オーストラリアが寝返る?

皇紀2675年(平成27年)9月20日

 東洋大学総長の塩川正十郎元財務相が十九日、九十三歳で亡くなられました。衷心よりお悔やみを申し上げます。葬儀・告別式は二十四日正午より公益社千里会館。

 http://www.businessnewsline.com/news/201509180342220000.html
 ▲BusinessNewsline:オーストラリア政府、次期主力潜水艦購入で国内生産の条件を提示・日本政府の提案は脱落

 豪州のトニー・アボット前首相を閣内から退陣に追い込んだマルコム・ターンブル前通信相が十五日、新しい首相になり、二十一日に新内閣を発足させます。

 アボット前首相は安倍晋三首相を相手に日豪関係を劇的に修復した立役者でしたが、ターンブル新首相はケヴィン・ラッド元首相と同様、或いはそれ以上の「屈中」路線をとる可能性を否定できない要注意人物です。

 と申しますのも、豪州で現在進められている全国ブロードバンド網(NBN)整備計画について、司法・治安当局の反対意見を無視して中共共産党人民解放軍系の華為技術(ファーウェイ)などを参入させることに前向きとされており、現地報道ではターンブル新首相の長男の義父が中共共産党員ではないかとの情報があります。

 これに対し、ターンブル新首相が「(義父は)江沢民元国家主席と親しかったようだ」とまでは認めており、今回の(同じ自由党でも)大きな政権交代で豪州に何が起きるか分からなくなりました。わが国でもかつて日本新党や日本社会党、民主党から首相を出して他国から不安がられたのがよく分かります。

 よって、豪州がアボット政権下から国内製造にこだわってきた次期主力潜水艦購入計画で、わが国の提案が(実は政権交代に関係なく予想された通り)選に漏れたことは、政権交代を前にして決して悲報とは申せません。私たちの国は、仏国や独国ほど軍事機密の保持にも軍備の輸出にも全く慣れていないからです。

 しかし、ターンブル新政権による「日本外し」「中共贔屓」は、これ以外のわが国にとって外されると痛い分野で始まるかもしれません。日本企業は本当に要注意です。

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『オーストラリアが寝返る?』に6件のコメント

  1. 【新安保法制に期待するもの】:

    安保関連法案成立で日本が北朝鮮や中国に対して積極的な軍事行動を執ることは有り得ず、憲法を読み違えた安直な平和主義者らこそ日本の将来を暗くする!→ http://chronos.blog.jp

  2. ゆき:

    ニュースウィークによると米国がボーイングの最終工程を中国にさせるらしい。日本の列車は正確かつ安全であるが、大抵の国は遅れが当然で気にかけない。ガラパゴスとまでは言えないが日本こそ特殊だと先日の報道番組でいっていた。苦戦するはずだ。。家電でいろんな、それこそ新興国にとっては余分な性能をつけることに夢中になる日本の悪しき所が露呈している。
    また、米国と金を出して合弁を計ることにより、中国は米国の高速列車を受注する見込みと言う。いい加減な国とわかっていても飴とムチの使い分けはうまい。中韓に飛行機の最終工程をもっていかれたら、お仕舞と言っていた経済界。自国生産の飛行機はまだ飛ばない。西と東の電鉄会社のギャップ、国内のおらが村の物語に狂喜する国民性、世界の中心に出て周りを眺める国民でなく、ドングリの背比べの自国しか見えない日本人のままでは勝つ見込みはないと思う。だから山中博士も米国で勘を取り戻しにゆくという。

  3. 森 彌寿美:

    これは、悲報でなく朗報でしょう。輸出契約を結ぶ際に懸念されていた事が、それ以前に露呈した訳ですから。オーストラリア経由で中国に情報漏洩しなくて良かった。政権が変わる度にあっちフラフラこっちフラフラする事が判明しましたね。

  4. スレチ、失礼致します。m(__)m:

    (拡散希望)日本人の皆様への手紙『どうして日本に借金とりが来ないのかご存知ですか?(拡散希望)

    よく、テレビやラジオで
    「日本は国の借金がたくさんある」って言いますよね?

    じゃあ、どうしてギリシャみたいに、
    借金取りが日本政府に押し寄せたりしないのでしょうか?
    不思議に思ったことはありませんか?

    今回は、その答えを示すために
    PDFファイルを作りました。

    PDFがこちら。

    日本人の皆様への手紙
    『どうして日本に借金とりが来ないのかご存知ですか?』
    https://www.dropbox.com/s/2fpob306i7xl07b/dousite_0100.pdf?dl=0

    読むだけで、国の借金の怖さが
    全部消え去る面白い内容ですので
    是非お試しください

    m(__)m

    さらに詳しく知りたいという方は、下記のurl先のブログ記事を、どうぞ、御参照下さい。

    m(__)m

    ↓ ↓ ↓

    MGRブログさんの「経済基礎シリーズ」です。
    http://mgr-blog.jugem.jp/?eid=490

  5. ゆき:

    23日のニュースで中国はボーイング737を大量に注文する見返りに、中国にボーイングを制作する工場を建てるもよう。高い付加価値のある物に切り替えつつある。原発建設も英国に融資する条件で契約が結ばれようとしている。90年代三菱重工は南京などで原発のプロジェクトで技術指導を行っていた。地方共産幹部の名刺が山程社員だった親族のアルバムにはさんであったのを思い出す。金と引き換えにこういったビジネスを中国が強引にそれも西側中心国で進めていくことを許容する米国と南シナ海に警戒心を持つ米国とは同じ国なのか。私は中韓日本は米国にしてみれば、物づくりの手足にすぎないと思う。
    ロシアは好かれる国ではないが、日本は米国を振り切って、解決しなければならない仕事をした方がいいだろう。

  6. ゆき:

    東芝の凋落は、不良債権とも言われる原発企業米ウエスチングハウスの買収が原因だとされている。
    長らくこの企業は三菱重工と手を取り合ってきた。70年代に西日本から撤退したのを私は親族から就職活動をしていた際知り、残念に思った記憶がある。日立東芝三菱重工は重工業分野で力を対等に持ってきた。しかし、いずれもがたかだである。引用して安易に書く人もいるが、私は日本のテレビ新聞週刊誌で言われていることが十分に信頼できることなのかどうかわからない。しかし原発企業仏社アレバも倒れ、北風が吹きすさぶのは現状を見ればわかる。中国の産業に関して書く能力がないのかつくづく日本のメディアは無能だと思う。日本語だけしか見ない人には今の国際情勢はつかめないと思う。急に原発で中国が能力を伸ばしてきたわけではない。あなどってはいけないのだ。この国は。ウエスチング社はどうしようもない不良債権として東芝にのしかかっているのは確かだ。