日本海海底資源調査に疑問

皇紀2672年(平成24年)11月2日

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012102900743
 ▲時事通信:日本海にメタンハイドレート=オホーツク海でも、埋蔵量不明-明大など

 明治大学と北見工業大学、東京大学は先月二十九日、主に日本海の排他的経済水域内で調査を行った結果、メタンハイドレートを海底から回収することに成功したと発表しました。

 しかし、ここでも以前取り上げたように、青山繁晴氏が社長を務める独立総合研究所が先行調査してすでに大量のメタンハイドレートが噴出していることを発見しています。

 私はこの問題について、青山氏と同様「日本は資源がない(乏しい)国」という思い込みをやめるよう随分前から訴えてきました。私たちがその意識を変えない限り変えられない政治というものがあり、特に医療問題や憲法問題がその好例です。

 意識を変えられない、或いは変えるのがいやだから事実や理論のほうを捻じ曲げるというのは、まるで中共や韓国の対日歴史認識の歪曲または捏造と同種の類いであり、決して許されません。

 今さら大々的に発表し、ご丁寧にも「埋蔵量は未知」「採掘方法も未定」とつけ加えるのは、いかにも「日本人はまだまだ資源のない国の住人と心得よ」とでも言っているかのようです。採掘技術はわが国の建設業界が開発しており、他国で実践されることになっており、韓国は日本海海底で米国資本の力を借り採掘すると昨年七月に表明しています。

 これは明らかにわが国政府の不作為です。しかもそのせいで著しく国民益を損ねます。私たちは経済産業省と首相官邸に意見しなければならず、決して諦めてはなりません。

 少し前に秋田県内で頁岩瓦斯(シェールガス)の採掘に微量ながら成功したという報を私は取り上げませんでした。これは水圧破砕などの問題が浮上しているためで、資源政策は常に慎重に調査すべきと考えますが、メタンハイドレートのもつ可能性は極めて大きいのです。

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『日本海海底資源調査に疑問』に3件のコメント

  1. ニック:

    強力な軍事力がなければ資源など持っていないに等しいと思います。
    尖閣がそれを証明しています。

  2. toichin:

    その通りだと思います。

    脱原発を主張する人々はもとより、ベストミックスを口にする評論家までが、何故か(また石炭を利用せよなどと言うくせに)すぐにも利用できるメタンハイドレートに関してダンマリを決め込む。

    オーランチオキトリウムについてもそうですが、現在のエネルギーの供給構造を大幅に変えてしまいかねない新しい資源は、それが有望であるからこそ黙殺し、他の既得権益に対して影響力の少ない自然エネルギーとやらをあれこれと持ち出してくるのではないか?と考えざるを得ません。

  3. ノッポ:

    今週の水曜アンカ-で青山氏がこの件をとりあげていましたね。
    太平洋側でかなりの額を注ぎ込んで調査しているようだが、日本海側の方が多いのに正直に言えないなんて、国民をバカにしている。現在高い価格の石油を購入していてメタンハイドレートが採掘可能になることで、石油利権に支障が出るということもあるらしい。
    今年の夏頃、自民党新藤議員が青山氏と一緒に船に乗っています。自民が政権を取れば推進してくれるのではないかと思うのは思い過ごしでしょうか?。