大水害でも与野党は酒宴へ

皇紀2678年(平成30年)7月11日

 三日記事で取り上げたタイ(泰王国)チェン・ライ県のタム・ルアン洞窟に閉じ込められていたサッカー少年十二人とコーチ一人の全員が十日、無事に救出されたと聞いて安心しました。ただ救出活動の最中、潜水中に泰王国海軍の元特殊部隊員の男性が亡くなられたのは、本当に無念でした。

 一方のわが国では、平成三十年七月豪雨(西日本大水害)の影響が十日になっても止まらず、非常に強い勢力を保ったまま沖縄県宮古島や石垣島を台風八号が通過しました。

 昨日記事でもついぞ申しましたが、まさかこんなことになるとは思ってもおらず、大雨が上がり一夜明けたばかりの広島県安芸郡府中町の皆さんも、よもや晴れてから川が氾濫し始めるとは思いもよらなかったに違いありません。

 つくづく自然の力は、私たち現世個人なんぞの意思や心情、理性など遠く及ばないものだと痛感させられます。それでも「現世個人の理性を絶対のもの」とする傲慢な左翼思想こそが、災害を増幅させるのでしょう。

 そんな中、パチンコ一掃とバーターにしなかった「大阪維新の会と自民党の狂騒曲法案(いわゆる「IR法案」)」などひねり潰してしまえばよいのですが、その国土交通委員会審議をめぐって維新以外の野党議員たちが「災害対策を優先しなくていいんですか」などととぼける姿に怒りを禁じえません。

 と申しますのも、前出昨日記事でも取り上げましたように立憲民主党は、災害対応を開始した内閣に対して不信任決議案の提出を優先しようとしました。

 それに委員会日程というのは、事前に与野党で話し合って決めるもので、何が何でも開くべきでない、つまり公明党(創価学会)の国土交通相を災害対応の陣頭指揮に当たらせるべきだと考えるなら、徹底的に委員会開催に抵抗すればよかったのです。そうもせず開催してから文句をいうのは、単に私たち国民向けの醜悪なパフォーマンスに過ぎません。「IRを通そうとする与党が開きたがった」という言い訳は通用しないのです。

豪雨前の赤坂自民亭「慎んだ方がよかった」自民・森山氏:朝日新聞デジタル

 自民党の森山裕国会対策委員長は10日の記者会見で、記録的な大雨になる恐れがあると気象庁が発表した5日の夜、安倍晋三首相らが自民党議員の懇親会に出席したことについて「大雨や災害が予測される時は、できる…

(朝日新聞デジタル)

 また、赤坂議員宿舎(東京都港区)で五日の木曜日に開かれたとされる自民党の定例懇親会(通称「赤坂自民亭」)に対する批判は、確かにその通りでもあるのですが、水不足すら心配される関東地方の人びとがその時点で西日本の大水害を予見できたかというと、大雨が降り始めたところの西日本各地の人びとですらほぼ予想だにしていませんでした。本格的に「まずい」と感じたのは、翌日の六日金曜日です。

 よって立憲民主党も五日、辻元清美国会対策委員長(大阪十区)の「筆頭部下」に当たる手塚仁雄国対筆頭副委員長(東京五区)の「政治活動二十五周年感謝の集い」を予定通り憲政記念館(東京都千代田区)で開き、枝野幸男代表や蓮舫副代表らも駆けつけて宴席を開いています。

 東京都内の報道各社も、涼しい顔で彼らを批判できるでしょうか。都内の災害には大騒ぎをするくせに、いわば都民以外の圧倒的多数の国民にとって関係がないと申してしまえばそれまでのことにも大声を出しながら、地方の災害はどこか他人事です。

 象徴的だったのは東日本大震災発生時、日本テレビ系の情報番組「ミヤネ屋」が製作は讀賣テレビ(大阪市中央区)であるがゆえに、さかんに司会者が「大阪も揺れています」を繰り返し、東日本の様子を伝えるどころではなかったのと同じことを、東京キー局は日常的にやらかしています。

日本赤十字社 平成30年7月豪雨災害義援金

 これが現行憲法(占領憲法)に浸りきった私たちの情けない姿なのかもしれません。昨日も申しましたように占領憲法では被災地復興ができません。いずれにしても占領憲法信奉の政治家たちは、全く頼りにならないのです。私たちが共助の精神でもって被災された方がたを支援しましょう。

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『大水害でも与野党は酒宴へ』に3件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    最悪4か月かかると聞かされ重苦しい気分になりましたが、短期間での全員救出、タイの少年たちや関係者のみなさんのご苦労を労うとともに、喜びを共有したいと思います。

    例えば雨が止んだ後に川が溢れるなど、水害に慣れた地域の人々であっても、予想することは難しいことです。

    東日本大震災時、沿岸部に住む親せきが、のんびり構えて避難が遅れた(けど無事だった)ことがありましたが、この国では、災害に慣れているはずの人々でも、普段の経験からは予測もつかないことが起こります。

    「避難訓練だけやればよい」とか「護岸工事だけやれば安心だ」とか、どちらか一辺倒になるのではなく、日頃から「国土強靭化」と「避難訓練」は、常にセットで進めて行かなければならない課題だと、つくづく感じます。

    「共感能力」に欠けるといえば、これです。
    雨宮処凛氏が、過去にオウム真理教のテロに共感し、絶賛していたと江川紹子氏が暴露していました。
    恐ろしい事ですが、日本には「今の世の中に飽きたから、暇つぶしに、いっちょ革命でもやってみるか?カッコイイ!」という「お遊び革命家」のような人が一定数いるのかも知れませんね。

    江川紹子の「事件ウオッチ」第105回
    http://biz-journal.jp/2018/06/post_23659_3.html
    >地下鉄サリン事件が起きて3年後に、雨宮氏は「オウムへのシンパシー」を問われて、「ムチャクチャありますよ。サリン事件があったときなんか、入りたかった。『地下鉄サリン、万歳!』とか思いませんでしたか? 私はすごく、歓喜を叫びましたね。『やってくれたぞ!』って」と答えたという(ニュースサイト「TABLO」内の吉田豪氏による連載『ボクがこれをRTした理由』より)。今は、さすがに「地下鉄サリン、万歳」とは言わないだろうが、それでも捜査機関を出し抜き、社会を混乱させたオウムに、何かしらの「シンパシー」が残っているのではないか。

  2. きよしこ:

    初めてスマホの音声認識機能を使ってコメントします。 思いの外、正確に認識してくれるので助かります。 ラジオ番組にメッセージ送ったり Twitter でつぶやいたりするのも スマホのフリック入力よりだいぶ早くできます。

    水害発生前の 飲み会に関しては 与野党で どんぐりの背比べといったところですが、 非常に腹立たしく思うのは 被災地で今も救助を待っている人がいるにも関わらず ここぞとばかりに 政治家批判に利用しようとする 活動家とメディアです。災害発生前日の 準備や 発生後の対応は 救助活動が落ち着いてから 分析すれば良い話であって、 自分たちは邪魔しかしないくせに 偉そうにケチばかりつける連中こそ 今回の大水害で死ぬべきだったと思います。

    大変情けないことですが 占領基本法を 憲法と信じてやまない国会議員を 頼りにしている限り いくら私たちが努力を重ねても 全て徒労に終わります。 幸いなことに 私が愛聴しているラジオ番組にも 東日本大震災の時の恩返しがしたい といった趣旨の メッセージが数多く寄せられています。

    相次ぐ大規模自然災害が 自立することと備えることの大切さを 自覚するためのきっかけになることを願ってやみません。

  3. あき:

    今の、どの政党・政治家また地方知事なども腐りきっているんです。  
     保守?とか名乗って安倍自民を庇いまくる連中?!こんな連中保守でしょうか??もう、止めて欲しい! 既存政党・政治家じゃ駄目なんだ・このままなら日本はインフラから、糞移民激増で滅茶苦茶です。  B・B?とか言う人のブログですか見たら一生懸命安倍を庇ってどうだこうだ?他にも居るけど何なの??こういう人達は、保守でも何でも無い。 こんな人達につき合わされて、移民だらけ、しかも反日特亜だらけ(今でもですが!)にされるのは、まっぴらです。
     安倍はもう首相になって6年くらいだけど、こいつは何をやったのか?海外に膨大な日本人の税金をばら撒き(日本の企業に~とか言うのは通じません、一部限定ですから)、種子法を廃止し、水道民営化、健康保険ただ乗り放置、支那人他土地買い占め放置、カジノ(こんなもん不要!)法、糞屑移民激増、消費税増税、他でも増税数え切れない。 
    今回の水害で被害が有ったかどうかわからないけど、田舎で馬鹿みたいに設置してた太陽光パネル(山の斜面とかにも野放図に設置してあるけど)流されたりしたんでしょうか?あれも外資・韓国が噛んでる・せめて外資が入れない様にくらいできるでしょうが!
     フジがまた誤報・もう、こいつらは何を言っても無駄。 罰則、責任を取らせる。 これしか無い。  今選民ぶってる連中に、自浄作用は皆無どころか金に目が眩んだ馬鹿しかいない・もう、これで大地震でも来たらどうするのか?工作員は野放し、支那のスパイ容疑の日本人は見捨てているし! あんまり腹が立って変な文章になってしまった。