交渉するのかしないのか…

皇紀2677年(平成29年)10月9日

安倍首相:北朝鮮「年末から情勢緊迫」 見方示す – 毎日新聞

 安倍晋三首相は8日夜、インターネットテレビ局「AbemaTV」の番組に出演した。核・ミサイル開発を進める北朝鮮について「あらゆる手段で圧力を高めていくから、状況は緊迫していく。今年暮れから来年にかけて選挙をする状況ではなくなる」との見方を示した。

(毎日新聞)

 安倍晋三首相のいうような状況に、一体どの国がするのでしょうか。北朝鮮の相手はどこなのかということです。多くの人びとは、さだめし「米国」と答えるのでしょうが、実際に領土・領海の上を弾道弾にまたがれたのはわが国であり、国民を多数拉致したまま取り返せていないのもわが国です。

 朝鮮戦争休戦中とはいえ現下の韓国がいきなり北朝鮮を攻撃することはありません。延坪島を砲撃されても当時の李明博大統領ですら何もしなかったのに、北朝鮮工作員の大統領が大した決断などしませんし、できないのです。

 安倍首相が北朝鮮を「破壊者」と斬り捨てたのは、現行憲法(占領憲法)でなければ大きな意味を持ったはずですが、このままですと北朝鮮とは拉致事件被害者の奪還交渉ができません。

 今までもまともにできていなかったのですが、こうはっきりと「決裂」を宣言してしまいますと、解決への道を自ら封じたことになります。安倍首相は、それを承知の上であの発言をしたのでしょうか。

 占領憲法さえ片づいていれば、通常話し合いの次の段階を指揮官が示唆した場合、現場は踏み込む用意をします。事件被害者の居場所を特定し、奪還すべく突入するのです。

 しかし、占領憲法はそれを無条件に禁じており、ゆえに今までも北朝鮮に足元を見られ、わずか五人しか解決していないのですが、為政者が意味のない言葉を発するのはいただけません。「破壊者」と断じて対話を否定したなら、次を実践しなければならないのに、どうせそれができないのです。できないならいうな、と。

 わが国の問題は、自民党以外の代表や党首が安倍首相よりもっと酷い認識しか持ち合わせず、何もできないどころか、かえって悪化させかねないことです。米中両国で話がつき、北朝鮮を潰しにかかるとして、安倍首相以上の外交的存在感を出せる政治家がまるでいません。

 私たち国民は明日、天皇陛下の公示を賜る衆議院議員総選挙で、拉致事件の解決についても候補者やその政党に質していきましょう。

■10.29東京「第五回 救国の提言」■
 平成29年10月29日(日曜日) 東京都内で開催決定!
 詳細は、後日お知らせします。皆さんのご参集を心よりお待ち申し上げます。
 なお、大阪でも11月25日(土曜日)開催予定です。

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『交渉するのかしないのか…』に4件のコメント

  1. きよしこ:

    安倍首相に対してどうしても苦言を呈したくなるのは、時に感情が先行して大風呂敷というか過剰な表現をしてしまうことが多々あることです。「できないなら言うな」、「やったら謝るな」、「謝るくらいならやるな」ということです。これでは劇場型と称される小池知事を笑えません。むろん彼女の何ら中身のない絵空事で塗り固められた政策と公約は論外なのですが。

    ただ、
    >自民党以外の代表や党首が安倍首相よりもっと酷い認識しか持ち合わせず、何もできないどころか、かえって悪化させかねない
    のも紛れもない事実ですので、首相の「破壊者」発言を「むしろ日米が金政権を破壊する覚悟だ」と無理矢理にでも前向きに捉えて明日の公示と選挙当日を待とうと思います。

  2. 心配性:

    その昔、沖縄を支配する米軍関係者が、宣撫工作と同時に、沖縄と本土の「離間工作」をせっせと行い、沖縄の人々が日本に対する未練を断ち切るよう工作していた時代がありました。
    目的は「復帰」を妨害することあったと思います。

    たぶん、正確には「沖縄叩き」ではなくて、「沖縄タイムス叩き」が横行しているのだと思います。↓

    沖縄タイムス「沖縄を叩けば売れると、沖縄への無知や偏見に満ちた本や雑誌が横行している」
    http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/239caf59eda56acde508294fdeff9b81?fm=rss

    >朝鮮戦争休戦中とはいえ現下の韓国がいきなり北朝鮮を攻撃することはありません。延坪島を砲撃されても当時の李明博大統領ですら何もしなかったのに、北朝鮮工作員の大統領が大した決断などしませんし、できないのです。

    とはいえ、沖縄や首都圏に展開する米軍基地などが狙われる可能性も無いのだろうと思います。
    やったら、「米朝開戦」、即「北朝鮮終了」ですから。

    日韓を脅すぐらいは平気でやるでしょうが、直接「米軍」に喧嘩を売るような事は、今日日、何かの過激派か変人でもない限りはやらない、やれないと思います。

    アメリカも「グアムや米軍に向けてミサイルを飛ばしたら直ちに戦争だが、日本の上空をミサイルが通過するぐらいなら大目に見る」というメッセージを送っているかも知れませんね。

  3. 心配性:

    余談になりますが、「朝鮮半島絡み」で、こんな報道がありました。

    最近の流行りなのかも知れませんが、「ロシア沿海州」にこだわらずとも、「鳥居」や「千木」に酷似したものは、東南アジアや南アジアをはじめ、各地に沢山ありますよ。

    日本宣教論(49)朝鮮半島から由来の神道 後藤牧人
    http://www.christiantoday.co.jp/articles/24537/20171004/nihon-senkyo-ron-49.htm
    >この記事を紹介した後で、金氏は鳥居について述べているが、沿海州(シベリアの日本海沿岸地域)のツングース、ギリヤーク族などの習俗の中には、墓地の入り口に鳥居を置くものがある。それによると、島本氏は百済の歴史博物館を訪れたところ、鳥居と千木(ちぎ)を備えた建物であるのに驚いた。(千木は神社の屋根の上に部材が逆八の字に立ち上がっている物。神社建築の典型)

    「縄文人」は、様々な時期に、複数ルートで渡来した人々が混じり合う事で日本列島で生まれ、「日本語」は、縄文後・晩期~古墳時代頃にかけて、徐々に今につながる「日本語」になっていったのかも知れません。
    文化もしかりで、ルーツが複雑で、単純に「これが起源」と言い切れないものが非常に多いと感じます。

    「骨を読む」 手がかりはDNA
    http://globe.asahi.com/feature/110501/01_2.html
    >北海道の縄文人の6割を占める最大のグループは、関東では見られないものだった。このグループは、サハリンなど現在の極東ロシアの先住民に目立つ。2番目と3番目に多いグループも、カムチャツカ半島などの先住民に多い。東北の縄文人も北海道と似たグループ構成だった。

    >対照的に関東の縄文人のミトコンドリアDNAを見ると、東南アジアの島々や中央アジア、朝鮮半島に住む現代人の特徴があった。「北海道・東北と関東では違いが大きく、同じ縄文人とくくるのがためらわれるほどだ」と篠田は言う。

  4. 名無しの保守:

    南朝鮮人の誇大妄想が始まったね。他国の文化はウリのもの。そのほとんどが日本から大陸へ渡ったものなのに年代測定も出来ないのに希望記事かいて、この怪しい反日的な人物がここぞとばかり飛び付いたのだろう。とうとう神道まで文化侵略始めて来た、こんな民族が海隔てて隣にあるんだから我が国日本国の不幸はシナ朝鮮以外にないのである。