実は外交的チャンスが豊富

皇紀2674年(平成26年)6月1日

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140531/plc140531……
 ▲産經新聞:首相の靖国参拝発言で会場に賛同の拍手 アジア安保会議
 http://www.yomiuri.co.jp/world/20140531-OYT1T50125.html
 ▲讀賣新聞:中国軍幹部、米国防長官との会談で演説を批判

 シンガポールで開かれた亜州安全保障会議(ザ・シャングリ・ラ対話)に出席した安倍晋三首相は五月三十日、欧州歴訪と同様の外交戦略で、まず自らにかけられてきた「好戦的な歴史修正主義者」という疑いを晴らしています。

 そこに冷水を浴びせようと質問に立ったのは、産經新聞社配信記事では単に「出席者の中国人男性(※原文まま)」となっていますが、中共共産党人民解放軍の関係者でした。

 何度も申しますが、靖國神社の現状は、時の体制側による御霊の選別がなされ、すべての戦没者を合祀していませんが、のちに至る為政者の中に参拝を拒否、または否定した者がいたことは、私たち国民に向かって「何らかの政府の施策によって失われる国民の生命を必ずしも重いものとは扱わない」と言い放ったも同然です。これは基本的人権の軽視以外の何ものでもありません。

 靖國神社参拝を批判的に質問した共産党軍関係者に対し、安倍首相の返答はほぼ見事なものであり、他の出席者から特に拍手が沸き起こったのは当然です。(中韓を除く)国防に携わる人たちの共感を得られないはずがありませんでした。

 目下靖國神社では、韓国語を表記するためのハングルで「犬畜生」などと書かれた落書きが見つかっており、警視庁が器物損壊容疑で調べを始めています。極めて不愉快な犯罪です。

 そして、米国のチャック・ヘーゲル国防長官を不快にさせたのは、共産党軍の王冠中副総参謀長の発言でした。「ヘーゲル長官の演説は覇権主義をにおわせていた」とか「われわれは領土・領海に関し、長年にわたり自らもめ事を起こしたことはない」といったような妄言の類いも、彼らはわざと吐いています。

 このように言っていれば、いつか自分たちの覇権主義や侵略行為がそう呼ばれるものではなくなる、という考え方です。すべて他国が悪い、と。しかし、これが世界で通用するはずもありません。

 安倍首相は、大きなチャンスを目の前にしています。積極的平和主義という言葉を行動に移すべく必要なことは何か、話し合う相手を間違えないでもらいたいものです。

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