彼らにとって、中共は善良

皇紀2674年(平成26年)5月4日

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140502/plc140502……
 ▲産經新聞:「憲法9条で中韓と貿易拡大を」 秋田のJC行事で社民県連幹部
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140503/plc140503……
 ▲産經新聞:「ソ連崩壊で役割失った自衛隊が沖縄にいることが不正義」 琉球新報論説委員が講演

 五月三日は、「ゴミの日」ではありませんでしたか?
 私はここ数年、この日を祝日とも思っていませんし、普段どおりに仕事をしています。何やら浮かれた人たちを見かけますと、うらやましいくらいです。

 浮かれすぎて口が滑ったか、或いは日頃からの無知蒙昧をさらけ出してしまった人たちの発言は、以下の通り。

 社民党秋田県連の石田寛常任幹事(元県議会議員) 「日本の貿易収支が赤字になっているのは中国(※)や韓国にちょっかいを出しているからだ。憲法九条を掲げて軍備を縮小し、握手して商品を買ってもらうのが一番いい」

 琉球新報の松元剛論説委員 「安倍政権は中国(※)と戦争できれば国防軍ができ、長期政権に導いてくれると考えている」「冷戦が終わり仮想敵だったソ連はなくなった。自衛隊は存在意義を見いだすため、次の敵として北朝鮮や中国(※)が喧伝されているが、もはや役割を失った自衛隊・海兵隊が沖縄にいること自体が不正義だ」 (※注=中共のこと)

 それそれが自由な立場で発言するのは当然の権利であり、これほど許されているうちは日本もよい国ですが、間違いは正しておかなければなりません。

 わが国の貿易収支が赤字で、安倍政権発足後も輸出額が伸びないのは、何度も申しますが、ユーロ圏経済の回復が予想よりはるかに遅れていることと、中共経済自身が停滞し始めたからです。韓国とはそもそも輸出品目でほとんど競争関係にあり、むしろわが国側が相手に勝たなければ、社員・従業員の賃金が上がったり雇用が増えたりもしません。

 また、現法制下で安倍晋三首相が他国との戦争を自ら決断することなど不可能であり、私を含めて恐らく多くの国民が不用意な戦争を望んでいないため、仮に一方的な開戦となれば、その時点で安倍政権はおしまいです。

 琉球新報社の論説委員が旧ソビエト連邦を「仮想敵」と認め、在日米軍の存在意義を語ったのは何かの間違いだと思いますが、この方には、中共が南支那海域でヴェト・ナムやフィリピンに、そして尖閣諸島に対して繰り返している侵略的発言と実際の行動が目に入らないのでしょうか。

 冷戦時代にまして沖縄の脅威が拡大したのは、多国籍企業や投資家たちが中共の経済成長に利用価値を見いだし、結果として共産党人民解放軍の成長を促してしまったからで、特に米国は彼らの後押しを受けて対中政策を見誤った(と申すより、なりゆきに任せたらこうなった)のです。

 現下は、首相が開戦を決断する間もなく中共の術策にはめられる時代になっています。漁民に扮した軍人・軍属に尖閣へ乗り込まれても、海上保安庁に対処させるしかないわが国の法の欠陥に言及しない程度の「憲法意識」で、何かの日の催しに興じたなどありえない!

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『彼らにとって、中共は善良』に1件のコメント

  1. ゆき:

    シルクロード経済圏というのは、旧ソ連のタンが語尾に付く中央アジアの国々。以前ラーメンから衣類に至るまで中国が新疆ウィグルを拠点にこれらの国々に輸出攻勢をかけていた。天然資源は略奪している。漢族の移住も対等くらいに増えている。ウィグルはもはや手放せない。しかし、今当地ではイスラム教の弾圧や若い女性を沿海部に移住させたりと民族浄化のような非人道的な政策が続けられている。一度大阪でラビアさんに質問して実際若い女性が成人後拉致のような形で移住させられるのを耳にした。おとなしいチベット人は自殺により抗議するが、ウィグル人は自爆に走る。こんな国と経済だけでつながっていればいいなんて国は、許されないのではないか。戦前の日本が糾弾されるが、今進んでいる中国での非人道的な行いをテロ対策などという共産党の弁を信じる国があるものなのか。何が起きても、
    共産、社民など左寄りの人間から中国の非難を聞いたことがない。沖縄だって中国の一部になれば、ウィグルと同じ運命だろう。中国のどこが善良なんだろうか。