外国人「物」扱い法改正案

皇紀2678年(平成30年)11月6日

永住可能な新在留資格「農業は対象にならず」

 吉川農相は5日の参院予算委員会で、来年4月の導入を目指す外国人労働者向けの新在留資格「特定技能2号」について、「(農業の)業界団体等から要望は寄せられていない」と述べ、農業は対象業種にならないことを明らかにした。国民民主党の徳永エリ氏の質問に答えた。

(YOMIURI ONLINE(読売新聞))

 昨日記事の冒頭で触れましたが、吉川貴盛農林水産相の問題がいよいよ表面化します。捜査線上に出てきた話ですから、ほかの閣僚にかけられた疑惑とは違ってこれはまずいです。

 しかしながら吉川農水相のこの答弁は、閣議決定された出入国管理及び難民認定法(出入国管理法)改正案の悪質さを露呈させました。皆さんもご存知の通り、同法はもともと大日本帝國憲法第八条第一項の「勅令」規定を拡大し、いわゆる「ポツダム命令」の一つとして法令化したものですが、厳密には政令のままです。

 本改正案については、以下の講演会で問題点を明らかにしますが、これまで申してきたように「外国人を入れるな」といった抗議は全く聞き入れられません。従前そのような抗議が大半を占めてきたため、簡単に財界の提言が通ってしまったという経緯があります。

 ここでも何度も申してきた通り、安倍内閣の目指す外国人労働者(安倍晋三首相がいくら否定しても事実上の移民大量受け入れ政策は、完全に外国人の人権(敢えてこの言葉を用いる)を軽視したものである点を指摘すべきです。

 安倍内閣をただ批判することしか頭にない野党各党も何かと因縁をつけていますが、いらなくなれば捨てられる外国人の制度を議論していることと、これまでの改正も含めて「ポツダム政令」と現行憲法(占領憲法)の問題に踏み込んで指摘する国会議員など誰もいません。「人権派」を気取りながら護憲の彼らが決して触れたくない問題だからです。

 野党といえば……(下に続く)
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■第9回 救国の提言講演会<東京>■
 「日本の労働環境が危ない~関西生コン日教組、アベノミクスの新展開」
 今回は特に、連帯ユニオン関西生コン支部を追い続けた気鋭のジャーナリスト・渡邊臥龍氏をお招きし、労働組合とは名ばかりの恐るべき実態に迫ります!
 日 時 11月10日(土曜日)18:30-20:30
 場 所 文京区シビックセンター(地図は案内図を参照)
 講 演 渡邊臥龍(牢人新聞社主幹 元衆議院議員秘書)
     遠藤健太郎(一般社団法人日本政策協会理事長)
 参加費 1,000円(資料代・お茶代・お茶菓子代込み)
 申込み 参加お申し込みページより
     ご氏名、参加人数をお知らせください。

第10回 救国の提言講演会<関西>は、11月24日(土曜日)18:30-20:30、神戸市勤労会館(地図は施設概要を参照)にて開催します。同じく渡邊氏をお招きし、関西の皆さんにこそ関西生コンの大問題をお伝えしますのでお楽しみに! 後日詳報します。

枝野代表「失敗した当事者ともう1度政権交代を」

立憲民主党の枝野代表は、都内の講演で「民主党政権時代に失敗した当事者と、もう1回政権交代をする」との考えを示しました…

(TBS News i)

 この「寝とぼけた」国会議員がその典型です。憲法問題に関する枝野幸男ナントカ民主党代表の「超絶ブレブレ発言」の過去は、到底容易に消せるものではありません。いかにその時の気分で話し、立憲主義はおろか立法の何たるかすらも分かっていないかが明け透けです。

 枝野代表を見れば、現世個人の理性と意志と心情ほど全く当てにならない、極めて疑わしいものであることがよく分かります。このような連中は、同じ失敗を何度でも繰り返すのです。

 しかし、私たち国民がそうであってはなりません。旧民主党政権という恐怖の約三年間をもう一度望む莫迦はほぼいないのです。

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『外国人「物」扱い法改正案』に1件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    「5年経ったらお帰り下さい。」というのも酷い話ですね。
    低賃金労働、しかも、家族を同伴できない環境で働きたい外国人がいるでしょうか?

    永住可能な新在留資格「農業は対象にならず」
    https://www.yomiuri.co.jp/politics/20181105-OYT1T50073.html

    とはいえ、農業も盛んな地元では、大規模農業経営者などが既に多くの外国人を雇っているようです。
    外国人労働者の受け入れが本格化すれば、人口の1割が外国人になる日もそう遠くはないのかも知れません。

    ところで、「地方創生」の一環として、政府は東京や大阪など大都市に住む若者のUターンを促そうとしているようですが、都市部も地方以上に「少子高齢化」が進んでいるという、紛れもない現実がありますね。
    例えば、都市部のご老人の介護は、東南アジアの介護士さんに丸投げでしょうか?

    都市部も農村部もそれぞれ違った良さがあるのであって、いずれの地域に住む人々も共に笑顔で暮らせることこそが理想ではないでしょうか。

    >枝野代表「失敗した当事者ともう1度政権交代を」

    震災対応の拙さも原発事故も反省できない人々に、もう一度政権を任せるつもりはありません。