28年の封印が解かれた!

皇紀2671年(平成23年)10月16日

 http://www.cyzo.com/2011/10/post_8725.html
 ▲日刊サイゾー:戸塚宏校長が唱える”体罰の必要性”28年の封印を解いた『スパルタの海』
 http://www.cinematoday.jp/page/N0035854
 ▲シネマトゥデイ:戸塚ヨットスクール校長・戸塚宏!71歳にして教育への情熱は衰えず!「今の若い男を見ると国がつぶれてしまうと感じる」

 映画『伊豆の踊り子』などで知られる西河克己監督が演出を手掛け、伊東四朗さんが主演した『スパルタの海』は、昭和58年9月の全国公開(配給=東宝東和)を目指した戸塚ヨットスクールの物語ですが、同年6月にスクール内で発生した痛ましい事故により、戸塚宏校長らが逮捕されてしまったため、邦画界に於ける「伝説の封印映画」となっていました。

 ところが、本年10月29日より、実に28年の時を経て、アルバトロスの配給で東京「シアターN渋谷」を皮切りに全国公開が実現します。

 本作は、青春映画の巨匠と言われた西河監督が、ご子息を家庭内暴力と不登校の果てに交通事故で亡くされたばかりの頃に演出を引き受けられた渾身の一作であり、昨年4月に本作の日の目を見ることなく亡くなられました。

 また、戸塚校長役を演じられた伊東さんは、のちに「戸塚ヨットスクールを支援する会」の主要な支援者に名乗り出ておられます。

 さて、本作の主題でもあり、戸塚校長の教育論を巡る世間一般、というよりメディア報道やインターネット上の論調による大きな誤解・誤読をこそ解いておかねばならないのですが、まず教育を目的とした有形力の行使である「体罰」は、決してただ人を痛めつける「暴力」ではありません。

 これは、治療を目的とした有形力の行使である「手術」が「暴力」ではないのと同じで、よって「体罰」と、「児童虐待」や「育児放棄」も全く異質、或いは正反対のものです。

 私は、かつて戸塚校長と南出喜久治辯護士とともに登壇した講演会などで、教育や児童相談所の問題を提言してきましたが、どうも「体罰を教育とする」私たち3人の主張が、児童虐待や暴力を肯定し、そのため一部地方の児童相談所が無法な所業に及んでいる事実を告発しているかのように誤読する人がいますが、むしろ児童虐待や育児放棄をする親は、自身に体罰を受けた経験がない、または一因として親から暴力を受け続けた経験があるからだと申しておきます。

 戸塚校長は、事故で寮生が亡くなったことを「悔いても悔やみきれない」と著書『本能の力』でもお書きになっており、有罪判決に伴う懲役は満期務め上げられました。しかしそのことと、体罰を教育とする主張を変えない、変えるなど出来ないことは、別の問題です。戸塚校長を指して「傷害致死で罪を認めたくせに、開き直っている」などと言う者は、物事を論理立てて考えることも出来ないのでしょう。

 このような世の中だからこそ、本作の封印が解かれた意義は大きく、皆様にも是非ご覧いただきたいとご紹介するものです。

 http://spartatraps.blogspot.com/
 映画『スバルタの海』

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