芸能の劣化と国民の白痴化

皇紀2676年(平成28年)8月16日

 https://jmania.jp/201608/29160.html
 ▲ジャニーズ研究会:「ジャニーズというだけで媚びを売られてきた」、KinKi Kids堂本光一が日本のエンタメ界に異例の苦言

 ジャニーズ事務所所属のアイドルが言うな……そう言ってしまえばおしまいでしょうが、確かに堂本光一さんのおっしゃる通り「日本のもの作りの現場は今、コンプライアンスを意識しすぎるあまり窮屈になって」おり、ここからは私が申しますが、これが報道の勝手な「自粛」「萎縮」であり、それを安倍内閣のせいにしようと海外に向かって「日本は危険国家」などと叫び散らしている記者たちは、まさに私たちの平和を脅かすテロリストです。

 また光一さんはどうしたものか、わが国の芸能が事務所の力関係で動いたりする実力とはほぼ無関係な世界とも指摘しています。彼ほど「『ジャニーズ事務所のタレント』というだけで多くの人に媚びを売られてきた身として、よーく知っています」とぶちまけた人をかつて知りません。とても勇気のいることだったでしょう。十四日記事で取り上げたSMAPの解散に、同事務所の彼も気づいていたからこそだったかもしれません。

 さて以下、彼の考えとは関係なく私なりの意見を申します。

 特に占領統治期以降、わが国の国民を政治的に「白痴化」するべく各種芸能が用いられると言われてきたのは、大東亜戦争以前からわが国には、いわゆる「左翼」芸能がはびこってきたためで、それが占領統治の方針(日本国民の団結阻止など)によって再び世に放たれることが明白だったからです。

 例えば新藤兼人監督の半記録映画『さくら隊散る』を観ても容易に分かる通り、新劇の流れはほぼ左翼であり、占領統治期に入ってゆっくりと「反日」へ堕ちていきます。

 わが国の映画・演劇をこのような人たちで占拠していくわけで、やれ俳優座だ文学座だ劇団民藝だということでなければ一人前ではないような扱いもあり、それに嫌悪して退団していった役者もたくさんいました。そのような考え方が、今日の芸能事務所単位での「売り」に繋がっているのかもしれません。

 https://youtu.be/lcDTvZvKTdQ
 ▲YOUTUBE:おんな港町 八代亜紀

 それにしましてもつい先日、或るきっかけで八代亜紀さんに見入ってしまうことがあり、ことのほか『舟歌』や『雨の慕情』もいいのですが『おんな港町』の迫力に絶句してしまいました。

 上記動画は、昭和五十二年の日本放送協会(NHK)紅白歌合戦にて八代さんが初めて紅組のトリを務められた時のもので、司会のお声は恐らく佐良直美さんでしょうか、まるで映画女優のような八代さんが登場します。

 壇上の誰かが八代さんのマイクコードを誤って踏んでおり、中央まで出られないままそれでも臆することなく八代さんが唄い始め、気がふれるほどリハーサルをするNHKの技術は、リハ通りの動きにしか対応しきれないのか中央に何とか出てきた八代さんへのピントがボケてしまっているのです。

 この当時からNHKは駄目でした。番組の完成度云ぬんは、できないほうがおかしいほどリハを重ね倒した結果であり、昔から技術は決して高くありません。

 それはともかく八代さんの迫力と歌唱力、そして女の色気を改めて拝見するにつけ、どんどん日本の芸能が劣化しているのは確かです。それは、国民の白痴化より早かったかもしれません。

 事務所枠で役者やタレントをまず押さえ、ドラマを作っているようなテレビ局にもう新しいものは作れないのです。

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『芸能の劣化と国民の白痴化』に4件のコメント

  1. きよしこ:

    この堂本光一さんの発言をめぐり気になったのは、彼ほどのスターがエンタメ界への苦言を呈しながら、ほとんどのメディアがこの発言を「完全スルー」していることです。その事実だけでも、いかにテレビを中心とした日本のメディアが、タレントへの敬意ではなく事務所への「媚び」と「自分で勝手に作り上げた萎縮」でコンテンツを製作しているのかが、イヤというほどわかってきます。SMAPの解散はもちろん、先日先生がご指摘になった「ジャニー喜多川氏の神通力が消えてなくなる」ことも、特に超ロングランミュージカル『SHOCK』で若くして座長を長年務めてきた彼は本能的に理解していたに違いありません。

    あるサイトで見たのですが、今クールのドラマで、松島菜々子さんに対し日テレは大ヒットした『家政婦のミタ』の続編に200万のギャラを提示したのですが、それに対抗するかのようにフジがそれを上回る金額で『営業部長 吉良奈津子』の製作にこぎつけたようです。私はテレビドラマを一切見ないのですが、そうでなくても、こういう裏事情を耳にするとテレビ局や出演者に対して酷く興ざめしてしまうものです。

    大東亜戦争以前から左翼芸能が幅を利かせていたのは存じ上げませんでしたが、人間を白痴化させる3S(Screen,Sports,Sex)の全てをメディアが全て牛耳ってきたわけですから日本人が特に戦後、急速に莫迦になってしまったのは当然の流れかもしれません。

    それにしても八代さんの動画には朝からやられました。今時こんな(いい意味で)色気のある20代は世界中どこを探してもいないでしょう。なぜかバラエティ番組などで変な扱われ方をするのが腹立たしいのですが、ここ数年また改めて女性歌手として評価がグンと上がっているのは、やはり彼女が超一流である何よりの証拠です。とはいえ、ボクシングの元世界チャンプを平気で「おバカタレント」化するテレビ局もまだまだあるわけですから、日本の芸能界と国民の正常化は、視聴者がテレビに対して「NO」を突きつけることができるかにかかっていると思います。

  2. AD:

    というのか「天皇の政治利用」どころか「SMAPの政治利用」があるのだぁと驚いていますね。

    朝日とかで「SMAPが中国や韓国との民間交流に貢献していたのが、今後心配」とか。
    尖閣諸島にあんなに海警+民兵漁船が来ていようが「日中友好」、「日韓友好」とは。

  3. matu:

    八代亜紀さん、いいですね・・。美しい。。
    何回も何曲も聞いてしまいました。(^^)
    学校卒業後バスガイドになったのは、「人前で話すことが苦手だったから」
    と語っておられたのを思い出します。
    得意だからする じゃなくて
    苦手だからする でも良いのですよね人生は。

  4. 心配性:

    そろそろ本気でカタール製品(難しいですが)とアルジャージラをボイコットしようかと思います。

    先だって紹介した英国のメディアですが、その文章を書いたと思しき記者が、アルジャジーラに出演し、軍国主義者で改憲派の安倍晋三VS護憲平和主義者の天皇 という「個人の思い込み」を展開したようです。

    アルジャジーラの天皇特集番組にツイートで参加http://blog.livedoor.jp/catnewsagency/archives/9508240.html

    私も、何年も前からアルジャジーラの英語報道の日本特集には不満を持っており、『環球時報』並に大嫌いでした。
    出演する人物は、決まって、欧米の反日活動家や、欧米の陰謀論者や、日本のプロ市民(例えばシールズなど)や、中国人や韓国人の学者ばかりで、皆一斉に「日本の右傾化が~」「右翼が~」「性奴隷が~」とそればかりだからです。
    また、「日本の街頭インタビュー」と称するものも、どことなく「やらせ」や「しこみ」臭が漂う胡散臭いものばかりで、インタビューを受ける日本人のセリフも棒読みだったり、表情も不自然で気持ち悪いのです。

    「改憲問題」を論ずるならば、憲法や皇室典範の専門家、或は宮内庁関係者や政府関係者を呼べばいいのですが、なぜか「性奴隷」を連呼し、旧日本軍を「ボコハラム」呼ばわりするアメリカの教授だったり、「日本会議は日本全土を支配している!」「天皇と安倍はバトルを繰り広げているのだ!」と陰謀論を英語でまき散らす在日欧米人記者とか、主にそういう人しかお声がかからない。
    バランスに配慮するならば、日本の歴史や文化に詳しく「古文書」も読みこなすロバート・キャンベル氏や、保守派のケント・ギルバート氏等も混ぜたらよいと思うのですが、「ギャラ」の問題でしょうか?