沈没船から逃げる鼠たち

皇紀2672年(平成24年)11月16日

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121114/……
 ▲産經新聞:年内解散なら選挙無効も 横路衆院議長が異例文書「憲法上の義務ではない」

 ならば貴様は絶対に立候補するな--北海道一区選出の横路孝弘衆議院議長が占領憲法(日本国憲法)第十四条を盾に振りかざされてきたいわゆる「一票の格差」運動を取り上げ、このまま年内に衆議院を解散するなら選挙無効判決もあり得るなどと警告する文書を、議院運営委員会の委員たちに配布していたことが分かりました。

 そもそも占領憲法第十四条は不用に列挙された「差別禁止事項」を巡って議論があり、わが国本来の憲法(大日本帝國憲法)第十九条で規定された「日本臣民は(中略)均しく文武官に任じられ、その他の公務に就くことができる」とする簡潔な「法の下の平等」ではない「『人権』の『特権』化」の原因とも言われています。

 人口による選挙区の区割りをする限り「一人一票」は絶対に実現しません。どの国においてもです。ただし、蘭国(オランダ)などのように全国一区の比例代表制にすれば解決するでしょう。

 しかし、あくまで占領憲法下で成立した法や制度に対して現世個人主義を絶対のものとするあまり「無効」を口にできる政治家たちが、揃いも揃って占領憲法そのものの「無効」に気づかないとは、最も根本的な法の支配を何だとお考えなのでしょうか。

 わずか数ヶ月前に野田佳彦首相の続投を決めた所属議員たちが続々と民主党から逃げ出し、挙げ句には社民党から阿部知子政審会長までもが離党するという異常事態に、もはや私は失笑するしかありません。

 豪華客船を舞台にした映画『タイタニック』で、氷山に衝突して沈むかけた船内をネズミたちが走り、それを「こいつらの行くほうに行けば助かる」と人々が追いかけていく場面がありましたが、結局彼らは助かりませんでした。

 タイタニック号から脱出しようと懸命だった乗客たちには何の罪もありませんが、自らの責任を逃れて保身に奔り多くを平気で裏切ったような立候補者を、たとえ「自民党」やら「日本維新の会」やらの看板が着いても当選させてはなりません。私たちはよく見てよく考えて投票しましょう。これは「一票の格差」以前の問題なのです。

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