賭博経済が人の命をも奪う

皇紀2671年(平成23年)2月28日

 http://wpb.shueisha.co.jp/2011/02/25/2809/
 ▲週プレニュース:「国を必ず守らなきゃいけないってなんかヘンだよね……」ホリエモンとひろゆきが、“国防”を語る

 はっきり申しますが、表題とは裏腹にお2人は「国防」を語っていません。堀江貴文氏は私と同じ昭和47年生まれの俗に言われる「団塊ジュニア世代」ですが、この人がやってきたことは、賭博経済の仕組みの中でただ博打に励んでいただけのことです。

 http://endokentaro.shinhoshu.com/2010/08/post1678/
 ▲遠藤健太郎オフィシャルブログ:米の対中強硬化、日本は?(平成22年8月9日記事)

 私はここで、例えば食糧価格の高騰を「需給が逼迫したためではなく、金融資金が食糧市場に流入したために起こっている」とする分析をご紹介し、よって「賭博のような経済」と書きましたが、これを「賭博経済」「博打経済」と言わずして何と呼びますか。

 昨日の「錦の御旗けんむの会」様(佐藤素心会長)主催の「第7回『憲法無効論 公開講座』静岡大会」で、私から「皇室を『天皇制』と呼称して解体してしまえば、外国(金融市場も株式市場も)は『日本が潰れた』と判断して、仮にも円が暴落して私たちの暮らしは一変するだろう」と、いかにして「『国』というものが分かっていない」人たちに分かり易い説得の糸口を見出すかについて、その一例をお話しをさせていただきました。

 しかし、この話にはさらなる議論を要する落とし穴があるのです。それは「自立再生論」で私のあとに基調講演される南出喜久治辯護士が必ず話されるだろうと思い、何もつけ加えませんでした。確かに南出辯護士が話されたその「落とし穴」については、是非とも「けんむの会」様配信のユーチューブ動画(近日公開)をご覧願いたいと思います。

 平たく申せば、前述の通りです。資本主義というのは、つまるところ「賭博経済」「博打経済」の思想にほかなりません。これによって戦争が起こることもあり、人間の生命が奪われ、そして地球の自然が破壊されるのです。

 これに執心し、今なお信じて疑わない堀江氏だからこそ、実は「賭博経済上では『強い円』、すなわち『安定している日本』」に守られてきたことすら気づかないのでしょう。おかしな話です。「国に頼っていない人」なる者が「ほかの国に暮らせばいい」とは、見事な論理矛盾を露呈しています。

 また、企業買収で「組織はだいたい残す」とたかをくくっていられるところが、いかにも占領憲法を憲法として無効にすることに気づきもしなかった人らしく、「社則が変わっても従順であれ」という講和条約として有効な占領憲法による対米従属と思考体系的には全く同じです。

 「民衆の生活はあまり変わらない」とはまた大嘘で、実際に米軍による占領統治で日本民族の生活が変わってしまったことを何と考えているのでしょうか。或いは、変わったことを認識していないか、それはそれで「いいように変わったから問題なくないですか? 何が問題なんですか?」なんぞと言うのでしょう。堀江氏は、これと同じことを旧東突厥(東トルキスタン)や旧西藏(チベット)の人たちにも言えるのでしょうか。

 博打打ちが夜露をしのぐ自分たちの家を守る気もなく、そのようなものは「なくてもいい」と尤もらしく語り、本当のところは家を守ることから逃げているだけの虚無的態度に、何らの将来展望を見出すことは出来ません。

 http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-19226020110127
 ▲ロイター:アンチ資本主義者、中国よりフランスの方が多い=調査

 資本主義、すなわち賭博経済によって自分たちの暮らしが脅かされることにうんざりし始めるうねりのようなものは、必ず時代の流れとしてさらに起きます。

 わが国が「國體」という「国家の本能」を見つめる時、決して個人主権的(或いはいかにも仏国人的な)発想ではなく、人間の生命を守る視点から「賭博経済はもうやめよう」と全世界に啓蒙しようではありませんか。

 それが世界平和を掲げる日本の政治に求められる国家展望であり、政治家はそれを示してこそなのです。

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『賭博経済が人の命をも奪う』に2件のコメント

  1. 心神:

    循環型金融システムではなく、集金マシーン型賭博システムですよね・・・?
    フランス革命以前から、原型がつくられたと云われてますが。

    人間の強欲が今の世界をつくっているのでしょうか?
    古今東西、世の為人の為にあれ!という言葉があるものですが‥

  2. Candy:

    >人間の生命を守る視点から「賭博経済はもうやめよう」と全世界に啓蒙しようではありませんか。

    >それが世界平和を掲げる日本の政治に求められる国家展望であり、政治家はそれを示してこそなのです。

    それこそが日本の使命・天命ですよね。それを示せば、日本に対する世界の目は変わるはずですよね。そうならざるを得ない時代に入ってきていることを、少なくとも保守系の政治家さんは気がついて欲しいです。