殺人鬼と教育者の「暴力」

皇紀2678年(平成30年)8月30日

 台湾の新北市土城区に本社があるというだけで中身は完全な中共の共産党企業と認識すべき鴻海精密工業(ホンハイ)が、技術の盗み獲りを終えた「残りカス」のシャープを放り投げて身内(ほかの共産党企業)に叩き売るかもしれないそうです。

 だからいわんこっちゃない……。

【体操】宮川紗江選手「納得いかない」 暴力で体操コーチに無期限登録抹消処分

体操の世界選手権(10~11月・ドーハ)女子代表候補の宮川紗江選手(18)が練習中に暴力を受けたもののパワハラではないとの認識を示し、速見佑斗コーチ(34)に対…

(産経ニュース)

 さて、表題の件。まず教育者とは、体操の速見佑斗コーチのことであり、一方の殺人鬼とは、昭和六十四年に東京都足立区綾瀬で女子高校生コンクリート詰め殺人事件を起こした犯人四人のうちの湊伸治元被告のことです。どうやら彼がまたも殺人未遂事件を起こして逮捕されたというのは本当でした。

 この事件は、平成元年最初の衝撃だったと申して過言ではありません。当時未成年だった四人は、いわゆる「永山基準」で死刑にも無期懲役にもならず、実はこれで四人のうち三人もが出所後に再び逮捕されたことになるのです。

 うち一人は詐欺事件ですが、神作譲(旧姓=小倉)元被告も湊容疑者も逮捕監禁致傷事件と殺人未遂事件を起こしたわけで、司法権力がどれほどの間違いを犯したか、どこにでも「死刑反対」といって現れる「人権」が口癖の活動家もしかりですが、彼らによく思い知らせなければなりません。

 私はたびたび、本能と理性のことをお話ししますが、本能に内包された理性でものを考えるのが人間であり、生きるためではない(本能ではない)殺生をするのは人間だけです。ということは、よほどこの理性というのは疑わしい代物なわけです。

 人を傷つけることを目的とした有形力の行使は、申すまでもなく暴力であり、人を育てることを目的とした有形力の行使は、暴力ではなく現在は大いに誤用されている体罰であり、誤用する莫迦の程度に合わせて申せば教育的指導とでも申したほうがよいでしょうか。

 報道権力も身勝手なもので、例えばシンクロナイズド・スイミングの井村雅代コーチのスパルタ指導を絶賛しながら、速見コーチのスパルタ指導について検証もせずに一斉に非難しました。

 日本体操協会の狙いは、まず「暴力があった」といえばそう報じられ、速見コーチを社会的に抹殺できると考えたのでしょう。指導を受けていた宮川紗江選手は、平手で叩かれたことと髪を引っ張られたことを認めていますが、怪しげな思惑を持った協会では、そうと気づいて一切証言を拒否したようです。

 体操競技は、一歩間違えれば仮にも半身不随になるような事故に発展しかねません。指導する教育者は、選手の気のゆるみをも見極め、厳しくいい聞かせないと生命にかかわるのです。となれば口先だけの指導では駄目で、手が出ることも足が出ることもあって当然でしょう。

 それを暴力と主張してはばからない者は、明らかに本能が退化して、無駄な殺生も平気でする理性の塊と化しています。大切な人を守りたいがあまり危険な瞬間にとっさに手が出る、ということも否定されねばならないのでしょうか。

 体操協会の塚原光男副会長・塚原千恵子女子強化本部長の夫妻は、本人たちもそうであるか或いは本能の退化してしまった多くの日本国民を利用して、自分たち(朝日生命体操クラブ)の利益のために邪魔な速見コーチを消すべく暴力騒動をでっちあげ、未成年の宮川選手を追い込みました。絶対に許せません。

 「少年」が「一人」しか殺していないからといってその手口が残虐極まりなかったにもかかわらず無期懲役にもしなかった最高裁判所第三小法廷(故・可部恒雄裁判長)の一方で、「少女」を利益の「対象物」にして平気で大人の事情に巻き込んだ塚原夫妻がいます。

 今回の二つの事件から是非とも皆さんにも「本能と体罰」について、真剣にお考えいただきたいのです。本能が退化し、体罰を否定するような国で、憲法も国防もまともな議論にはならないからです。

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『殺人鬼と教育者の「暴力」』に4件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    そういえば、シンクロ(アーティスティック何とか)の井村コーチは、「血尿」が出るまで頑張れと選手を叱咤するという話が、実にあっけらかんとメディアにおいても語られて来ました。
    それも「面白ネタ」みたいな扱いで。
    選手や元選手も、屈託なく、ニコニコと笑いながら話していたように思います。

    それはそうと、中国です。

    「旧日本軍」はともかくとして、日本文化を称賛したり、中国を卑下しただけで問題視されたり、安倍総理を支持しただけで10代の若者が警察にしょっ引かれる国ってやばくないですか?

    私など、安倍総理のことを「あまり好きではない」だの、「国土強靭化詐欺」だの、昭恵夫人のことを「脇が甘くあまり頭のよくない昭恵夫人」などとボロクソに貶してきましたが、当然捕まっていません(笑)

    ああ、自由って素晴らしい!

    旧日本軍のコスプレ撮影を禁止する条例案を南京市が制定へ 「大虐殺」への異論も禁止
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180829-00000592-san-cn
    >日本軍コスプレの愛好者や、日本文化を称賛するあまりに中国社会を卑下する中国人の出現は「精日(精神的日本人)」現象と呼ばれ、中国当局が批判を強めている。

    >「精日」現象をめぐっては今月16日、中国版ツイッター「微博」に「安倍(晋三)首相はおれのおやじだ」などと書き込んだ安徽省馬鞍山市の18歳男性が警察当局に拘束された。

  2. アンチレッド:

    >【体操】宮川紗江選手「納得いかない」 暴力で体操コーチに無期限登録抹消処分

    この問題のまず一番の疑問は、なぜ今なのかということです。
    顔が腫れるほどの暴力があったという話ですが、注目されている選手が、見た目で分かるほどの状態になったのなら、普通その時に大問題になると思います。
    なぜその時に問題にせず、今まで放置してたのか、と逆に協会側の責任が問われるべきでしょう。
    それが本当なら、その後にさらに暴力行為(まさに再犯)が行われる危険性があったはずですから。
    宮川選手の話だと、暴力行為は一年以上前のことらしいので、今になってこのような問題になるのは明らかに不自然ですね。

    >今回の二つの事件から是非とも皆さんにも「本能と体罰」について、真剣にお考えいただきたいのです。
     本能が退化し、体罰を否定するような国で、憲法も国防もまともな議論にはならないからです。

    これはあまりにも内容が深すぎて、話をまとめるのが難しかったんですが、文中にヒントがあって助かりました。
    >「少女」を利益の「対象物」にして
    これから、「人(生命)」と「物」の区別の問題なのではと思い至りました。

    確か、シナでは身内以外の人間は「物」としかみてないという話を見かけます。
    だから、他人・他民族に対して、信じられないような残虐行為が出来るのでしょう。

    自己の利益のために、「人(生命)」を「物」としか見ない人間と、
    お互いの利益のために、お互いを「人(生命)」として見る人間の違い、といったところでしょうか。

  3. やす:

    コンクリート詰め殺人事件の詳細は吐き気がするほど猟奇的だったのは有名ですよね
    殺意じゃなくて一人の人間を死ぬまで玩具にして捨てたという人間の所業かと思うほど残虐極まりなく、本来であれば処刑すべき人間を社会に野放しにした結果再び犯罪を犯して逮捕されたということは何も反省していないということでしょう
    こういう事件は滅多にあることではないかもしれませんが、人を道具にするという点では例えば移民型植民地政策だって外国人を道具にしようとしている点では同じであり、猟奇的な犯罪の芽はすぐ傍にあるということです
    全ての元凶は何度も言っている左傾化教育であり、勉強するほどに理性が肥大化して本能が退化し、欲望の奴隷となって他人を道具にするという悪循環を生み出し、そんな国民の写し鏡になっているのが現在の腐った政治家であり体操協会であり相撲協会であり様々な所に化け物が闊歩しているのが現実です
    本能に根ざした教育に戻していかないとますます二極化が進み、支那と同じ弱肉強食の世の中になってますます犯罪も増え、当然治安も悪くなります
    コンクリート詰め殺人事件のような猟奇的事件を特殊な事件として考えるのではなくて、狂った社会の警鐘として受け止め、化け物を生み出さないためにどうすればいいかを早くから考えないといけなかったのですが、残念ながら社会に野放しにされ、結果懲りずに犯罪を犯して逮捕されたということは再度の警告も同然です
    残念ながら生まれながらの悪はいるんです
    犯罪者を適正に裁かなかったこと このような犯罪を犯す人間を作り出す教育の見直しといったことから改めて改革していかないと、結局それが政治にまで影響し、日本が第二の支那になるだけです

  4. きよしこ:

    何度か申し上げたかもしれませんが、どんな凶悪な犯罪を行った人間にも「人権」は存在すると思います。詐欺を働いても人を殺しても、あるいは利益誘導のためにアスリートに異常な圧力をかけたとしても。
    では、人権とはいったい何でしょうか。それは「罪を犯した時に相応の裁きを受ける」ことだと断言します。
    人間という生き物はとても未熟で先生の御指摘通り、理性など何の頼りにもなりませんからどんなに「命の尊さ」を説こうが罰則を厳しくしようが飲酒運転も児童虐待も根絶することはできません。私もついカッとなって人には聞かせられないような暴言を吐いたり物を壁や床に投げつけたりもします。その時に強く叱り飛ばしてくれ、抱きしめてくれる人がいれば(三十路男の言うことではありませんが)どれほど救われるでしょう。何に罪もない女子高生を残虐極まる方法で殺した4匹の鬼畜も特に叱られたこともないまま裁判でも「君たちは悪くない」のお墨付きを与えられ野に放たれたわけで、顔も名前も割れていればこのご時世、さらに犯罪を重ねる以外に生きる術などありません。カネの匂いがすればどこにでもプラカードを持って現れ「#MeTooごっこ」に励むクズどもはあの凶悪事件の時に何をしたのでしょう?そして若干十八歳の女性があまりにも非道な圧力を受けている今、いったい何をしているのですか?応援する沖縄県知事候補者の名前もろくに記述できない福島瑞穂さん、アンタのことを言っているんだよ。