日韓合意 韓国二つの反応

皇紀2676年(平成28年)2月6日

 http://www.sankei.com/world/news/160205/wor160205……
 ▲産經新聞:韓国の元慰安婦16人が合意に肯定的 岸田外相の発言など理由に
 http://www.sankei.com/premium/news/160205/prm160205……
 ▲産經新聞:慰安婦日韓合意、私は総理に「反対」を伝えた 作家、国家戦略アナリスト・青山繁晴

 昨年十二月二十八日の日韓外相会談前から申し上げてきた通り、いわゆる「韓国人慰安婦」を巡る日韓合意後の韓国の展開にこそ安倍晋三首相の或る狙いがありました。それが「どうせ韓国政府は国内をまとめられないだろう」「それでいて二度とこの問題を蒸し返せない」と。

 共同通信社配信記事(上段産經新聞社配信記事)にある「元慰安婦の生活支援をしている二つの市民団体」というのが、韓国政府を悶絶地獄へ突き落とす圧力団体のことであり、それに属さない「自称・元慰安婦」は、ほぼ日韓合意におとなしく従うといいます。

 その上で、独立総合研究所の青山繁晴氏の発言(下段産經記事)に注目してください。奇しくも青山氏は元共同記者ですが、安倍首相官邸主導の合意に於ける「日本政府は責任を痛感している」「軍の関与の下」という表現は、おのおの「日韓関係がこじれていた責任」「当時の売春婦の健康や安全を軍が関与して守った」という意味です。

 合意を報じる海外報道の解説に、無知からくる「韓国圧力団体からの伝聞」が掲載されたのは今後の課題として、わが国の報道はまたも、今回の合意を歪めて報じています。朝日新聞社のみならず、この問題を取り上げて日本及び日本国民を二度もレイプしたようなものではありませんか。

 青山氏が合意前に安倍首相へ反対の意を伝えた想いは、私も正しいと思います。韓国・済州新聞社の調査などにより、もし軍が強制連行したならば「島の人たちは大騒ぎしたはずだが、どこからも聞いたことがない」と判明しています。

 青山氏の指摘通り慰安婦問題の創出は、連合国が大東亜戦争の悪を日本人に叩き込むべく韓国人を恥の道具にしているのです。これほど韓国人を莫迦にした話はありません。

 しかし安倍首相は、決して(青山氏の言う)天命に反していないのです。先述の「今後の課題」として一日記事で取り上げたように、政府は初の取り組みに乗り出しました。

 もう一度申しますが、軍の強制性を国際舞台で政府が公式に否定できるようになったのは、日韓合意があったからです。私は安倍首相の支持者ではありませんから公平に申しているつもりですが、青山氏と何度も会談してきた安倍首相は、最も青山氏にこの点を理解してほしいと願っているでしょう。

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『日韓合意 韓国二つの反応』に2件のコメント

  1. きよしこ:

    >慰安婦問題の創出は、連合国が大東亜戦争の悪を日本人に叩き込むべく韓国人を恥の道具にしているのです。これほど韓国人を莫迦にした話はありません。

    私も含め、このことを理解している人が日韓双方にどれほど存在しているのかという話です。
    単なる「嫌韓」で慰安婦問題を語ろうとする者には決してこのことが理解できないのでしょうし、
    韓国同様、日本国内の世論における「完全な解決」など期待する方が無理と言えます。
    慰安婦問題を、お互いを攻撃するための材料にしか利用できない両国を、中共そして連合国は
    ほくそ笑んで見ているに違いありません。

  2. 心配性:

    >韓国政府を悶絶地獄へ突き落とす圧力団体

    国内外のジャーナリストたちが、挺対協を全く批判できないのが異常です。

    近年やっと、日本のリベラルたちは、中国や北朝鮮の人権問題を批判できるようになりましたが、挺対協については全く批判ができないようです。

    やや右寄りと思われる日本のジャーナリストも、韓国の慰安婦支援団体のプロパガンダを批判する人々に対して、「レイシスト」「ヘイト」「ネトウヨ」のレッテルを貼り、自分はその様な「歴史修正主義者」の仲間ではないと、必死に“人権派”アピールをしています。
    そういえば、そういう人物が孤独な戦いを続けている朴裕河教授を応援する姿を見た事がありません。