を持たなかった」
 東宮と秋篠宮の対立をいう人がいますが、それは存在しません。さだめし文仁親王殿下におありなのは宮内庁と小和田家に対する不信感です。現に愛子内親王殿下の学習院御進学に対し、皇籍離脱が予想される眞子、佳子両内親王殿下とは違って皇位を継承なさる悠仁親王殿下を同様になさらなかったのは、宮内庁と小和田家が学習院に「まるで腫れ物にでも触るように」愛子内親王殿下を扱わせたためであり、文仁親王殿下が通われていたころの学習院の対応と違うよう仕向けたことも不信感を募らせられる一つの要因となりました。

 徳仁親王妃雅子殿下が御気づきになれば外務省時代の上司に取り囲まれ、小和田家からの「期待」という名の圧力に強烈なストレスを抱かれた結果、帯状疱疹を発症なさるに至らせた今日の宮内庁は、ほぼ小和田家によって私物化された組織と申せば過言の恐れもありますが、少なくとも文仁親王殿下のこの強い御言葉は、積年の不信感なくしてありえません。

総括
 眞子内親王殿下に関する御発言に報道各社が面白がって伝えているほど驚くべき箇所はありません。一つ挙げるならここでも「国民に喜んでもらわなければならない」と占領憲法の規定を述べられたことでしょう。問題は大嘗祭という国家的公式行事にいかなる形で、どの程度の規模で国費を投じるべきかについて御提言なされた部分であり、厳密には宮廷費も内廷費も国費ですが、先述の通り天皇陛下御即位後たった一度しか行われない国家的公式行事を、まるで皇室の私的行事のごとくに扱うのは、元来あってはならないことです。

 にもかかわらず文仁親王殿下がこう御発言になったのは、いずれ悠仁親王殿下が皇位を継承される際に至っても占領憲法が放置されている可能性を見据え、ますます皇室が厳しい状況にさらされることを心配されてのことに違いなく、文仁親王殿下の御性格からも先手を打たれてのことでしょう。望むべくはそこに「違和感」をおぼえる国民がいるならば、占領典範と占領憲法の問題を提起してくれれば解決できるとも御考えかもしれません。

 いずれにせよ改めて申しますがこれは私たち国民に投げかけられた問題です。だからこそ驚きをもって迎えられることが容易に想像できる御発言を断行なされたのであり、私たちは驚いている暇があれば皇統を危機に陥れる占領憲法体制の弊害を行政と立法に訴えねばなりません。

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『秋篠宮さまのご発言の問題』に1件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    残念なのは、皇族方と直接お話しをし、お気持ちを確かめる機会が滅多にないことです。
    ですから、私を含め国民は、勝手にお気持ちを察することしかできません。

    ところで最近、現在日本と韓国が「外国人労働者」を巡って熾烈な「争奪戦」を繰り広げている、韓国が一歩リードしている、という報道や意見を目にすることがあります。

    その一方で、韓国では失業率が高く、若者が就職口を求めて日本企業に殺到するという皮肉な状況が生じています。
    韓国は、発展途上国からの安い労働力を大量に受け入れ、一方で、就職難の若者たちを国外に大量放出しているのです。(グローバル化とは何なのか?)