四島返還また「二段階論」

皇紀2676年(平成28年)10月11日

 大した話ではないと思っていましたが、どうも騒がしいので一言申しておきますと、大阪市中央区の寿司店「市場ずし難波店」(藤井食品)が大量の山葵を乗せた握り寿司を韓国人観光客に提供した問題は、確かにまず客ごとに希望を聞くべきでしたが、外国人観光客がとにかく山葵を欲するのは事実です。

 以前外務官僚からも、某国政府関係者が「訪日の土産に」と「大好きだ」という山葵を欲しがったそうで、慌てて持ち帰り用にチューブ入りの山葵を大量に買いに走ったと聞きました。しかも、それを全て持って帰ったそうです。

 平成二十年に観光庁が外食産業向けにまとめた外国人客への対応マニュアルにも、中共人に多めの山葵を提供するよう勧めた箇所があり、市場ずしさんがこれを読んだかは不明ながら、現場で累積された意識として、外国人観光客に対する善意だったのではないでしょうか。

 それを「山葵テロ」などと韓国人に対日攻撃されては、いつもながらの「反日ヘイトスピーチ」に乗っかり、とりわけ過剰ではないかと思います。

 しかしながら最近の韓国人には、辛い食べ物が苦手という若者も増えたそうで、本来の寿司の食べ方を知らしめるためにも、今後は中共人にも「山葵多め」を注意するぐらいであってほしいものです。

 http://www.jiji.com/jc/article?k=2016100900067&g……
 ▲時事通信:四島返還「2段階論」浮上=国後・択捉先送りも-政府

 さて、本来の北方領土とは、何度でも申しますが千島列島全島と南樺太のことを指します。六日記事の通り、これを基本姿勢とはしていない安倍晋三首相のもと、またぞろ「二島」という話が出てきました。

 皆さんも何度聞かされてきたでしょうか。「二段階論」など今に始まったことではありません。

 これは、完全に外務省ペースです。考えられる最善は、外務省に吐き出させるだけ吐き出させ、あとで官邸がひっくり返すというものですが、露政府もこれら報道に目を通している以上、吐き出しの過程で最悪の状態が作り上げられていきます。取り返しなどつきません。

 前述の大前提を基に、大東亜戦争の結果として日露和親条約のころ(四島)にまで戻すという確認を経て、段階的返還手続きを取るという解決策ならばともかく、その大前提がすっぽり欠落した政府のする講和交渉は、全く信用ならないのです。

 結局は、ウラジーミル・プーチン大統領の信用も得られないと思います。

 シベリア鉄道の延伸や北極海ガス田への参画といった日露双方にとって利の大きい共同事業も、これでは両国民の歓迎を得られません。

 目下米露関係が深刻なほど悪化している中、わが国の舵取り次第で世界秩序を動かすことも可能だというのに、どこまでも現行憲法(占領憲法)行政がつきまとい、せっかくの好機を逃しています。

スポンサードリンク

『四島返還また「二段階論」』に2件のコメント

  1. 日本女性:

    澄んだあご出しがおいしい讃岐うどん屋さんで、日本人か朝鮮人かを見分ける方法は簡単です。半島人は七味唐辛子を汁が真っ赤になるほど入れるからです。ほのかな七味の香り、風味なんて、わからない味音痴です。

  2. holly war:

    KGBは恐ろしい。

    ロシア人が人懐っこいのは、日本人を黄色い肌のお人よし(カモ)と見て安心しているからだ。
    中世モンゴル帝国に占領されて混血され、そのままで近代化せず今に至る。
    法は守らない。騙される方が悪い。有色人種を虐めるのは娯楽のようなもの。
    2島段階返還など約束しても守られるはずがない。
    カネと技術を盗まれ、日本企業のリストラ人員を極寒の地で強制労働させるだろう。
    国後水道・択捉水道を奪還せねば、日本列島の地政学的価値は失われる。
    最低でも4島返還のため、南樺太と千島列島を含めてハーグに提訴すると脅せば優位に立てる。

    NATOと米国がロシアを元敵として新冷戦時代に言及し、経済制裁で兵糧攻めしているのが
    日本政府にはわからないのか?
    日本政府は明治天皇の御聖断「ロシアは今後、未来永劫の宿敵」を忘れたのか?