総統閣下がお怒りです

皇紀2675年(平成27年)5月17日

 https://www.youtube.com/watch?v=BaWRlz5J8Oc
 ▲YOUTUBE:総統閣下が都構想の失敗でお怒りのようです

 独映画『ヒトラー~最期の十二日間』(原題=Der Untergang)のワンシーンに勝手な字幕をつける「総統閣下がお怒りシリーズ」は、もともとの映画もよくできていましたが、題材によってはとても独創的で見事なものが多いです。某省庁の或る方に教えてもらって見たぐらいですから、霞が関にもファンはいます。

 https://www.youtube.com/watch?v=XYDxJQmLnS8
 ▲YOUTUBE:「安倍首相は賛成」大阪都構想・大阪自民の不都合な真実

 さて、昨日記事についたコメントに「これでも安倍晋三首相は都構想に賛成していないと言えるのか」とありましたが、これら一連の過去の安倍・菅両発言を踏まえて昨日のことを申しているのは当たり前でしょう。

 これらの発言があったからこそ一部(特に自民党)が混乱し「首相官邸は都構想を実行に移すのでは」という憶測が飛んだのです。分かった上で「そうは言っていないと言われた」ことを皆さんにお伝えしました。

 https://www.youtube.com/watch?v=xXKOqnfvXBI
 ▲YOUTUBE:「大阪都構想反対 街頭演説会 天神橋筋商店街」 西田昌司 街頭活動

 安倍首相も菅義偉官房長官も、何度も「二重行政の解消と住民自治の拡大という基本的な方向性」に理解を示してきたのであって、自民党としてもこの通りです。橋下徹市長・松井一郎府知事への全面支持を打ち出して現行都構想の内容の詳細に言及したことは一度もありません。本音では興味がないのでしょう。

 第二次安倍内閣発足前に成立した大都市地域における特別区の設置に関する法律の活用についても、今回の住民投票の結果次第です。何度も申しますように、維新との連携の余地を残すための政治的駆け引きに過ぎません。

 それが全てです。地方公務員による法で禁じられているはずの政治活動が横行してきた問題に安倍首相が沈黙して認めるわけがなく、要するに安倍自民党の手による「地方のムダに対するメス」の入れ方を巡り、橋下都構想はいいカモになっています。しかし、協定書の中身がなさ過ぎて構想自体は使い物になりません。

 だから「騙されるな」と申しているのです。一度壊してしまうと元に戻すのは大変ですよ、と。橋下市長には一月二十五日記事で申したような大仕事があります。安倍首相が反対を言わないのは、地方軽視と見られたくないイメージ戦略の上、改憲とこの大仕事のためなのです。

スポンサードリンク

Comments are closed.