今国会の審議はホント酷い

皇紀2678年(平成30年)7月19日

 水道法の改定は見送られましたが、立憲民主党ら野党五党の十八連休に始まった今国会(通常国会と延長国会)の有り様について、まずはこちらから参りましょう。

参院6増の自民案採決は身勝手

参院政治倫理・選挙制度特別委員会は、今日11日、参院の「1票の格差」是正を巡って、定数を6増する自民党の公職選挙法改正案を採決し、賛成多数で可決しました。今日中に、参院本会議も通して衆院にまわし、今の国会での成立を目指しています。国会での身を切る改革として、定

(BLOGOS)

 あえて旧民主党の小宮山洋子元厚生労働相が書いた文章から読み解く「参議院議員定数六増問題」ですが、確かに非拘束名簿式の四増と拘束名簿式の特定枠は、現与党の自民党が編み出した手前勝手な奇策に見えます。

 しかし、こうなってしまった原因は、そもそも対日ヘイトスピーチ(左翼ぶるただの反日)一派が「一票の格差」騒動を起こし、あちこちで訴訟ビジネスに奔ったことであり、その結果として憲法裁判所なきわが国の裁判所裁判官たちがつぎつぎに違憲判決を下したため、司法権力との分立虚しく立法権力がただ屈し、議論に明け暮れました。

 格差是正の名の下に、これまでに島根県と鳥取県、徳島県と高知県がそれぞれ合区となる横暴が繰り広げられ、公職選挙法の改正は、まさに対日ヘイトと司法権力を黙らせるための数合わせが優先され、都市部より少ない国民の声をくみ取らない制度となったのです。これが少数意見の切り捨てという民主主義の正体であり、特にこれをお題目のように唱える対日ヘイトの野党らは、さぞやご満足のことでしょう。

 にもかかわらず彼らは、今回の公職選挙法改正案に反対しているのです。議員定数を減らす努力を必ず停滞させると分かり切っていた格差騒動を起こしながら、今さら反対も何もありません。小宮山元衆議院議員の駄文を読んでも、その莫迦さ加減はあまりに酷く、一方で筋の悪い議論に終始した今国会を象徴する改正案でした。

【主張】都の受動喫煙対策 「厳格化」の一歩としたい

他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案が参院厚生労働委員会で可決し、今国会で成立する見通しだ。改正法案は、飲食業界に配慮した自民党の抵…

(産経ニュース)

 もう一つが健康増進法の改正案です。受動喫煙の医学的見解が実は二分していることや、喫煙を肺癌の原因とは特定できない程度のデータしか実は世界のどこを探しても存在していないことなどは、既に述べてきましたが、この問題の本質はそこではありません。

 皆さんご存知のように当該法律は、まず第二条に「国民は、健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め、生涯にわたって、自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努めなければならない」などと書かれた恐るべき代物であり、私たち国民の生き方に関する自由を根底から剥奪する悪法です。

 これがまかり通ったのは、健康で長生きすることを「よいこと」とする考え方があり、また医療費の増大に対する厚労省の言い訳づくりがありました。

 第三十六条からは罰則もあり、しかしながらこれは国民の健康に関する情報を公務員や研究員、調査員、それを知り得た法人などが他に漏らした場合を想定したもので、今回の改正案は、いよいよ広く(とは申しても喫煙者と飲食店経営者や施設経営者らに限定されますが)国民に向けて罰則を設けています。これが大問題だというのです。

 ついに国民の生き方に罰則を設け、権力が管理し始める国になります。しかも東京都の小池百合子知事は、さらにこの上をいく弾圧条例を設けようとしているのです。もはや喫煙の是非の問題どころではなくなりました。

 こんなことをして、たばこの吸い殻のポイ捨てが見逃され放題になっている廃棄物処理と清掃に関する法律の運用は、現状のままなのでしょうか。あれほど国会議員がいて誰もこのことをいいません。

 なぜなら莫迦ばかりだからです。それを選んだ私たち国民も大莫迦なのです。

スポンサードリンク

『今国会の審議はホント酷い』に3件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    >「一票の格差」騒動を起こし、あちこちで訴訟ビジネスに奔った

    一歩間違えれば「人口の少ない地域の意見は聞かなくてもよい!」になってしまいます。
    一方で、人口の多い地域に住む人びとの意見が政治に反映されず、都市部の政治が左や右に偏ってしまう事も心配です。

    「タバコ」についてですが、西城秀樹さんのように、(恐らく)タバコの吸い過ぎが原因で、脳梗塞を何度も繰り返し、家族を残して比較的早くお亡くなりになるのも気の毒ですし、「受動喫煙」で肺癌になられた方々の、肉体的・精神的苦痛はいかばかりかと思いますが、個人が外でこっそり吸うぐらいは許してやりたい気もします。
    もっとも、私は「たばこの煙が臭くて嫌い」なので、見ず知らずの人が近くで吸っていると、癌云々はともかくとして「やめてくれ~」と思うことはあります。

    これも同じかもしれませんが、「猛暑!危険な暑さ!クーラーを切らないでください!」といったメディアの報道も、適切なのかどうなのか判断に苦しみます。
    私が異常体質なのかも知れませんが、そこまでではない、もしくは「例年通りの暑さ」という印象です。
    日本の夏は毎年暑いので、こまめな水分補給や、住む地域や、その人の生活スタイルや、体質に合わせた「暑さ対策」が必要であり、一斉に同じ温度でクーラーをガンガンかけたら、逆に、街全体が温まってしまわないか心配です。

  2. やす:

    何度でも言いますが、国民にとっての一番の健康法は政治家が国民の生命と財産を守るという基本に立ち返ることでまっとうな政治を行い、一刻も早くデフレ不況から脱却し、内需が潤うことで、国民が豊かに安全に幸せに暮らせるようにしてくれることです
    前にも言いましたが、煙草がどうたら酒がどうたらと健康を害する要因は有るかもしれませんが、せいぜい1~2割程度のもので、それを言うなら食品添加物の方が何億倍も体に悪いと思いますけどね
    食品を腐らせないためにある程度は必要になるのかもしれませんが、あまりにも多すぎて子供の時から添加物の味に慣れて育った戦後生まれの国民は多いですから、これから平均寿命は間違いなく下がってきます
    政治に対する極度のストレスと食品添加物の問題が健康の8~9割を占める問題のはずなのに、まったくそのことは無視です
    だいたい家庭の主婦が子供に言うようなことを政治に持ち込むなんて正気とは思えませんし、肝心なことを無視して健康がどうたら言われたって「余計なお世話」の一言で終わりです
    それも全ては売国政治家を当選させてきた国民全体の責任であり、国民が賢くならないと政治が機能しないのが議会制民主主義であり明治以降に作られた西洋型の政治システムです
    いつも思うのですが、人間にはそれぞれ役割があり、国民全体を政治に参加させるようなシステムはどう考えても無理があり、ほとんどの国民は自分の仕事や家庭を守ることで精一杯のはずで、そうした暮らしの中から感じることやなんかを吸い上げて政治に反映させていくのが政治家の役目のはずで、政治家だから特別というわけではなく多くの職業の一つであり、それができる人にやらせればいいだけであって、無理に選挙なんてやって無能な奴にやらせようとするから政治が機能しなくなるんです
    政治ができる人は一般的に言って優秀な人かもしれませんが、それも役割の一つであって物質価値観に毒されていると能力の違いに嫉妬してしまいますが、無理に背伸びしないで自分の役割を見極めて精一杯できることをやる事が一番大事な事であって、無能な奴に政治を任せた結果が今です
    議会制民主主義を維持していくためには日々の暮らしの中で賢くなる努力が求められます
    このシステムも多くの国民にとってストレスじゃないでしょうか

  3. 自警団ニート:

     自警団ニートの職業訓練を含めた教育機関は近代史に残る名作劇場の
    ようなものである。腐敗した国家のマインドコントロールは、こどもた
    ちの脳内の原始的な部位にまで根付いている。それが芽吹けてしまい、
    ニートたちが大発生したのである(家庭内や他人のレイプ被害が原因で
    もあるが)。原因は主に現在の社会にあり。しかし、疑い深い皆様は、
    「社会にあるだって具体案がなにもないな」と思うであろう。
     それについては謝罪したい。土下座もしたい。まだまだ熱意だけであ
    る。
     私の書き込みはスパムではない。選挙のようなもである。応援よろし
    ゅう。